プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界

"失われし時" とは単なる過去の事ではなくて、アレをおもった "あの時" のことである、 "求める" とは単に憶いだすことではない、あのおもいに今の私が "同調する" ことなのだ、っと解った、
25年くらい前であっただろうか、 羨望の書であるところのあの高価で大著なプルーストの「失われし時を…

本が好き! 1級
書評数:151 件
得票数:2822 票
若干18才で天和にて和了、緑一草四暗刻単騎待ちテンパイするも和了できず...以降ツキなし、目覚めたとき実存主義の残り香...既にカミュは亡った、今も小林秀雄の流儀を模索中、
特技=ガム嚙みながらケーキやピーナッツを食べられます、朝餉の為プレーンヨーグルトに道産牛乳をあたえ飼育してます、ブクレコ移民です、

"失われし時" とは単なる過去の事ではなくて、アレをおもった "あの時" のことである、 "求める" とは単に憶いだすことではない、あのおもいに今の私が "同調する" ことなのだ、っと解った、
25年くらい前であっただろうか、 羨望の書であるところのあの高価で大著なプルーストの「失われし時を…

石黒一雄は私より1コだけ若い、此れは R-60 だとおもう、失われし時と息子を求めて旅に出た老夫婦と、あるモノを敵から守護する命令に今尚従い続ける老騎士の、即ち「老人たちの旅路」の "残日録" なのである、
日の名残の如く、古き良き日々のカツテの記憶におもねて、今の自分をおもう時、ああすることも出来た、こう…

高村薫は私と同世代である、ってか二週日ほどお兄さんのアタシ、大雑把にいえば、年齢的に同じ様な空気と言葉を吸い、似たようなモノを見て聞いて呼いた、先達から習った様な食べ方と捌き方をして来たはずだった、
薫本を読んだのは「空海」だけで、他に紙上に載ったモノを時折拾う程度であったが、常に気になってはいたの…

「読む」と「詠む」そして 「よむ」、おもねて心の「揺れ」を理解する、今の「揺れ」とおもいを吟味し書留める常に考える、「よむ」ことはテクではない、些細な心の「あっ」を受けとめ咀嚼し、おもいを曝け出すこと、
「この読み味がいいね」と君がおもうなら 一月四日は万智読本日 本書は一応、「読む」「詠む」「…

何だか展開がバラバラで、数多の人々と様々なシーン、台詞と言い訳が緻密且つ長大、恰かも人格の坩堝&人生のコマ送りの如くな劇場中継は、150年も前の舞台なのに今世にも響く一々は生々しい、素直に読むべし、
カラ兄は 読み手に匂うゾシマかな 巷間の雨間に雲雀回飛ぶかも 第三巻及び第四巻にあたって、…

私が最も驚いたのは「DNAにのみ痕跡を残す幻の人類」が発見された、つまり遺跡等考古学的には無なのだが存在確認できた、これまで発見されていない人類、即ち量子的存在の我親戚が居た、ということ、、
よくよく考えてみれば、可能性としてはあり得る、 だが どうして、例えば一冊の歴史記録の裡の特定の一…

おそらく天啓の如くなおもいとその機敏に合わせ、一語句一文字に拘るのが歌人のハズなのに、このタイトルの有様は何ともあわれ、この林某なるを推して知らしめられる、ではなくて、広く皆に報らせしめたかった のだ、
なぜ、この文庫本がこんなところに在ったのか、何故何時求めたのか定かでない、タイトル買いの私には不可解…

其れ等が醜く愚かであるにせよ、今の現実と世界の有様を理解し、己の立ち位置と足下を確認する必要がある、己のBASEを亡失してはならない、その時クリアな視座を教えてくれる正しい知識人を常に注視せよ、
ドストエフスキイのモノローグ、沁みいる山頭火の句や健三郎の空想とかの遠い部屋から、或いは彼の世と此の…

私は度々ドストエフスキイの森に来ている、"罪罰の丘" に何度か登り四囲を眺め、広大で深淵多彩且つ緻密な観察力に感動し溜息を洩らした、さて私は今、初めて "カラ兄大沼" の辺に立つ、、まずは米川ルートを辿る、
「貧しき人々」から「カラマーゾフの兄弟」まで、寡作とはいえないドストエフスキイの森は、過去に数多の賢…

