血族
自ら掘り起す家族のルーツ。
心に引っ掛かていたことがあった。それは、空襲で失われて しまった1冊のアルバムだった。 …
本が好き! 1級
書評数:343 件
得票数:5911 票
読書記録として登録。小説はほぼ読まない。
自ら掘り起す家族のルーツ。
心に引っ掛かていたことがあった。それは、空襲で失われて しまった1冊のアルバムだった。 …
ヒポクラテスの誓いを胸に。
「わたしは自己の能力と判断の及ぶかぎり描写の治療に力を 尽くします。わたしの治療によっていかなる…
旅のスタイルには適齢期がある。
私の紀行文学の最高傑作『深夜特急』。やってみたかったの だよね、アジアからヨーロッパまで乗り合い…
危険度が相当に高い。
日本シャンソン界の草分けでもある著者は、戦後間もなく パリに渡った。その時の下宿先で亡命ロシア人…
分かっちゃいるけどやめられない。
作家・桜庭一樹の読書日記の第二弾は、2007年8月から 2008年2月までである。 第一…
これは一地方だけの問題ではない。
「丸井」と言っても駅前の「赤いカード」の丸井ではなく、 北海道の優良企業であった丸井今井である。…
汚染土を資源と言い換えるまやかし。
福島第一原子力発電所の事故は、広範囲に放射能汚染をまき散らし、 普通の人たちの暮らしを奪った。な…
続けて読みたいという誘惑。
あぁ…読んでしまった。今でも「朝日新聞社きっての名文家」と 呼ばれる深代惇郎の天声人語である。聖…
変貌する大国の中で。
1991年、ソ連邦崩壊。世界史年表にしたらたったこれだけの 文字数で済んでしまう。だが、その1行…
最悪を想定し、最善を尽くせ。
書棚に買った覚えのない本があった。それが本書。君はどこから 来たのかね?ちょっとミステリアスであ…
こんなん出てましたけど。
200ページ少々で、明治から平成初期にかけて、霊能者と呼ばれた 30人を扱っているのと、途中にコ…
最高司令官は戦場のリアルを知らない。
なんで翻訳版では出版順ではなかったのだろう。『帰還兵は なぜ自殺するのか』の前作が本書である。原…
すでに古典的名著か。
釣り好きの好々爺。歳若い知人の、開高健に対する印象は これに尽きた。その好々爺も、はるか昔、戦場…
借金時計を抱えると言うこと。
その昔、石炭は「黒いダイヤ」と呼ばれた。日本のエネルギー 政策を支えた石炭を産出する炭鉱の町は、…
アジアのスイスたらん。
太平洋戦争の敗戦、GHQによる日本占領、そして大日本帝国憲法に 代わる新憲法の制定。日本は世界に…
作りものではない昭和モダニズム。
東京市日本橋区、両国のすずらん通りにその店はあった。立花屋本店。 9代続く老舗の和菓子屋。10代…
私の心の叫びを聞いてくれ。
1994年2月14日。リレハンメル冬季オリンピック開会式当日の 早朝、オスロ国立美術館から世界的…
便乗本にまんまと引っ掛かる。
『失踪日記』『アル中病棟』と本書を含めて三部作にしたいよう だが、全2作は内容が漫画だし版元も違…
『アル中病棟』以降の日々。
仕事を投げ出して、仕事どころか家庭までもほっぽり出した 顛末を描いたのが『失踪日記』。2度目の失…
アルコール依存症は不治の病です。
『失踪日記』を読んだら、続編である本書を読みたくなったの で再読した。 2度目の失踪から…