水中都市 (1964年)

公房再見実見、今年が生誕100年っということは、来年は三島由紀夫百年記である、即ち昭和100年、そして、私の昭和生年と年齢を足すと100になるのだった、本年はなるべく多くの公房と発見したい、
帯には「...自ら選んだ、幻想と風刺の珠玉集」、函入布貼り価650円 桃源社 五刷昭和45年10月2…

本が好き! 1級
書評数:151 件
得票数:2822 票
若干18才で天和にて和了、緑一草四暗刻単騎待ちテンパイするも和了できず...以降ツキなし、目覚めたとき実存主義の残り香...既にカミュは亡った、今も小林秀雄の流儀を模索中、
特技=ガム嚙みながらケーキやピーナッツを食べられます、朝餉の為プレーンヨーグルトに道産牛乳をあたえ飼育してます、ブクレコ移民です、

公房再見実見、今年が生誕100年っということは、来年は三島由紀夫百年記である、即ち昭和100年、そして、私の昭和生年と年齢を足すと100になるのだった、本年はなるべく多くの公房と発見したい、
帯には「...自ら選んだ、幻想と風刺の珠玉集」、函入布貼り価650円 桃源社 五刷昭和45年10月2…

まず、浮かんで来たのは "わたしを離さないで" のイメージでした、クララとキャシー、利他的侍女AFと情操教育を受けたクローン生体、、そしてシネマ "AI" のデイビットのことを考えていました、
記憶を辿ってシネマ "AI" とその状況のことをおもった、訥々とおもい出す、悲哀と慈愛に溢れたなんと…

アチコチに散見露呈するウザい養老孟司的壁だらけの今こそ、公房的覚醒と覚悟によって自問自答し、人生という実存を惰性ではなくキャリアとして我々はその壁に我々のおもいを画き記さねばならない、のです
表紙写真に釣られ持ち帰っていました、「わたしたちには安部公房が必要だ」、イエス然り、謂うなれば、酒と…

この広い世界で起こっているのは、無数の本当にちっぽけな出来事ばかりです、ほぼ誰も知らない、とるに足らないすぐ忘れられる私だけの物語り、でも、それ等凡ての一つひとつが実は一番大事なのです、
この本は、出会わなければ無かったことに等しいちっぽけなできごと達が、アメリに見つかり拾われて拡がり、…

厚表紙の軽く薄い本です、おもいつきを書溜め若干編集したって感じの徒然集、稚拙な日付のない日記のごとくなもの、過去と今のおもいの短い断片、、心の裡に人知れず仕舞っておくべきものも多々ある、
オルガを読んでいると、アゴタを憶い二人がカブってくる、 人は生まれた国生まれる処生まれその事自体に…

あるボルヘス本に、ボルヘスが存在しない書物について仔細に語っていた、ならば同様に、読んでいない本についてもそれはアリだなっと、、あまり読書をしない人かも知れない、
卒爾ながら、 今だに起きている勧誘同棲の類いの事件を扱うのは悪くはない、が、作中人物の皆が皆、相似…

私たちの細やかで家庭的な愛着っとオルガはいう、それは其時その時の地道な家族の穏やかな暮らしの中にある、だが、現実は絶えず悩ましく不条理だ、その愛着のその〈時〉を許さない、、
火星に無人探査機を派遣している21世紀人類の昨今、隣国同士のスラブ人同士が戦争している、独裁帝国主義…

長女いちの一途で天心なる口上と〆の一言は、未熟なる町娘の口から不意に発せられたがゆえに、奉行所一同の胸に刃の如くに鋭く刺さり一同の思案は行政司法の根幹に触れるに至ったのだった、
つまり、いちの暮らす世間が、通り一遍ではない "罪を憎んで人を憎まぬ" 的な行政司法を頂いているに違…

おもい付と記憶を紡いだ単なるエセイ? 周到に練られた綺譚満載の展覧? 読み手は謎を納得出来たか? 否、否定できないのだ? 私は他人の夢なのか? 愉しい濃厚緻密な現実的妄想?
ボルヘスはたぐい稀なるお八つ哉 無期限賞味の口取りあわせ (脳裏雪) はじめてのボルヘス通読…

