夜がくるまでは




夜が来ると動き出すガーゴイル達を、モノトーンで描いている。カラーよりも石像の質感が現れていて良い。小さなお友達がトイレに行けなくなるような怖い絵本ではないが、やや大人味な内容である。

本が好き! 1級
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夜が来ると動き出すガーゴイル達を、モノトーンで描いている。カラーよりも石像の質感が現れていて良い。小さなお友達がトイレに行けなくなるような怖い絵本ではないが、やや大人味な内容である。



生きている人間と死者は、顔が無表情かどうかで見分けられるらしい。つまり、戦地からの帰還兵は幽霊であるし、無表情どころか死んだ魚の目をしている黒企業奴隷のみなさんは、幽霊以下の存在という事になる。



これも「信じるかどうかはあなた次第」な内容である。霊はともかく、霊能者については本当に信じられない。髪の毛が伸びる呪いは、日本人形ではなくて禿げの人にとりついてあげて!


表紙に釣られたが、美女とイケメンの幽霊は出ないし、絵柄自体も大半のページは表紙のクオリティを保ってはいない。「信じるかどうかはあなた次第」な内容で、この手の話を信じている人以外は暇潰しにしかならない。


今回、マティジュが巻き込まれ、始末人ガイが頑張って解決するのは、月の名門校、オーフェリー女学院で発生したクローンによる犯罪事件である。続編が出ないのなら、最後の黒幕チラ見せは必要なかったと思う。


憧れの月に行きたくて密航したマティジュが事件に巻き込まれる。宇宙船ブランデンブルグ号は犯罪者に乗っ取られるが、マティジュもガイのパン屋さんを……。




レアメタルそのものについて書かれた入門書ではなく、レアメタル業界の現状や、国際情勢などの観点から論じている。日本のレアメタル戦略については、本書が書かれた時と比べて、多少はマシになったかな。

これもメイドに釣られてしまったのだが、メイドはほとんど関係ない話だった。腐女子お姉さんならおいしく頂けるのかもしれないが、BL属性の無い私にとっては、ちっともおいしくないメイドで残念だった。


メイドに釣られてしまったのだが、ただのBLだった。腐女子お姉さんなら楽しめる内容だとは思うのだが、残念ながら私は腐女子ではないので無理でした。




ペルシダーと呼ばれる小さな箱庭世界で、残酷な真実を知らされずに育った少女の物語。主人公はまゆという名の少女だが、この物語の結末は、別の存在によって語られる。第11回電撃小説大賞受賞作。




中村文則は、文壇で言葉遊びをしているだけの純文学作家と違って、ちゃんと内容のある作品を書く貴重な作家である。芥川賞は、わけのわからない作品ばかり受賞させたがるが、こういう作品を評価すべきだと思う。




筋肉少女隊の大槻ケンヂが書いた最初の小説である。主人公の八尾は、美少女なつみさんに勧誘されて新興宗教オモイデ教に入信するが、彼らはメグマ祈呪術を使って敵対する新興宗教を潰す、恐ろしいカルト教団だった!




藤原ここあの貴重な短編集で、4編入っている。妖怪執事はイケメンの座敷童だった。「ストレイドール」に登場する、人間に化けているフランス人形が素晴らしかった。(*´Д`)



絵は綺麗だが、女性特有の腹黒さやドロドロ成分がリアルに描かれているので、女性に対する夢が砕け散る感じの短編集である。読み終えて心が荒むようなものが多かった。




単行本なのに文庫本みたいな大きさである。絵本になっているのに、内容が不条理すぎて子供向けになっていない。絵師の佐々木マキは綺麗系お姉さんだと思っていたのに、グーグル先生に聞いたら……。




幼年期が終わって宇宙に羽ばたいていく感じの、夢と希望に満ち溢れたSFだと思っていたのに、だんだんスピリチュアル方向に向かって行って、私にとっては予想の遥か斜め下方向の結末になるので驚いた。




出渕裕が描いた『ロードス島戦記』に関するイラストを集めた画集。




『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに、過去のあの日にドライブしてやり直す話かと思ったら、全然違った。未来にはドライブできるが、過去には脳内妄想でしか行けないのである。第134回直木賞候補作。



多重世界になっているのだが、一の界だけが本物の世界で、他は分裂してしまった偽物の世界だった。謎の組織「一の界」は、世界を本来の姿に戻そうとしているのだが、そうなると分裂した偽物の世界は滅びてしまう。



主人公は進学して高校生になっている。ヒロイン椎名若奈とも、友達以上恋人未満くらいの立ち位置になっているのだが、異世界の陰謀に巻き込まれてしまう。