本が好き!ロゴ

閉じる
No Image

レイノー さん

本が好き! 1級
書評数:949 件
得票数:2339 票

自己紹介文がまだありません。

書評 12ページ目(949件中 221~240件目)

コンビニ人間

  

コンビニ人間

主人公古倉恵子の特異性はさほど驚くべきものではないが、主人公目線での「普通」「普遍性」の歪さの描写で俄然面白さが増した。また「普通」に対する過剰適応の成れの果て、その奇怪さもまた芥川賞らしさを醸し出す

 主人公古倉恵子の特異性描写は、2016年単行本刊行を考えると特記するほどではない(00年なら、驚愕…

投票(8コメント(0)2020-09-08

全電源喪失の記憶: 証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間

  

全電源喪失の記憶: 証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間

フクシマ発生後の5日間の現場・官邸・東電の模様を開陳。激越な文体は、発生事故の巨大さを表す反面、「台詞」が多く含まれ、創作性の罠、信に欠ける恨みも。歴代経営陣のシステム構築責任の問題には切り込めず

2018年(加筆前底本2015年)刊。 編著者高橋は共同通信社編集委員・原子力報道室担当部長。 …

投票(3コメント(0)2020-09-08

国際歴史教科書対話―ヨーロッパにおける「過去」の再編

  

国際歴史教科書対話―ヨーロッパにおける「過去」の再編

本書は、欧州の国際歴史教科書対話、つまり歴史研究者らが、相互に歴史教科書を検討、意見開陳を経て、未来の歴史認識の共通基盤を作らんとする試みを解読。独仏間ではWWⅠ後から継続する百年の営みだと感嘆

1998年刊。 著者は名古屋大学教育学部助教授(比較教育学・カリキュラム論)。  ここで…

投票(2コメント(0)2020-09-06

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア

  

感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア

20世紀前半期の中国、つまり準植民地化が進んだ時代における、感染症に対抗する公衆衛生システムの成立・発展と、土着文化・慣習との矛盾・相克を解説。公衆衛生の確立が自治剥奪と表裏という救いようのない現実も

2009年刊行。 著者は青山学院大学教授。  「中国史」とあるが、近代(さらにいうと20…

投票(3コメント(0)2020-09-06

昭和天皇―「理性の君主」の孤独 (中公新書)

  

昭和天皇―「理性の君主」の孤独 (中公新書)

昭和天皇の側近の日記、先行研究を再整理し、激動の戦前戦後を生きた彼の心性・真意を解読せんとする。退位論に関する彼の思考を読みとれるものの、退位しなかったことによるマイナス面も想起すべきであろう

2011年刊。 著者は日本大学文理学部教授。  昭和天皇の側近の日記、先行研究を再整理し…

投票(4コメント(0)2020-08-31

データ分析の力 因果関係に迫る思考法

  

データ分析の力 因果関係に迫る思考法

因果関係とは科学的思考の基礎、また法的有責性における違法行為と結果の間を規定。が、様々な事象が錯綜する社会ではその判断は困難。本書は数理やデータを利用した推論という手法を解説。明瞭な叙述には罠もあり

2017年刊行。 著者はシカゴ大学公共政策大学院ハリススクール助教授(環境エネルギー経済学・産業組…

投票(6コメント(0)2020-08-31
前へ1112131415次へ
12ページ目 949件中 221~240件目