天使の囀り




死に憑りつかれ恐怖症になって苦しんでいたが「天使の囀り」を聞きながら穏かに自死したらしい、と思われる恋人を持つと。
天使の囀りが聞こえると言うのは、どういう状態なのだろう。 それが旨く説明されていた。 期待して読ん…
本が好き! 1級
書評数:645 件
得票数:17435 票
徹夜してでも読みたいという本に出会えるように、網を広げています。
たくさんのいい本に出合えますよう。




死に憑りつかれ恐怖症になって苦しんでいたが「天使の囀り」を聞きながら穏かに自死したらしい、と思われる恋人を持つと。
天使の囀りが聞こえると言うのは、どういう状態なのだろう。 それが旨く説明されていた。 期待して読ん…




読んだ後もう一度読み返したくなる。あそこにもそこにも、作者の仕掛けが覗いていたというのに。 ヤラレタ。
[傑作ミステリ、心理サスペンス]だそうで買って来た。心理サスペンスというのは重いものが多いなぁと読み…



イギリスの女性作家を一人覚えたが、巨匠と呼ばれているにしてはこの作品は甘かった。いろんな意味で。
これはこれはと、読み終わって力が抜けた。ミステリの要素は揃っているが、ソフトボイルドというか食べやす…





梓澤さんの創造の泉は歴史の隙間を快い物語で満たしてくれる。「方丈記」が鴨長明の血肉になって動いている。読んでよかった。
関心があってもなくても、学校で習った「方丈記」を読んで鴨長明さんの経歴についてもおぼろげには知ってい…





面白くて最後まで読んでしまわないと眠れない、久々に読書の楽しみを実感した。
第58回江戸川乱歩賞受賞作 昔読んだがぼんやりしか覚えていない「カラマーゾフの兄弟」。今これを…





限られた命を生きる心意気に、武士というものの潔さ、雄々しさや剛さを感じ、さわやかな読後感だった。
戸田秋谷は、将軍家側室(お由の方)との不義密通の罪で十年後に切腹という沙汰が下る。その間 向山村に幽…





ミラーさんを読むのは三作目。サスペンス・ミステリというジャンルだが、心理描写と品がよくて気の利いたさりげないギャグが彩を添える。
練り込まれたストーリーが冴えて、思いがけず残酷で悲しい結末は一読再読に値する。一気読み。どちらかとい…




短編集なのですが、歴史文学賞受賞作の「喜娘」だけ読んでみました。「きじょう」と読みます。
喜娘 梓澤要 新人物往来社 目次 *喜娘 *惜春夜宴 *夏の果て *すたれ皇子 …



「警官の血」シリーズが面白かったので、この本も読もうと思って忘れていた。
私の中で「コールドケース」と言う言葉が先行していた。 それは前に見ていたこのタイトルのアメリカド…




イギリス作家の書いたフランスが舞台のミステリ。初めて読むので馴染むまで時間がかかったが、読んでよかった。
主人公はフランスの片田舎で優雅な独身生活を送っている39歳の警官、ブルーノ。村人について知らないこと…





南無阿弥陀仏と唱えて修行をした「空也上人」揺れる時代に生まれ「空」を求め、人々に来世の幸せを説いた。
梓澤さんの著作を知って、近作「方丈の孤月」から鴨長明の世界を読みたかったが。図書館ではすでに予約が詰…





図書館に予約したら、すぐに来た。ついでに歯科に寄ったので長い待合時間をまぎらそうと読み始めたがニヤニヤ顔を隠しようがない。あわてて別な本に変えた、くらいおもしろかった。
吉田あやさんのレビュー 鈴虫炒飯 に面白そうだと共感して読んでみたくなりすぐに予約した。 又吉さん…



新聞広告などであまりによく見かける作者なので、手近なところでこの本に手を出した。これが大失敗で、早い所でストーリーが読めてしまった。ま、旬な作家なので読んでおいてよかったかもしれないけれど。
題名から整形もの(?)だと判る。こういうテーマは多いだけにどう料理するのかお手並み拝見で、いつも後先…





常に最前線にいて決定的瞬間を目撃したかれらの証言を集めると、それは自ずから臨場感あふれる戦後史になるのだ。
何かを調べていて写真家細江英公さんの、舞踏家土方巽を写した鬼気迫るようなシュールで美しい写真に衝撃を…





謎めいた詩人が少しずつ身近になってきた。
私事で恥ずかしいのですが、まずエミリ・ディキンスンの詩を初めて紹介してくれた友人のことを書きたいと思…



悪人(上下) カバーの裏に毎日出版文化賞と小佛次郎賞受賞とあった。
保険会社の外交員をしている若い女性三人組の一人が、地元で何かと怪談話が出るような、高速道路から入った…




もう古本になったのか。遅くない遅くない。電車は走るよどこまでも。
休日前の金曜日は、のほほ~~んとしてしまって、あっという間に夕方になったというのにその頃になってなぜ…


世界中の天才を探すミステリだけれどもう三週間も前から読みかけている「天才狩り」がまだ終わらない。ダメかも。
天才狩り(上下) 本屋でパラパラと読んで買ってきたのだが、最初は天才についての薀蓄も背景もと…





「アメージング・グレース」という哀調を帯びた美しい歌は誰がどこで作ったのか。賛美歌集の中にあって、貧しく、中には文字が読めない人々のために、神を賛美し信仰に導き聖書を深く理解するために作られたという。
第一部は「アメージング・グレース」がどうしてできたか 作詞者のニュートンは赴任先のオウルニィー…





初版が34年前に出版されている。この本の2004年版に著者は72歳。解説は服部幸雄(当時千葉大学名誉教授)この本は読み継がれ再販され、傍流と思われていた画家たちを江戸時代の絵画史を彩る人気スターにした
意表をつく構図、鮮烈な色、グロテスクなフォルム、ーー近代絵画史において長く傍系とされてきた岩佐又兵…