この正しい評伝は、小説として読むのが正しいとおもう、従って此処に在るのが正しい民喜とは限らない、久美子のイメージで摘まれた久美子の民喜と私の民喜が合体してとても気持ちがいい、嬉しい気分である、
私事、原民喜のこと、 民喜と会ったのは、春にふたり目の娘が産まれて間もなくの頃っとおもう、平成の真…

平成な書き振りの大雑把で能弁な哲学書である、ってか哲学の基本を教えてくれていて、分かりやすいので判った気になるのだが、やはり小むずかしい、おもうに、言葉に成る手前のモヤモヤが肝なのだだ、
世界は存在しないが、世界以外の全ては存在する、のだそうだ、 つまり、収まるべき場所が無いのに全てか…

ある程度は岡に触れていて、もっと知りたいと願っていた私にとってはジャストな一冊だった、(矛盾するが)岡っぽくて若い森田君が編撰しているってのが、何よりも清々しくって気持ちいい、二人のおもいが見える、
かつて "人間の建設" っという大袈裟なタイトルの小林秀雄との対談を読んで、初めて岡潔を知った、 …

この時武彦36歳、間違いなく読んでいるはずなのだが、まったく忘却れてしまっていて初対面の人のようだった、それはストーリーではなくて、その感傷だけが淡くきれいに今まで私の裡に在ったに違いないのだ、
しかも、こんなハズはないっと、おもいながら且つ耐えつつ、読み進むだのだったが、何とも稚拙でつまらなか…

歳甲斐もなく、突発的に無性に見たくなる中也、手元にないと何とも落着かない、行方知れずなので、またまた買うのだった、、汚れつちまつた悲しみが形骸となって久しく、なすところもなく日は暮れるのだった、
小林秀雄は云う、 彼の詩は、彼の生活に密着してゐた、痛ましい程。笑はうとして彼の笑ひが歪んだそのま…

ああ 帰ってきたな っと帰郷したかの如く懐かしく実感しつつ、変ってしまった街並や忘れていた顔に出会う時、返照して己の変わり様にも気づかされるのだった、、互いにお互いを軽く確認して、またの再会を誓いました、
3度目の再読です、17歳頃と更に20年後くらいに読んでいるはずだが、2度目の感想記憶が全く無いのが不…

妻の初盆の墓石の左右の花立に手向けた花、名の知らぬ野趣を帯び黄色の小弁の可憐な花、いかにも夏の花らしい花に、炎天に曝された墓のおもてが何となく清々しくなったようで、民喜はしばらく視入ったのだった、
そう私にとっても、真夏の花といえば、紫陽花とかハマナスではなくて、小弁で黄色い野に咲く草の花である、…

《 美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない 》のだよという秀雄の奥義、から戴いたタイトルであろう、英輔の言霊たちに導かれるソコにはソレは在るだろうか、、小林秀雄は美しい花である、
ボードレールの遺言=詩人のなかには いつも批評家が蔵されている、詩人とは最も優れた批評家の異名である…

俳句ではどちらかといえばマイナーな恋の句も、短歌にとっては直系の王道であると万智はいっていた、首には "思い" をのべる+7 7のスペースがあり、"思い" の最たるものは恋なのである、、
俳句嫌いの短歌好きを自認する俳人坪内稔典によれば、 日本人には俳句的人間と短歌的人間がいる、前者は…

なんとも、またまたタイトルに釣られてしまった、「スカ」とは謂わぬがが、、気をつけよう、甘いコトバと暗い夏の夜道、っとBLUE BACKS本カバーのそそらるるキャッチコピー、
著者は発掘とか人類学の専門家ではなく、科学モノをネタにトレンドを餌にしている作家のようである、 し…

早春の暮方の浜辺とその海の空、鎮護の森の社と松林、清々しい健全な心身の二人と間断なき潮騒の庇護、平穏な日々の小島で若いふたりの心は騒ぎ引かれ成就した、、私はその美しさが嬉しくてうれしくて涙した、
大昔のワタシは一体全体コレの何処をどう読んでいたのであろうか、後付一翻シネマに惑わされ刷り込まれてし…