7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー
新本格30周年記念アンソロジー。やはり僕は新本格ミステリが大好きなのだと、今更ながらに思ったのです。世界は謎解きに満ちている。
2017年に新本格30周年を記念するものとして刊行されたアンソロジー。ようやく読みました。 収録作…
本が好き! 1級
書評数:434 件
得票数:3680 票
大阪の古本屋。児童書やヤングアダルトを中心に物語が紡がれた本をアレコレ読んでいます。
新本格30周年記念アンソロジー。やはり僕は新本格ミステリが大好きなのだと、今更ながらに思ったのです。世界は謎解きに満ちている。
2017年に新本格30周年を記念するものとして刊行されたアンソロジー。ようやく読みました。 収録作…
君枝の周りでは不思議なことが起こる。でも誰も理解してくれない。そんな君枝を不思議体質と呼ぶ幼なじみ。わかってもらえない寂しさ、ズレてしまう想い。ファンタジーに見えて現実社会を映す物語。
君枝の周りでは不思議なことが起こる。トルソーがしゃべり、大人の傘で空を飛び、誰にも見えないものが見え…
この世の全ての本がある最果て図書館。そこの館長ウォレスには記憶がなかった。鏡で繋がった先にいた魔女見習いのルチア。彼女から勇者を手伝いたいと相談されるのだった。人の温かさに心地好くなるファンタジー。
空間が意思と魔力を持つ世界。最果て図書館の館長ウォレスには記憶がなかった。鏡越しに出会ったはじまりの…
小学4年生の加奈子は都会から小さな村へと引っ越してくる。そこで見たもの、聞いたもの、感じたもの。そして出会った人々。宝物のような日々。
昭和40年代の福岡での物語。小学4年生の加奈子は都会から小さな村へと引っ越してくる。そこで見たもの、…
セカイ系だといわれる作品を読んだり見たりして来なかった身にとって、当時の空気感も込みで説明してくれるありがたい1冊。
所謂「セカイ系」と呼ばれる作品は未履修のものが多く、言葉の意味もなんとなく「自分語りの作品」というく…
サムが見付けた古い新聞、そこには幼いサムの写真と行方不明という文字が。字を読めないサムは記事を読んでもらうために転校生に協力を求めるのだった。
サムが屋根裏で見付けた新聞、そこには幼い頃のサムの写真が載っていた。識字障害のあるサムは、そこに書い…
王国を乗っ取った叔父に命を狙われる双子の王子。彼らには秘密があった。貴種流離譚の王道ともいうべき物語の壮大さに身も心も委ねる楽しさ。
ソートラント王国の国王の弟が謀反を起こし、王と王妃は殺害され双子の王子は毒を飲まされた。しかし王子は…
少女の元に現われたふたりの青年は、三人で天下を取ろうと少女に手を差し伸べるのだった。天下統一を目指す大きな物語に巻き込まれる少女の成長譚。
ある大陸の片隅。先王の隠し子と称される姫君を擁立して国家統一を目指すものたちが割拠した。少女の元に現…
各地の紛争を企業が調停するようになった近未来。平和のための活動とは誰のための活動なのか。17歳の和菜は自分の見たもの聞いたことから何をすべきかを見付ける。
今から少し未来の世界。国と国の戦争がなくなり、各地の紛争は企業が調停することになっていた。とある小国…
何故追われるのか、逃げるヒュラスが偶然手にした短剣の秘密とは。3500年前のギリシアを舞台にしたファンタジー。その時代に生きた人々の息づかいが物語を彩る。
今から3500年くらい前の青銅器時代のギリシアを舞台にしたファンタジー。 よそ者として集落の外でヤ…
裂け目から出てくるグンカは、肥大したナショナリズムの具象なのか。物語を閉じない恩田陸ならではの魅力。
恩田陸は物語という大風呂敷を広げるだけ広げて、そのまま畳まずに終わることが多々あります。今回もそのパ…
ファンタジー世界に迷い込んだ少年が、野性的な少年や翼の生えた猫と出会う物語。でもここで語られるのはそれ以前の物語。冒険の世界が目の前に広げられます。
カバーにあるあらすじには、ファンタジー世界に迷い込んだ少年が野性的な少年や翼の生えた猫と出会うとある…
廃校の決まった小学校の七不思議。次々と現実となる七不思議を前に、子どもたちはその謎に挑戦する。
廃校の決まった大奥村小学校最後の日、校長先生は全校児童6人を前にして学校の七不思議の話をした。その日…
人は喜びと悲しみを同時に感じることができる。筋ジストロフィーという病気を抱えたサイモンとネイサンの友情の物語。
15歳の少年ネイサンが、親友サイモンと過ごす日々。毒舌家でユーモアあふれるサイモンはクラスの人気者。…
想像することは未来を拓くこと。画家と少年の奇妙な掛け替えない関係。
第二次世界大戦中のニューヨーク、ライナスは6人兄弟の3番目。長兄のアプケが兵隊として出征したことで、…
中学生の息子の体験や疑問を軸に、母子での問答を通して社会問題を切り取っているので、読みやすくわかりやすい。ただそのため息子が象徴的になり過ぎている感じもある。中学生の視点なので、YAとしてもお勧め。
部活動ものの王道ストーリー。でも楽しいだけでもなく、一致団結して高みを目指すだけでもない。そこに存在するのは「空気」。そして空気によらぬ人間関係。こりゃ面白い。
まだ読んでいなかった人気作。いつか読もうと思っていた人気作。それは実に大量にあります。せめて1巻だけ…
架空の管理国家マザーランドの、月面着陸を目前とした1956年の物語。難読症の少年スタンディッシュは、無二の親友ヘクターの失踪の謎を解くため行動に出る。
もしかしたらあったかも知れない歴史。もしかしたら存在したかも知れない国。もしかしたらいたかも知れない…
アルゼンチンのファンタジー。ヨーロッパの南米大陸侵略をモチーフに神話や伝説で彩られた物語。各部族の代表が集まり協議する中で、友情だけでなく謀略や猜疑心も入り交じるのが面白い。
古の土地で生まれた永遠なる憎悪を内に宿しているものミサイアネス。それが肥沃な土地に侵出してくる。各部…
将棋のことがわからなくても、好きなものに熱中し全てを賭ける熱い展開が胸を打ちます。また所謂ラノベ的な展開や文体の巧妙さで、実に読みやすい。それも人気の理由でしょう。人気作はやはり面白い!