その積りで読み始めた訳ではなかったのだけれど、"中欧" という語句が引っかかる、若い私の大昔には "中欧" もベラルーシ.ウクライナ.ウズベキスタン...という国もなかったのだ、
Wikiによると、オルガ.トカルチュクは1962年 ポーランド生まれ、教職の両親、フロイトやユングを…

111年前に書かれた手記体裁のテキストである、たぶん私は50年前に読んでいるが多分完読していない、そして、内容は完璧忘却なのに雰囲気は残っている、、それはリルケ29〜35歳の時のパリであった、
回春のみずに漕ぎ出す月の舟 浮かぶおもいと掬うこころと (脳裏雪) ある個人の、ただ単なるお…

曰く有りげなタイトルだなあっとおもってて、カバーの表裏の絵を眺めて納得しつつ、白いアオザイの華奢な少女と川に架かる危なげな竹の一本足場は、その後の少女の行方をチラリと考えらさる、、が
先に川上弘美「森へ行きましょう」を読みはじめたなかで、チラリと読んでみて何となくコチらに替わったのだ…

誰でもない者、きれいに空っぽの満たされない心と体、の其れは与えられた人格から始まった、、ラノベっぽい設定と有り得ない飛躍の出まかせは違和感なく展開してゆく、、ヒロミの擬態である、
夜は老けて匂いてかじる桜餅 雪見月見と花見で一盃 三役かな (脳裏雪) (2022.3.3.0…

内奥の遠い声は、83歳の老人に自らの事を記述させたのであるが、これはユングの遺志によって、彼の死後1962年に刊行されたっと云う、これは自叙神話なのだ、自己言及の物語り である、
ユングが心について語ることの凡ては(私の知るそれは微々たるものだが)、私の経験に照らして、全面的に同…

タイトルの「ザ ライ」は "ライ麦畑" ではなくて、子どもたちの "小さな嘘" の事だとおもう、キャッチャであるホールデンはそれ等を全て捕捉し、その凡てを理解できる、っとおもっている、
ライ麦畑でつかまえて、っという邦訳タイトルは何か変だなっと常々おもっていた、だから、村上春樹訳のコレ…

Other Voices, Other Rooms 、おもうに、邦文訳のほうが遙かに良い 好きです、触れられそうで手に届かぬ、言の葉になりそうで声に出ない、懐いだしそうで脳裏に浮かばぬ、あの頃のおもい、
遠い声胸につたわり融かれども 君に語れずさみしからずや (脳裏雪) 私は、遠い…遥か…果て…とい…

この世界は、物ではなく出来事とそのネットワークでできている、人間は、社会的関係とか化学反応や同類間の感情の授受など、絶えず変化する数多のネットワークの一つの結び目なのである、
今何時?昨日も今日も胸のうち 明日の予定は絶対時間で (脳裏雪) 私はたまたま、本書と “た…

短編集です、而も17〜31歳までの経年13篇っという嬉しい中見、時々、美しき言葉を修め、つまらぬ世間と光陰を眺めつつ、ラディゲの享年を越えて、早熟の天才は何を創っていたのか、
大昔、アラツウの私が読んでいた三島由紀夫は豊饒の海☓4 ほか3冊程度で既に中身はほぼ忘れていた、近ご…

ほんとうに面白楽しくてわかり易い万葉集アラカルトです、召しませ、正しく要諦を理解できる、、大昔の若かりし日に出逢ってたら、今は誰ぞ違う人為りかも、天の野良のままかも、の私、
我れもまた古人に心遣り 過ぐては過ぎずなほ恋しけり (脳裏雪) 万葉集素材のコースは既に6つ…

現代文学より遡行し万葉集に辿り着いた時「古い日本語というよりも、とても新鮮な文学に出会ったという不思議な感じがした」っと云うリービ青年、、我国の高校生ではなくて、
先程、密林より届いたばかりです、、 リービ英雄は3冊目でその何れも完読していないが、その文体.書振…