ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編





会社を辞め日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、猫の失跡をきっかけに、わずかだが確実にその平穏が損なわれてゆく…。
最近、準備として村上春樹の読みなおしをしています。 今回読んだのは、3部にわたる村上春樹の長編…

本が好き! 1級
書評数:118 件
得票数:505 票
2011年5月に出産して以来、スローペースで読んでいます。
売れっ子作家はもちろん、あまり有名でない作家さんも読みます。
基本的に、図書館で借りているので世の中のブームからは一歩、二歩遅ですが、良さは時間がたっても変わらないと思っています。
ブログは、友人と共同で書いている育児モノで、書評はのせていません、あしからず。





会社を辞め日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、猫の失跡をきっかけに、わずかだが確実にその平穏が損なわれてゆく…。
最近、準備として村上春樹の読みなおしをしています。 今回読んだのは、3部にわたる村上春樹の長編…




村上春樹の短編集。 『レキシントンの幽霊』『沈黙』『氷男』『トニー滝谷』『七番目の男』『めくらやなぎと、眠る男』を収録。
たぶん、作者を知らないまま読んでみ「あ、春樹だな」ってわかると思う。 村上春樹的要素の濃い作品…



女刑事音道貴子シリーズ。 『その夜の二人』『残りの春』『木綿の部屋』『嗤う闇』の4編を収録。
連続レイプ事件が起き、懸命に捜査をするが容疑者さえも浮かばない状況が続く中、レイプ未遂事件が発生する…


約半年の海外放浪から戻ってきたアキオは放浪中に知り合った暮林さんの家を一泊300円で間借りしている。 そのゲストハウスで暮らす若者は皆、海外放浪から戻ってきた者ばかり。カップルもいる。
角田光代は風呂敷を広げずにまとめるのがうまいですね。この小説の舞台もほとんどがゲストハウ…



東野圭吾の推理小説。探偵ガリレオシリーズ第一弾。『燃える』『転写る』『壊死る』『爆ぜる』『離脱る』5つの推理小説を収録。一見オカルトにしか見えない難事件を天才湯川教授が科学的に解決してゆく。
先日、『ぴったんこカンカン』で『新参者』のロケ地めぐりをやっていたんですが、東野圭吾が作品を書くにあ…


『ポスト』、『明日の約束』、『ビジョンゲーム』、『隠しきれないもの』、『歌どろぼう』を収録した短編集。 アントニオ猪木初主演映画『アカシア』の原作かとおもいきや、全然違った。映画は書き下ろしみたい。
全体的にかなり地味なストーリー展開。どれもこれも深い意味がありそうなんだけれど、それを考えら読むと疲…




1980年に出版された柳田邦男のノンフィクション。
太平洋戦争勃発当時、アメリカとの交渉の様子を実在する「マリコ」という少女の名前を暗号にして、「マリコ…




先日、吉田修一原作の映画『悪人』をお先に試写会で観てきました。今でもふっと思い出してしまうくらい、余韻が深い作品でした。吉田修一って未読だったのですが、早速、借りてきたのが、この『東京湾景』。
先日、吉田修一原作の映画『悪人』をお先に試写会で観てきました。今でもふっと思い出してしまうくらい、余…



剣道を通じて小学生のときから仲の良かった由紀と敦子は高校1年の1月からなんとなくぎくしゃくした関係になってしまった。由紀は自分が「ヨルの綱渡り」という小説を書いたせいだと思っている。
★あらすじ★ 剣道を通じて小学生のときから仲の良かった由紀と敦子は高校1年の1月からなんとなく…



姫野カオルコ、まさに読まず嫌いでした。
勝手に、山崎ナオコーラと同じ匂いを感じ取っていた。 どうせ、軽いんでしょ?セックスセックスって…




フロリダのディズニー・ワールドのキャストから、ディズニー大学の講師、ディズニー・インスティチュートでのマネジメントも経験した著者が、“ディズニー流”をあなたの仕事、職場、人生でどのように生かしていったらよいのかを10回のレッスンで説く。
難しい経営学を説いたりするわけでなく、数多あるディズニー本の中では、かなり分かりやすく書かれてました…





S・J・ローザン、初めて読んだんですけど、おもいっきり私のストライクゾーンでした。 現代版ハードボイルド小説。しかも、これは短編なので内容も込み入りすぎず読みやすかった。
なにより、キャラクター設定がいい。 主人公は中国人系アメリカ人女性のリディア・チンと白人の中年男性…




著者の一人である高濱正伸さんは3月に『情熱大陸』で取り上げられた方です。関東圏で花まる学習会という塾を経営されていて、その教え方がとってもユニーク。それ以来、ずっと興味を持ち続けてきました。
受験中心の学習塾界へのアンチテーゼとして、全く新しいスタイルの塾を誕生させた50歳の塾講師・高濱正伸…



世界中で驚異的なロングセラーとなったJ.D.サリンジャー作『ライ麦畑でつかまえて』を40年ぶりに村上春樹が新訳したもの。旧訳(野沢訳)と比較して読むのもまた一つの楽しみ方だったりもする。
十代のバイブルとされる半面、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンや、レーガン元大統領を狙撃し…





「死」と決められたヒトのもとにミュージックをこよなく愛するクールな死神が送られる。 死神の仕事は、その決定が「可」か「見送り」かを調査すること。
死神の精度、死神と藤田、吹雪に死神、恋愛で死神、旅路を死神、死神対老女の6編が収められた短編集。 …




かなり敷居の低い三島由紀夫の作品でした。 しかも非常におもしろかった!おススメです。
宮城譲二は、執行猶予中にもかかわらず、航空会社NAL(モデルはあきらかにJAL)の客室乗務員として働…


・・・なんか、ほっとしたというか。 東野圭吾って、いつも目が覚めるほど斬新な作品ばかり書いているイメージがあったけれど、こういう…ブレてるというか話の持っていきかたが強引でいまいちパンチ力に欠けるようなものも書いちゃうんだな、と。
慎介は男に殴られ記憶を喪失。その後、男は自殺してしまう。 失われた記憶はどうやら、自分が起こし…

主人公は35歳の瑞子と23歳の千絵。ともに総合燃料会社で働くOL。
何かと反目しあう二人が所属する第二販売部に、ロサンジェルスからきたエリート男性・冴木が配属された。冴…


林真理子の短編集
東京コンプレックスを文学的レベルまで押し上げた永遠の田舎者、林真理子先生の短編集です。 …





1999年に出版された辻仁成と江國香織による恋愛小説。 女性を主人公とした話を書いたのが江國香織の「冷静と情熱のあいだ Rosso」、 そして男性の主人公、順正の視点で書かれたのがこの「冷静と情熱のあいだBlu」。
江國香織のRossoと辻仁成Bluのどちらが好きか、どちらから読むかなんて話題になりまし…