精神科医はへき地医療で“使いもの”になるのか? ~私の転職奮闘記~




精神科医と大学教授、そして作家として三足の草鞋を履いていた著者。総合診療医として、北海道のむかわ町国民健康保険穂別診療所の常勤医に転身。研修医以来の臨床現場での奮闘記。
作家(エッセイスト)としての香山リカ氏のエッセイが個人的に好きである。 たぶん、その「無理してる?…

本が好き! 1級
書評数:368 件
得票数:5498 票
乱読で読みたい本はいっぱいあるのに、最近仕事が忙しく積ん読が増えているのが悩みの種。




精神科医と大学教授、そして作家として三足の草鞋を履いていた著者。総合診療医として、北海道のむかわ町国民健康保険穂別診療所の常勤医に転身。研修医以来の臨床現場での奮闘記。
作家(エッセイスト)としての香山リカ氏のエッセイが個人的に好きである。 たぶん、その「無理してる?…





「読者を迷子にしないように、読者の手を取って文末まで導く」読み手のレベルが落ちているのか、それとも書き手の傲慢なのか…
帯にある「新聞記者って文章が『下手』ですよね?」 これは衝撃だった。 そもそも新聞記者というのは…





お嬢と呼ばれた浅沼侑子議員が自殺した。超党派で調整されたはずの性同一性障害特例法が否決された直後に「〜女に生まれてごめんなさい。」というメモを残して。これは自殺なのか、事件なのか。
国会が舞台のミステリーはとても珍しい。 舞台は政治の世界。 元首相の父を持つ三世議員朝沼侑子…



ちょっと疲れた心を幸せにするもの。それはお菓子。
NHKのドラマを観て「原作読んでみたいなぁ」と思い手に取った。 物語はパティシエとして店を経営…




将棋盤の上に咲く向日葵は何を意味するのか。名工が彫った最高作品である駒を持った死体が発見され、その駒から事件を紐解く。謎は、一人の青年の暗い過去、深く魅了されてしまった将棋の世界に繋がっていく。
10月公開のこの映画が柚月裕子氏の作品と知り、ちょっと意外な感じがした。 柚月氏の作品と言えば、孤…

小選挙区比例代表並立制の導入から30年。この間に政権交代はたった一度しかなかった。この制度の意図する理想と現状を、政治家、ジャーナリスト政治学者などの証言から総括する。
恥ずかしいが、選挙制度の違いにより政治改革が起きるなんて考えたことも無かった。 まだ自分に選挙権が…





スマホの普及が地理空間情報を変えた。情報通信技術の進歩で位置情報の伝達が効率化され「ここはどこ」の答えが簡単に手に入るようになった今。地理空間情報と人間を結び付ける役割の地図の役割は…。
私はちょっと地図を読むのが苦手である。 それは、目的地に向かう地図を方向に合わせて回してしまう、そ…




私の中の開業医のイメージは「お金持ち」で「世襲」。でも本当に?開業医のリアルと本音が聞けます。
著者は、開業医の理想の姿として“ブラック・ジャックを思い描いたそうだ。 患者は岬の先端まで長い道を…



会社という組織にいれば定年という区切りが来る。ただ、人間として働ける期間は長い。経済的理由だけで無く、働くという意味は?
著者は20代後半で正社員になり、それなりに定年後のセカンドキャリアへの意識は高かったそうだ。 が、…



ガンバレお梅!ぱわーあっぷした(はずの)500年の呪いを「次こそ」かけるのだ!
呪いの日本人形”お梅”シリーズ、第二作。 戦国時代。その呪力で、ある武家を破綻に導き、封印されたお…




#真相 聞きたいです!
今、話題になっている映画の原作本です。 で、原作を先に読むことになってしまったのですが、なんと!こ…



幼なじみの四人が埋めたタイムカプセル。そこには、彼らの負の記憶もとじ込めたはずだった…。 時を経て、なぜか出現した、タイムカプセルの中身。それが大きく事件を動かす。
美容室経営の万季子。彼女には小学生の息子がおり、とある有名中学に行かせようと考えている。 そんなあ…





矛と楯。矛盾とは「いかなる盾も突き破る矛と、いかなる矛も防ぐ盾が同時に存在することはありえない」ということ。戦で人の死なない世を、と言う共通の思いを、攻める鉄砲と守る石垣の攻防から描く物語
石垣を作るプロ集団、穴太(アノウ)衆。穴太衆は塞の神の寵を受け、どのような地揺れにも堪え、どのような…




「僕たちはみんな欠陥品。それでも生きていかなくちゃいけないですからね。」文中の少年が語るこの言葉が重い。罪と復讐と贖罪。どれも答えは難しく。エンディングで少し光が見えるのが救いか。
殺人などの重大な罪を犯して少年院で出会った6人。 彼らは少年法に守られ、身分は明かされず、更生して…



果たして森永氏の言うことは正しいのか?それともそう疑問を持つ自分は既にカルト宗教に洗脳されているのか?
たいへん話題になった本で、リクエスト待ち10か月でようやく読むことができた。 で、サクッと読め…



検察はそれほど“悪“なのか?それともこの本は究極の自己弁護本なのか?
「人質司法」 日産のゴーン元会長が国外逃亡したときに聞いた。 それまで、それほどポピュラーな言葉…



「文学史に残る伝説級超絶トリック」…う〜ん、トリック?!ミステリーと言うには苦しいが、著者の努力には脱帽!
「お梅は呪いたい」とてもおもしろかった。 ”呪い”というブラックなイメージを逆手にとった、ジョーク…





ゼロから作るんだよ、本当に!それぞれの材料の原料から調達して、時間9ヶ月、移動距離3600km、1187.54£かけて作ったトースター。はたしてパンは焼ける?
訳者の村井理子氏のエッセイを何冊か読んでいるが、本業である訳本は全く読んでいないことに気づいた。 …




「死にきれないあなたのお手伝いをいたします」決して自死を勧めているわけではない。あくまでもサポート…なのだが、有限会社“さんず“の自称「自殺幇助業者」は、人々を、業者自身を思わぬ結末に導いていく。
5つの話で構成されている。 第一話 コンビニエンスパーソン 第二話 最愛のあなた 第三話 蝶の…




さすが直木賞を取るだけの作品。人の心の揺らぎが溢れている。そして人間は自然に教えを請うばかり。
人の心は揺れるけれど、自然にはかなわない。 山口県萩市見島を舞台にした「夢化けの島」。 これ…