くまとやまねこ




なかよしのことりが死んでしまい、心を閉ざしていたくまはやまねこに出会ったことで次第に悲しみから立ち上がる。
なかよしのことりが死んで、きれいな箱の中に花びらをしきつめその中にことりをいれたくま。どこへ行くに…

本が好き! 1級
書評数:952 件
得票数:19277 票
多くの人のレビューを拝見して、読書の幅が広がっていくのが楽しみです。感動した本、おもしろかった本をレビューを通して伝えることができればと思っています。




なかよしのことりが死んでしまい、心を閉ざしていたくまはやまねこに出会ったことで次第に悲しみから立ち上がる。
なかよしのことりが死んで、きれいな箱の中に花びらをしきつめその中にことりをいれたくま。どこへ行くに…




卒業を懸けた野球大会に助っ人として突如参加した人物、京都ならではの怪奇(?)現象がちゃんと生きようと思える炎に繫がる。
何度も候補に挙がりながらの第170回直木賞受賞作、ずっと読みたかった作品をやっと読み終えた。「鹿男…




風光明媚な瀬戸内の島、自由奔放な母親の恋愛に振り回されて転校してきた少年櫂と父の不倫が原因で心病む母親と暮らす少女暁海の恋愛物語。
本屋大賞受賞作で人気作品は、さぞやおもしろいのだろうとページを捲るも、読んでいて辛く感じることが多…




孤独のグルメ女性版、見守りの仕事のあとのビールはさぞや美味しいだろう。
下書き保存をしていたつもりが・・・。うっかり投稿してしまいました。ごめんなさい。 今回は、水…




「ワぁ、ゴッホになる」ゴッホに憧れひまわりに恋い焦がれた棟方志功。家族に支えられ貧しさを乗り越え、世界の「ムナカタ」になった。
この小説を読むまでは、棟方志功のことをあまり知らなかった。弱視で分厚い眼鏡をかけた彫刻家という認識…





将軍家重から、愚直なまでに正直な信の者という意味の「またうど」と言われた田沼意次。生涯その言葉を大切に愚直に生きた。
田沼意次と言えば、賄賂政治を行った人物という印象が強かった。確か歴史の教科書にも賄賂政治を行った人…




黄色い家で暮らした4人の女性たち。疑似家族のような生活は、次第に壊れて行った。
何歳になっても忘れることのできない女性吉川黄美子。15歳の夏、母に置いて行かれた花と夏休みいっぱい…




日本は不適応思考の温床、コレステロールは一種の生理現象など、医師の立場からのアドバイスにホッとする。
多くの高齢患者を診察する中、付き添いをしているのが「やりたい放題」の人生を始めどきの50~60代の…




美味しい食事でお腹が満たされると、人は元気になって前向きな気持ちになれる。
突然夫から離婚を切り出された沙也加。理由は、食事中にお酒を飲むのを沙也加が嫌がるから。清く正しく美…




最近の戦国史研究により提起された新説を主題に、歴史小説家が想像力を発揮し物語とした10作品。
「静岡戦国史の新説」というテーマで綴られたアンソロジーは、今を時めく歴史小説家が新説を基に想像力を広…




男子刑務所で管理栄養士として働く著者。調理するのは、受刑者。
学校栄養士を経て、岡崎医療刑務所で栄養士として働く著者の体験談を中心とした内容は、初めて知ることば…





父の葬儀からすぐに仇討ちに追い立てられた菊之助。父、清左衛門はなぜ作兵衛に殺められたのか。
2023年に出版され、直木賞を受賞しずっと読みたいと思っていた小説がこんなにもおもしろい作品だとは…



![サライ 2025年 2月号 [雑誌]【Kindle】](https://m.media-amazon.com/images/I/51Sv2VqW04L._SL160_.jpg)
蔦屋重三郎特集、相関図から絵師の作品、黄表紙の傑作まで掲載された一冊。
喜多川歌麿が蔦重の子飼いの絵師だったこと、その2年後に写楽を役者絵に起用したりと「へー!」と思うこ…




愛情と言う名の束縛や嫉妬、歪な母子関係、家族関係が怖ろしい。
hackerさんのお薦めにより、山岸涼子氏の作品を読みました。このような作品の存在を知らなかったの…




急逝した兄の後を継ぎ、神保町で鷹島古書店を営む珊瑚と親戚の美希喜。新装開店した店舗に訪れるのは、婦人雑誌を探す女性や作家志望の青年。
兄が残した古書店のスペースを有効活用しようと試みた珊瑚と美希喜は、本棚を移動させた際裏側の壁にカビ…




吉原で生まれ育った蔦屋重三郎の生き方、文化人ネットワークが凄い!!
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」がおもしろい。吉原のため、女郎たちのため出てくるアイディア…





聞いて聞き捨て、語って語り捨ての黒白の間、聞き手は神田袋物屋三島屋の次男2代目富次郎。語り手3人が語る怪奇譚。
「猫の刻参り」「甲羅の伊達」「百本包丁」のタイトルからは想像以上の怪奇譚が、黒白の間で語られる。そ…




赤道近くの熱帯雨林で育つというカカオ。チョコレートの原料であるカカオがどのようにしてチョコレートになっていくのか。
チョコレートが好きでバレンタイン以外でも、日常的に食べるチョコレート。カカオが70%以上含まれてい…




「千引の石」「汐の声」「ネジの叫び」「わたしの人形は良い人形」4作品掲載の短編集。
山岸涼子といえば「アラベスク」しか読んだことのなかった私にとって、衝撃的な作品だった。こんなホラー…




家庭調査官・庵原かのんが罪を犯した少年少女、親たちの声に耳を傾け家庭の事情や社会の現実に直面していくストーリー。
久しぶりの乃南アサさんの小説は、読んでいて辛くなるところあり、厳しい社会の現実を突きつけられるよう…