紅茶アリスへようこそ


不思議の国のアリスみたいな表紙だけど、不思議の国とは全く関係が無かった。祖父の遺言で「紅茶アリス」という紅茶専門店を継ぐ事になったアリスが、イケメンとフラグを立てるだけの話である。

本が好き! 1級
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不思議の国のアリスみたいな表紙だけど、不思議の国とは全く関係が無かった。祖父の遺言で「紅茶アリス」という紅茶専門店を継ぐ事になったアリスが、イケメンとフラグを立てるだけの話である。




どのような条件下なら生命が芽生える星になるのかを探って行く。人類は地球しか知らないので、地球の常識に基くものに限定されるが。地球人の常識の範囲を超えるような生命体は扱わない。




明治の終りに移民船が難破する。乗っていた者は全員死にかけるが、頭を強打した吉堀喜市が覚醒して生き神様となり、神の力で男女15人を乗せたボートを漂着させる。第3回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。



男子校に通う主人公がクラスメイトに告白されたので振ったところ、ツインテールの女子制服姿で登校して、彼女(♂)になろうとし始める。男の娘系の話かと思っていたのだが、腐女子お姉さん向けの内容だった。



姉が主人公の彼女にするため、銀髪美少女フィーナちゃんを連れて来た。魔法で引き起こす騒動に翻弄されまくる、ヘタレ男子のヌルい日常が描かれる。ヒロインの目が大きすぎるから宇宙人グレイに見えて仕方がない。


今は亡き富士見ミステリー文庫から出た、ライトミステリーである。ミステリー方向での展開が微妙だったのか、レーベルの表紙をリニューアルして、所謂「LOVE寄せ」という方向に迷走した時期の作品である。




ペットになりたいネズミがすでにペットになっている動物の話をしつつ、最後はズルをしてペットと野良の格差社会で勝ち組のほうに入る話だった。2002年スマーティーズ賞6~8歳部門金賞受賞作。




悪戯好きの少年ハーブが、自分が切り貼りしたり余計な事をしたためにストーリーがおかしくなった絵本の世界に落っこちてしまう。元ネタを読んだ事がないのだが、きんいろまきげちゃんが可愛かった。




チャーリーとローラ・シリーズ。母親の買い物について行って、なにかひとつ買って貰える事になるのだが、数に興味を持ち始めたローラがなかなか準備をしないし、店に行く途中でも何かを数えまくるから時間がかかる。




人参やトマトが嫌いで食べてくれなかったり、夜更かしして寝てくれなかったりする困ったちゃんな妹のローラが、今度は「絶対に学校には行かない」と言い始める。今回もチャーリーが上手く言いくるめる事になる。




チャーリーとローラ・シリーズ。遊びまくって、いつまで経っても寝ようとしない妹のローラを寝かせるために、兄のチャーリーが奮闘する話。寝てくれないだけでなく、歯磨きや入浴もローラの脳内妄想に邪魔される。




好き嫌いが激しすぎる妹のローラに、兄のチャーリーが何とかして人参や豆を食べさせようとする話。無理やり食べさせるのではなく、上手い事言って誘導するのが楽しい。2001年度ケート・グリーナウェイ賞受賞作。



野球の話みたいな題名だが、野球チームのような恰好をしたレスキュー・チームが、空から降って来る人を打ち返そうとする、わけの分からない話だった。第137回芥川賞候補作。



題名が理瀬シリーズ? っぽいのだが、これはエッセイだった。恩田陸が読んできた小説やコミック、観た映画などを熱く語っているのだが、読んでいないものが多すぎて上手くシンクロ出来なかった。




『それでも町は廻っている』で有名な石黒正数の短編集。これ単品で読んでも問題は無いが、他の短編集『ネムルバカ』の話とも、少しだけ繋がっている。




会社経営や仕事の方法にゲームを取り入れている企業を紹介している。人を消耗品感覚で使い捨てる黒企業が存在する一方で、こんな楽しそうな会社が存在するなんて! これもまた、格差社会か。



ゲーマーなら知っているような事しか書かれていない。紹介されているゲーム機をプレイした世代のおっさんが読むには楽しいかもしれないが、最新機種しか遊んでいない新世代の若者が読むと微妙な感じで終わるかも。




ゲームカルチャーマガジン『コンティニュー』の名物企画、「○○を創った男」のインタビューを書籍化したもの。ゲーム史に残る名作を手掛けたクリエイターがたくさん登場する。



ゲーム業界内部の仕事内容が紹介されているので、ゲーム業界を志す高校生あたりが読んだら丁度良い感じの内容になっている。ゲームそのものに興味があるだけの人にとっては微妙な内容かもしれない。



「ゲームニクス」とは何なのか気になって読んでみたのだが、ゲームニクスという言葉が独り歩きしているだけで、具体的なゲームニクス理論として展開されていないのが残念である。