神のふたつの貌



ぼくは神の存在を確かめたかった。
特にこの作者のものを全部読みたいと思っているわけではなくて、前に読んだ「慟哭」が頭に残っていたので買…
本が好き! 1級
書評数:645 件
得票数:17435 票
徹夜してでも読みたいという本に出会えるように、網を広げています。
たくさんのいい本に出合えますよう。



ぼくは神の存在を確かめたかった。
特にこの作者のものを全部読みたいと思っているわけではなくて、前に読んだ「慟哭」が頭に残っていたので買…





天賦の才能に恵まれながらも、より高みを目指す、運命と宿命を背負った男の、感動の物語. #NetGalley.jp
国宝(上下巻) 華やかな長崎任侠の世界の新年を祝う宴会で起きる、権力争いの抗争シーンから幕を開…




佐方直人という見かけは冴えないが、熱血、法の番人魂が服を着たような面白いキャラクターは、現代でも色あせない人情と根性の両輪に乗せられ柚木さんの手中に嵌っている。
☆樹を見る 県警で新年の訓示を述べる佐野は同期の南場とは仇敵のように火花を散らすライバル同士だっ…




高校生の親殺し、これはティーン小説かと思っていたら大違いだった。
「ミミズ」という陰気な高校生が母親を撲殺してしまう。 和子(別名ホリニンナ)は隣家なので駅まで…





「蛍川」と「泥の河」が収められている。
「泥の河」で1977年(昭和52年)に太宰治賞。「蛍川」で1978年(昭和53年)に芥川賞を受賞した…





生きるって、祈ることなのよ。 トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折、雑草の生える荒れ地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる(帯より)
図書館のお勧めで読んだ。噂では聞いていたが、もう胸が詰まって、二度読んだ。 将来の目標はミス・マ…




解説を読むと、この作品は「アニマル・レスキュー」という短編で発表され映画化に際し脚本を担当した。そのノベライズ。最近のポケミスには珍しい190ページだが、人物造型が一人ひとり章立てにされて面白い。
映画は日本では公開されなかったが、映像を置き換えるにはこういう描写がいいのかと納得できるほど、ストー…





図書館で子供用の棚で見つけた。ホタル研究者の方が易しく解説してくれている。
子供の頃、ホタルが山の川から星のように湧き出してきて、竹ぼうきを振りながら籠をもって追いかけた。今で…




「記憶シリーズ」の前作にあたり作風や表現法などが「記憶」風に変化してきている過渡期のように感じる。主人公が故郷に帰り、過去の出来事の中から事件を解明すると言うのは「蜘蛛の巣のなかへ」にも似ている。
ミステリはパズルのような謎解きもいいが、この作品のように犯人の動機や背景環境、過去などが伏線になって…

「ニューヨーク・スター」社のトップ記者、ジョン・ウェルズのシリーズは四作まで発表されている。 あとはない、良質で好評だったのに待っても無駄らしい。
少し古いが牧歌的な色彩の暖かい表紙も好みなのに終わるのか(しつこい)。 心から好きな本はなかなか見…





ボストンの下町、三階建ての家が軒を連ね貧しい人たちが多く住む街が舞台。 物語は主人公3人の11歳の時から始まる。
ジミー、ショーン、デイヴ、という子供達はある日、いつものように遊んでいてちょっとした揉め事を起こして…




父の最後を看取るためにカリフォルニアから20数年ぶりに帰ってきたロイ。
若い頃には逃げ出すことばかり考えていた故郷の、 ウェスト・ヴァージニア州キンダム郡は谷間にある貧しい…





「赤かぶ検事」など沢山の作品で親しんできた、和久峻三さんの作品をみつけた。1984年刊のずいぶん前のものだけれど、全く時代のずれを感じないで読了。
美貌には恵まれたが、倫理観の欠如で奔放すぎた生活の結果、誰の子供かも分らない息子がいる。 そんな母…





本棚から見つけた、今夏の宝石かも。読みやすかった。一気に読んで少年たちや幼い子供たちは今幸せな時代なのだろうかと周りを見回したい思いがした。51回の乱歩賞受賞作。
妻を殺した犯人がすぐに捕まった。中学1年の13歳の少年が3人。突然、幼い娘と取り残された桧山は「少年…




初めて読んだ火村シリーズは「乱烏の島」だった。こういう本格密室ものを書く人だと思っていたし、最近絵画を題材にしたタイトルが目につくので、気になっていた『ダリの繭』が文庫になったので楽しみに読んだ。
有栖川有栖さんはちょっと親しみを感じる大阪弁の人で、最近は上町台地の七坂を書いた「幻坂」がある(まだ…




またドラマの「ハゲタカ」が始まったので録画予約しました、NHKの土曜ドラマが好きでよく見ていたころ読んだ本のメモ書きです、簡単ですが。 また「ハゲタカ」ファンに戻りそうです。
鷲津役の綾野剛さんがPRのためにチャンネル変えるとあちこちに出ていましたか、彼にこの役は合うかもしれ…




本屋さんでカドフェス2018の棚に並んでいた中からタイトル買いをした。 読み始めて作者のプロフィールを読んだが、なんと彼は30歳の若者で、ジャニーズのタレントだった。失敗したかもと思いながら。
だからどうというのではないが、タレントや芸人という既にその世界で名前が出ている人たちの本も多い。小泉…




銀行強盗なのですが、愛すべきメンバーで、実害がない分応援態勢で読んだ。ガンバレ四人組 m(__)m
伊阪さんの作品は「死神の精度」もそうだが、ピリッと気の利いた反面とぼけたところもある面白い短編集が好…





我が国の歴史に残る禍根の中で最も残酷で悲惨な出来事、核爆弾の投下、それを題材にしてフィクションのフィルターをかけ重厚に描き出した、ゼロアワー前後の科学者の功罪。
今、核の傘の下で、一瞬で日常の世界が溶けて焼失したあの時が次第に遠くなっているのを感じている。アメリ…





ハエを飼う話は塵芥処理場が舞台では仕方がないかもと読んでいるうちに慣れて来た。世間知らずの小谷先生だから、こうして無邪気に子供の仲間になれるのか。今ならどうかな。
ほとんどストーリーは忘れているくらい昔に読んで、こんなに感動した本は他に知らない、とその時思った。胸…