ノルウェイの森(上)





読むたび、印象が変わってくる小説。
18年前の1969年、大学寮に住み始めた「僕」は、高校時代に自殺した親友キズキの彼女「直子」と再会し…

本が好き! 1級
書評数:118 件
得票数:505 票
2011年5月に出産して以来、スローペースで読んでいます。
売れっ子作家はもちろん、あまり有名でない作家さんも読みます。
基本的に、図書館で借りているので世の中のブームからは一歩、二歩遅ですが、良さは時間がたっても変わらないと思っています。
ブログは、友人と共同で書いている育児モノで、書評はのせていません、あしからず。





読むたび、印象が変わってくる小説。
18年前の1969年、大学寮に住み始めた「僕」は、高校時代に自殺した親友キズキの彼女「直子」と再会し…




荒唐無稽な話なのに、どうしてこうも、読後感が切ないんだろうね。
「僕」は、美少女ユキと、彼女の母アメが滞在するハワイへむかい、そこで、不思議なビルに紛れ込み、6体の…


失恋がきっかけでOLから「銀座の女」になったリュウが、ヘルプからナンバーワンになるまでのお話。 厳しいノルマ、競争、嫉妬、いじめ。罵られ、頬を張られながら銀座のしきたりを学んでいく。
作家室井佑月がナンボのもんかと思い、読んでみました。 もっと、むちゃくちゃかな文章なのと思…


http://ameblo.jp/amarimono0714/entry-10629559321.html
以前から、いつか読もうと思っていたのですが、天童荒太って、テーマが重くて暗く、描写もディテールにわた…




『鍵』の続編らしいのですが、『鍵』は読んでません。でも、全然、違和感なく読めました。 でも、真理子の兄俊太郎が働いていない理由とかが、『鍵』を読むとわかるのかな。
普通学校に通うものの、聴覚に障害をもつ高校3年生の麻里子は、進学や友人関係など変わりゆく周囲にとまど…




『告白 』のあとに読んだ『少女 』は、正直物足りなくて「一発屋?」とさえ思ったけれど、『贖罪』は『告白』を彷彿とさせるおもしろさでした。 このように、どうしても、『告白 』と比べられてしまうのは、作家として気の毒な気もするけれど。
小説を書きはじめる前には必ず、すべての登場人物について徹底的に履歴書を作りこんでゆく湊かなえだけあり…




オムニバス形式。六編、ある作品ではわき役だった登場人物では別の作品では主人公だったりします。
傑作だわ・・・。ノー天気な医者・伊良部が登場する『空中ブランコ』などが合わなかった人にも、是非と…


添乗員を勝手にやりだす客とか、添乗員のストーカーみたいなことをするヤバい女性客、ツアーが土産物屋を回る裏事情、ボランティアツアーに参加する意味、みたいな内容。流し読みで全然いけます。
香港・マカオ編、チュニジア編、ポルトガル編、スリランカ編。 私は、添乗員付海外旅行には行ったことあ…





世界的クライマー山野井泰史、妙子夫婦がヒマラヤ難峰ギャチュンカンに挑んだ壮絶な戦いを記したノンフィクション。





デビュー作『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール 』、『羊をめぐる冒険 』の続編。


伊藤たかみっていう作家さん、ご存じでしたか?私、知りませんでした。 第135回芥川賞受賞作品だそうです。芥川賞にしては・・・物足りない。っていうか、芥川賞も最近、小つぶが多いですよね。芥川賞とっても、その後、全然、ぱっとしない、みたいな。
でも、たしかにうまいです。いわゆる、教科書チックのうまさ。 丁寧に丁寧に・・・感情や気分の変化…





昨今のセレブブームに辛辣な物言いをしているような感じ
吉田修一にはまってます。読みやすいけれど、薄くなく、どこか暗いんだけれど、景色がすごく美しい。この人…



東京のホテルを舞台にしたSM小説短編集(12編)。
人類の〈幸福〉と〈希望〉を見出だすのは、女だ。この瞬間にも都市と混じり、そして、疾走する女たちを村上…

がーーーーんっ!おもしろかったぞ。
作者が、個人的に好きな世界の範囲内で書いている作品なので、ロリータどころか、すべてのファッションブラ…





アメリカのケンブリッジに住んだ’93年から’95年にかけての滞在記。
ボストン・マラソンに向けて昴揚していく街の表情、「猫の喜ぶビデオ」の驚くべき効果、年末に車が盗まれて…





コンビニ、居酒屋、公園、カラオケルーム、披露宴会場、クリスマス、駅前、空港―。日本のどこにでもある場所を舞台に、時間を凝縮させた手法を使って、他人と共有できない個別の希望を描いた村上龍の短編小説集。
久しぶりに村上龍を読みました。一語、一句、まったく無駄がない。 『空港にて』は表題を含…





今回は、全集で読みました。 村上春樹の「自作を語る」つきです。コアなファンにおススメ。
妻と離婚した「僕」に友人の「鼠」」から、手紙と一緒に送られてきた草原に群れる羊の写真。そこには背に星…




吉田修一の恋愛短編集。
『悪人』の試写会を観て以来、吉田修一が気になってしかたなく、『東京湾景 』に続いて2冊目の作品。 …


カフカの特徴、それは、 「なにが書いてあるかはクリアにわかるが、それがどういう意味なのかは、さまざまな解釈を呼ぶ」点です。 村上春樹においては、この、カフカの影響を強く受けていますよね。
難しく考えるとわからないので、素直に読んで、奇妙なところは、そのまま楽しむ、これが、カフカ作品に対す…




これほど男に焦がれられた女がいただろうか。
クルーザーで夫・隆と世界一周旅行に旅立った清子。だが出発からわずか3日目に嵐に遭い、数日間漂流した後…