モンテ・クリスト伯 7 (岩波文庫)【Kindle】




復讐劇最終段。 誣告の告発文を作ったダングラールを地下洞窟に誘拐し、餓死寸前にまで追い詰めたのだが…。
最終巻である。 ヴィルフォールの娘ヴァランテーヌは結局継母から毒入りの水を盛られる。 直…

本が好き! 1級
書評数:528 件
得票数:7671 票
10年前に毎日が日曜日状況になってブログを開設しました。
内容は読書感想文、好きで描く水彩画作品の紹介などです。
読む本は雑食。推理もの、時代物、ノンフィクション、ハー
ドボイルドなど大好きです。




復讐劇最終段。 誣告の告発文を作ったダングラールを地下洞窟に誘拐し、餓死寸前にまで追い詰めたのだが…。
最終巻である。 ヴィルフォールの娘ヴァランテーヌは結局継母から毒入りの水を盛られる。 直…




いよいよモンテ・クリスト伯は仇敵フェルナンとモルセールに対し強烈な復讐を遂げる。しかし愛したメルセデスは哀れ修道院に。
モンテ・クリスト伯の復讐譚も佳境に入ってきました。 誣告の告発状を書いてエドモン・ダンテスを牢獄…



モンテ・クリスト伯は自分を陥れた面々に対し着々と復讐の種を蒔く。
この巻は概ねエドモン・ダンテスを陥れた会計士のダベンポート、婚約者メルセデス の従兄でのちに彼女…



クリスト伯はようやく今や人妻となってしまったかつての許嫁メルセデスとの再会を果たす。
モンテクリスト伯はついに最愛の恋人だったメルセデスに再会する。そのために周到 に策を練ってヴィル…



文春文庫「罠シリーズ」第3弾(既刊『甘い罠』、『時の罠』) 6人6様の文体、内容で楽しめる。
文春文庫罠シリーズ第3弾(既刊『甘い罠』、『時の罠』)表題辻村深月の 「2020年のロマンス詐欺」…



アイドルグループの一押しに入れ込んだ女子高生の燃え尽きた青春。強烈な哀れ。
現代若者文化にある程度通暁していないとずんずんとは読んでいけない。 「推しが燃えた。」冒頭の文言…




子供たちの世界に翻弄される大人たち。
著者奥田英朗らしい、地方都市の狭い地域社会の中で起きたある事件を巡って展開される 人間模様が実に…




警察小説の典型的作品。
警察小説の名手佐々木譲らしい典型的な刑事小説。 小説の舞台は東京新宿区荒木町。手練れ刑事の捜査…




限界集落だった村再生プロジェクトに携わる3人の職員。一旦は成功したかに見えたのに事件があるごとに櫛の歯が抜けるように去っていく。そして誰もいなくなった。連作短篇集。
連作短篇集である。 Iとは人名略号と思いきや某市Iターン推進課のIのことだった。 6年前に…




カナダ片田舎の警察署で女性警部補が連続殺人魔を追う詰める警察小説。署長代理として孤独に責めさいなまれながらの奮闘が痛ましい。
アメリカの警察小説はずいぶん読んだが、カナダの警察小説は少ない。 この小説はカナダケベック州…




今や検事総長となったヴィルフォールの家族に巧みに取り入ったモンテ・クリスト伯。復讐の網を広げるのか。
いまはモンテ・クリスト伯と称するエドモン・ダンテスはフランツとアルベール という二人の青年貴族を…




牢獄を脱出したエドモン・ダンテス、密輸入船に救われモンテクリスト島で秘かに財宝を探す。 見事莫大な宝を発見したダンテスは先ずは世話になった人たちに恩返しをする。
<遺骸と置き換わって> 司祭は亡くなった。ダンテスは司祭の遺骸を自分の獄房に寝かせ、自ら遺 骸…




警察ものが多い今野敏が書いた珍しい歴史小説。あまり知られていなかった小野友五郎の実直な働きに感動する。
これまで今野敏氏の作品は結構沢山読んできたが、今回の幕末・明治維新期の 歴史小説(あるいは時代小…




なつかしい『巌窟王』の元本再読。
半世紀以上の昔にアレクサンドル・デュマの『巌窟王』として読んだ記憶 がある。 1905年(明…




生活保護制度を食い物にするあくどいやつら。陥穽に嵌った真面目な担当者佐々木が痛ましい。
第37回横溝正史ミステリー大賞(優秀賞)受賞作。作者のデビュー作品である。 生活保護費の不正受…



吉川英治『新書太閤記』の最終巻である。作者は秀吉と家康の性格の違いを指摘し、人間を信じ愛した秀吉が、最期に当たり人間を信じられなかった家康に豊臣家の後見を頼んだ皮肉を嘆ずる。
黒石・白石、戦算、大蟹・小蟹、老いらくの将、女弟子、内と外、姉の子、 矢田川原、熱鉄を吞む、…




極道と不良・暴走族など愚連隊といった反社会勢力同士の抗争を描いた長編。 『虎狼の血』シリーズ完結篇である。 やくざ者同士の抗争と警察暴対班の癒着体質が綾なす劇画調ハー ドボイルドロマンである。
前半は広島県警広島北署の暴力団担当捜査二課の係長大上章吾とハングレ集 団呉寅会の頭沖虎彦を中心と…



思わぬ場所で自殺した元彼の執念のバッハ研究曲が流れだす。さらには幻影まで…。切ない青春時代の残像を描くホラー。
のっけからバッハの無伴奏パルティータ、難解な音楽理論などが登場し、クラシッ ク世界にやけに詳しく…




大震災の避難所にあって頑迷な男たちに翻弄されながらたくましく生きようと努める姿がまぶしい。
東日本大震災を題材にした被災した女性たちの物語である。著者が実際に 被災したり身内に被災者がいたわ…




無実の罪で死刑を宣告された元少年が、正体を隠しいろんな処に出没するが、生来持っている人を思いやる心が滲み出て結局姿を消すことになる。見込み捜査で冤罪を作る警察を指弾する傑作。
2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリー大賞優秀賞を受賞した作者 の『正義の申し子』、『震える天…