ないもの、あります
聞いたことはあるけれど、見たことはないものというクラフト・エヴィング商會が扱う品の説明をする、という設定の一冊。ちょっと可笑しい軽く読める一冊。
よく耳にしたり、よく言うけれど、実際には見たことのないものというクラフト・エヴィング商會が扱っている…
本が好き! 1級
書評数:136 件
得票数:2118 票
本に限らず活字を読んでいたい人間です。
不特定多数のひとが触った本が触れないので、図書館には残念ですが行きません。
本屋さんで新しい本の香りをくんかくんかするのが大好きな不審者です。
こちらで自分では選ばない本を知る機会になればと願っています。
聞いたことはあるけれど、見たことはないものというクラフト・エヴィング商會が扱う品の説明をする、という設定の一冊。ちょっと可笑しい軽く読める一冊。
よく耳にしたり、よく言うけれど、実際には見たことのないものというクラフト・エヴィング商會が扱っている…
刑事マロリーシリーズ。マロリーの自宅から女性の死体が発見される。マロリーは行方不明。ルート66で起きる殺人事件とマロリーの旅が交差する。
ニューヨーク市警の美貌で天才ハッカーである刑事キャシー・マロリー。 ある日、マロリーの自宅で女性の死…
第二次世界大戦中、ナチスに捕虜となったイギリス特殊作戦執行部員の女性が、ナチスの命令により手記を綴る。その手記は、何故親友の日常を描く小説のようになっているのか。
第二次世界大戦中、イギリス特殊作戦執行部員の女性スパイがナチスに捕虜となった。彼女はイギリスに関する…
本屋さんぶらぶらの良いところは、思わぬ本に出会えること。ヘレン・マクロイとの出会いもそんな偶然だった。ちょっと昔の海外ミステリー。クリスティなどの作品の雰囲気が好きなかたには気に入ってもらえるのでは。
匿名の警告電話を受けたフリーダは、婚約者にも話さないまま警告を無視して婚約者の実家へ向かう。 ふた…
「トレント最後の事件」というタイトルの意味は最後にわかる。デビュー作で最後の事件を扱うというのは面白い。実業界の大物は何故遺体となって発見されたのか。
この作品はタイトルが「トレント最後の事件」である。 最後というからには少なくとも最初の事件があったは…
秘密にしておきたい過去を持つふたりの女。生き辛い生き方をせずにいられないひとっている。わたしがそうだから。
秘密にしておきたい過去を持つふたりの女。 優秀で母親の愛情を一身に受けた兄を持つ完璧主義の女医モニ…
アイスランド舞台のミステリー。ある日発見された老人の遺体によって過去の哀しい事件が明かされる。アイスランドに知識がなくとも十分愉しめ、心を抉る作品だ。
アイスランドを舞台にしたミステリー。 湿地にあるアパートで発見された老人の遺体。この老人殺害事件を…
伝染病は今でもひとを恐怖と混乱に陥れる。人間の抗いきれない脅威に遭遇したとき、何が救いとなるのか。
ペストが蔓延した町での人々を描く。 カミュも読んだことの無かった作家のひとりで、最初は「異邦人…
アイスランド最後の女性死刑囚アグネスの物語。アグネスが刑を執行されるまでの残りの日々が、行政官家族や牧師補との関わりを通して描かれる。
アイスランド最後の女性死刑囚アグネスという実話を元にしたフィクション。 1829年、殺人罪で死刑宣…
11歳で夭折した天才作家エドウィン・マルハウス。その伝記を親友であるジェフリーが記した……という設定の物語。天才だとかなんだとかよりも、この子たちはなんとなく気味が悪い。
11歳で夭折した天才作家エドウィン・マルハウス。 その伝記を親友であるジェフリーが記した。 とい…
「吸血鬼カーミラ」で有名なレ・ファニュの短編集。読んだことのない作家の作品は短編だと読みやすい。古い歴史あるヨーロッパに相応しい幻想的な世界。
「吸血鬼カーミラ」を書いた作家レ・ファニュの短編集。 「吸血鬼カーミラ」をはじめ、この作家の作品を読…
吉村は何故、不義理をした南部藩屋敷にやってきたのか。大切な護るべき家族のために、嘲笑されても耐え生き抜いた吉村の生き様に胸を熱くする。
南部藩屋敷に現れた吉村貫一郎の様子と、様々な形で吉村貫一郎と関わったひとびとが、吉村について語るもの…
歴史の中でも幕末は特に知らないし興味がなかったが、浅田次郎さんの作品は泣けると聞いたので読んでみることにした。
浅田次郎さんの作品は、読んだことがなかった。 しかし、浅田さんの書く時代物は泣けると聞いて、今回読…
今更ですが初読み「坊っちゃん」です。漱石は合わないなと思って読まずにいたのを、何故か本屋さんで呼びかけてくるのです。これを読まずに漱石を知った気になるなと。
今年は、夏目漱石没後百周年らしい(2016年に記載したので)。 ということで久しぶりに夏目漱石を読…
有名な「不思議の国のアリス」は昔読んでいるけれど、大人になって改めて読んでみるというのも懐かしくて良い。
「不思議の国のアリス」は小さい頃に一度読んでいる。 改めて今回読んでみたのは、単純に本屋さんで棚に…
第62回江戸川乱歩賞受賞作。この作品はタイトルから目を引き、更に家族全員が猟奇殺人者というトンデモ設定だ。この自らハードルを棒高跳びかぐらいに上げた作品をいかに着地させるか。
書店で平積みされた本書の奇妙なタイトルと帯とポップの一文に惹かれて購入。 「QJKJQ」ってなんだ…
シエラレオネで連続女性殺人事件が起きた。記者コニーはある男を犯人と疑っていた。ある日コニーは拉致監禁された後、解放されるが、自身に起きたことについて語りたがらないまま身を隠してしまう。
シエラレオネで女性が五人殺害された。 記者コニーはある男を犯人ではと疑っていた。 そんなコニーが…
斎藤龍興とは誰でしょう。斎藤道三の孫と即答出来るかた。お主なかなか歴史通でござるな。歴史に明るくないかたも、暗愚と嗤われた斎藤龍興が家臣に慕われる名将となるまでの物語で愉しく歴史を覗いてみては。
蝮の道三と呼ばれた斎藤道三の孫である斎藤龍興を主人公にした作品。 祖父や父のような歴史に名を残す名…
正義について考えたことがありますか。正義は正しい行い。それはそうなのですが、常にそうでしょうか。そして、正義はひとつなのでしょうか。その正義さえあれば、世界中のひとは皆幸せになるのでしょうか。
何よりも正義を愛する範子。 不正を許せない、自らも決まりを守り礼儀正しい範子の高校の友達は、最初そ…
なんとなく避けてきたシェイクスピア。読んでみると面白い。四大悲劇で有名な「マクベス」。読み継がれる名作の魅力に浸る。
シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」。 王を殺したマクベスの悲劇、たったこれだけしか知らな…