ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか



地球に君臨する力を持ったのは、心の進化によるものではないか。NHK特集を制作したディレクターたちによる取材調査の書籍化。番組の使命を明かしながらテーマに迫る過程が面白い。
地球に君臨する力を持ったのは、心の進化によるものではないか。NHK特集を制作したディレクターたちによ…

本が好き! 1級
書評数:350 件
得票数:4420 票
自然科学、歴史、社会の成り立ちに興味があります。ただただ知りたい。気になる本があれば何度も繰り返して読みます。すぐに分からなくても、広く読書を重ねることで、少しずつ分かることが増えるのが楽しい!
本が好き!に少しずつ慣れてきて、みなさんの書評を読むのが毎日楽しみです。



地球に君臨する力を持ったのは、心の進化によるものではないか。NHK特集を制作したディレクターたちによる取材調査の書籍化。番組の使命を明かしながらテーマに迫る過程が面白い。
地球に君臨する力を持ったのは、心の進化によるものではないか。NHK特集を制作したディレクターたちによ…




ホモ属研究の歴史が盛りだくさんで楽しい。ホモ・サピエンスよりも先にアフリカから拡散したアナザー人類。すべて絶滅しているけれども、ホモ・サピエンスとの関連性に興味が尽きない。
ホモ属研究の歴史が盛りだくさんで楽しい。ホモ・サピエンスよりも先にアフリカから拡散したアナザー人類。…




アフリカ起源とする人類拡散の歴史を、実際に各地に赴いて検証するという意欲的なプロジェクト。未開の地を踏破する紀行録をまじえ、人類のルーツに迫る研究の振り返りは読み応えがある。
アフリカ起源とする人類拡散の歴史を、実際に各地に赴いて検証するという意欲的なプロジェクト。未開の地を…




現代世界に強い影響力を持つのは、古代に現れた四大文明の発祥地ではなく、ヨーロッパと日本。なぜそうなったのか、文明を生態系に見立てた斬新な理論が1957年に発表されていたことに驚く。
現代世界に強い影響力を持つのは、古代に現れた四大文明の発祥地ではなく、ヨーロッパと日本。なぜそうなっ…



海を支配した者が覇権国家になる。海にまつわる各国の盛衰と近未来を分析した歴史解説書。一方、終盤は環境保護を訴えている。母国フランスが覇権の機会を何度も逃したと言及する筆者の口惜しさが印象的だ。
海を支配した者が覇権国家になる。海にまつわる各国の盛衰と近未来を分析した歴史解説書。一方、終盤は環境…




紳士淑女を華やかに彩るファッション。17世紀から20世紀の大判資料写真がとにかく素晴らしい。その影で、毒物、可燃物を材料にしたファッションが命を奪う。無知な時代のことかと言えば、今も危険だという。
紳士淑女を華やかに彩るファッション。17世紀から20世紀の大判資料写真がとにかく素晴らしい。その影で…


脳はいかにして時間を感じるのか。神経科学の視点から時間をとらえる、やや専門色が強い科学書。
脳はいかにして時間を感じるのか。神経科学の視点から時間をとらえる、やや専門色が強い科学書。 筆…





ホーキング博士の遺作となった科学啓蒙書。宇宙の始まりは。人間以外の知的生命体は。未来は決定されているのか。地球脱出のシナリオは。誰もが思う疑問に正面から語ってくれる。素晴らしい。
ホーキング博士の遺作となった科学啓蒙書。宇宙の始まりは。人間以外の知的生命体は。未来は決定されている…




自分たちの問題を自分たちで考え、その決定にそれなりの影響を及ぼせる。そのための情報アクセスの環境を持った社会。民主主義は誕生以来、その真逆を行っていると警告する。
自分たちの問題を自分たちで考え、その決定にそれなりの影響を及ぼせる。そのための情報アクセスの環境を持…





麻薬、酒、たばこ、ギャンブルによる依存症の解説で始まるが、筆者の本命は、現代最強の依存症、SNS、MMORPGの危険性に警鐘を鳴らすことだ。まったく人ごとではない。
麻薬、酒、たばこ、ギャンブルによる依存症の解説で始まるが、筆者の本命は、現代最強の依存症、SNS、M…





人を殺してはいけないのに、なぜ戦争や死刑によって人が殺されるのか。この素朴な疑問から始まり、他人のために自己を犠牲にする人間特有の道徳の仕組みを明快な論理で解き明かしている。
人を殺してはいけないのに、なぜ戦争や死刑によって人が殺されるのか。この素朴な疑問から始まり、他人のた…




筆者は前年度の「世界の潮流」でトランプ大統領失脚を予言して外したことを詫びている。そこから民主主義、世界秩序、世界経済の変容を指摘している。見事な整理で読み応えがある。
筆者は前年度の「世界の潮流」でトランプ大統領失脚を予言して外したことを詫びている。そこから民主主義、…




SFの巨匠アシモフが1957年に書いた科学エッセイ。日本語翻訳シリーズは原著の執筆順とは違っている。本巻は原子、分子の話が中心で、難しい内容だから後回しにされたのだと思う。
SFの巨匠アシモフが1957年に書いた科学エッセイ。日本語翻訳シリーズは原著の執筆順とは違っている。…




SFの巨匠アシモフが1967年に書いたエッセイ。生命の成り立ちを純粋に物理、化学現象と捉えた考察が深い。科学的事実に基づいて未来を論じていて、SFとは違った空想スタイルが面白い。
SFの巨匠アシモフが1967年に書いたエッセイ。生命の成り立ちを純粋に物理、化学現象と捉えた考察が深…




エッセイ第3弾は暦の歴史から始まる。続いて太陽系の惑星、衛星に話が進むと、アシモフ流の衝撃的な仮説が飛び出した。地球と月は親惑星と衛星ではなく、二重惑星だったのだ!
エッセイ第3弾は暦の歴史から始まる。続いて太陽系の惑星、衛星に話が進むと、アシモフ流の衝撃的な仮説が…



アシモフが気のおもむくままに綴るエッセイ第2弾。雑談すぎず、しっかりと科学的に議論を尽くそうという想いが伝わる。ブルーバックスよりやや入門編寄り。地理、化学、素粒子の不思議に迫る。
アシモフが気のおもむくままに綴るエッセイ第2弾。雑談すぎず、しっかりと科学的に議論を尽くそうという想…



「隠蔽捜査」シリーズの竜崎署長が転勤した日に起きた2つの事件。竜崎イズムを受け継いだ署員たちは、署長が不在する空白の1日に、苦渋の決断を迫られる!シリーズ・スピンオフ短編です。
「隠蔽捜査」シリーズの竜崎署長が転勤した日に起きた2つの事件。竜崎イズムを受け継いだ署員たちは、署長…




なぜ心臓は左にあるのか。右利きが多い謎。右脳と左脳の働きが違う謎。人体の非対称に関する研究分野があったことに驚く。また、これらに共通起源があることにさらに驚く。
なぜ心臓は左にあるのか。右利きが多い謎。右脳と左脳の働きが違う謎。人体の非対称に関する研究分野があっ…




マーケティングの当たり外れは大きいが、本書によれば勝つための法則があるという。 ひとことで言うならば、それはポジショニングだ。そのポジショニングを確立するための法則を事例をまじえて解説している。
マーケティングの当たり外れは大きいが、本書によれば勝つための法則があるという。 ひとことで言うなら…





広告の、特にキャッチコピーの役割について基本を語る本書は、どっしりとした古典の風格を持っている。ウェブについては一言も語ることはなく、そのおかげか、説明がシンプルで概念が分かりやすい。
広告の、特にキャッチコピーの役割について基本を語る本書は、2012年の出版でありながらも、どっしりと…