修道女フィデルマの挑戦(修道女フィデルマ短編集) (創元推理文庫)



修道女であり弁護士、そして王女でもある美しいフィデルマが主人公の『修道女フィデルマシリーズ』の短編集。弁護士となるための学ぶ若いフィデルマの姿も描かれる、ファンもはじめて読む読者にも愉しめる一冊。
修道女フィデルマシリーズの短編集。 この短編集には六篇の短編が収められている。 七世紀半ばの古代ア…

本が好き! 1級
書評数:136 件
得票数:2118 票
本に限らず活字を読んでいたい人間です。
不特定多数のひとが触った本が触れないので、図書館には残念ですが行きません。
本屋さんで新しい本の香りをくんかくんかするのが大好きな不審者です。
こちらで自分では選ばない本を知る機会になればと願っています。



修道女であり弁護士、そして王女でもある美しいフィデルマが主人公の『修道女フィデルマシリーズ』の短編集。弁護士となるための学ぶ若いフィデルマの姿も描かれる、ファンもはじめて読む読者にも愉しめる一冊。
修道女フィデルマシリーズの短編集。 この短編集には六篇の短編が収められている。 七世紀半ばの古代ア…



祖父の寺に戻ってきた若い僧侶である私。平凡な青年である私が、懐かしい故郷に戻ってから巻き込まれる非凡な毎日。人魚や天狗の出てくる不思議な作品。
『人魚の石』というファンタジーな雰囲気のするタイトルの本書は、タイトルのイメージ通り人魚や天狗の出て…



先史学女性教授の無残な遺体が発見される。そして連続惨殺事件となっていく。マルセイユ警察のド・パルマ警部はこの事件を解決出来るのか。ロンポル賞受賞作。
洞窟遺跡近くで発見された先史学女性教授の無惨な遺体。 そして連続する惨殺事件。 現場に遺された奇妙な…



ちはやふる、という漫画が映画化されたりして注目された百人一首。競技かるたで優勝するための最初の一冊にどうだろうか。
新年おめでとうございます。 百人一首は、お正月によくしたものだ。 きれいな絵札は読み手が持ち…



チェスタトンを知らなくても、ブラウン神父は聞いたことがあるひともいるのではないだろうか。その有名なブラウン神父を生み出したチェスタトンの描く、奇妙な発言をするポンド氏の八編からなる短編集。
名探偵ブラウン神父の著者であるチェスタトン。 チェスタトンも読んだことのない作家のひとりだ。 特に避…




クリスティの並び称されるミステリーの女王セイヤーズが描く、名探偵ピーター卿の活躍する短編集には、他の推理ものには無いあたたかみが感じられる。
セイヤーズの7編からなる短編集。 犯罪の探求を趣味とする貴公子ピーター・ウィムジイ卿を主人公とする短…



バンコランシリーズ第二作。霧深いロンドンで起きる奇怪な事件と絞首台の謎。幻想的な空気の漂う物語で、悪魔のようなバンコランが事件の謎を解く。
アンリ・バンコランシリーズ第二作。 クラブのラウンジに置かれた精巧な絞首台の模型。この模型に端を発し…


院長選挙という山崎豊子さんの『白い巨塔』を彷彿させる久坂部羊さんのコメディ風白い巨塔。
院長選挙を題材に、象牙の塔で繰り広げられる人間模様。 こういった物語で有名なのは、なんと言っても山崎…



11歳のふたりの少女は、4歳の幼女を殺してしまう。邪悪な少女たちとは誰のことなのか。ひとを殺していなければ邪悪ではないのか。
わたしが本を選ぶときに見ていく順番は、まずタイトルが気に入るか、好きな作家さんや興味のある作家さんか…




シャイニング。 輝き。 それを持つ少年ダニー。ダニーの輝きは邪悪なものに打ち勝つことが出来るのか。
ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描か…



海外の若い女性が被害者となった、19世紀後半から20世紀前半のアメリカとイギリスを舞台にした10のノンフィクション。中立な文章で事件の真実を描いた作品。
犯罪ノンフィクション。 事実は小説よりも奇なり。まさにこの本に描かれる物語は、作り物ではない現実なの…




映画「シャイニング」は衝撃的な作品だった。ドアの隙間から覗いてニヤリと笑うジャック・ニコルソンごっこをした記憶もある。でも、原作は映画とは趣の異なる作品だ。
昔、小さい頃に観た映画「シャイニング」は衝撃だった。 エレベーターホールに流れ込む大量の血液、ぶち…



「ストーカー」というタイトルだと、あの好きな相手につきまとう犯罪のことだと思いませんか。わたしはそう思って本書を手に取ったのですが、全く違います。れっきとしたSF小説です。
「ストーカー」というタイトルだと、好きな相手につきまとって最悪なときには殺人事件に発展してしまうあの…




フランス最高の女性である女王であったマリー・アントワネット。彼女は歴史によって最も高いところから真っ逆さまに突き落とされる。それでもアントワネットには、生きる意味と価値が確かにあった。
不幸になってはじめて、ひとは自分が何者かを知るのです。 マリー・アントワネットはようやく自分が…


「Timjinの回想録」の著者による、のんびり旅行記「Timjinの冒険」。ありきたりな観光とは異なる現地のひととの交流を中心にした旅を、いつかはしてみたい。
白いラブラドール・リトリバーTimjinを中心にした旅行記「Timjinの冒険」。 この作品も平易な…



かわいらしいワンコ写真の表紙のこの本には、大物政治家だった先生のお宅に書生として住み込んだ男性の日々が綴られている。
明るい緑色にかわいらしいラブラドールレトリバーの写真が載った本。 自費出版の本かなといった風情のこ…




歴史上の女性で、最も有名なひとりと言って過言ではないマリー・アントワネット。華やかなフランスにおいて、華やかなだけでない悲劇が、平凡なひとりの女性を残酷な運命に導いてしまう。
歴史上には、その人物には相応しくない役回りを演じることになるひとがいる。その中でも有名なひとりがマリ…




ジャーナリストの本来あるべき姿が綴られた本書を読み、ひとりひとりがもっと慎重に垂れ流される情報を正しく受け止め、小さな声であってもあげつづけなければならないと強く感じた。
「桶川ストーカー殺人事件」をひとりで取材し、警察の怠慢と犯人を暴いたジャーナリスト清水潔さんの本。 …




ことりを愛し慈しみながら暮らす男性の、静かな生活には人間の基本的な幸せが満ちている。変わりない毎日にこそ幸せはあるのだから。
人間の言葉では話せず、ポーポー語という独自の言葉でしか話さない兄と、唯一兄の言葉を理解できる弟。 …




オリヴァーとピアシリーズ第四作。殺人事件の犯人と家族に向けられる目は、外国であっても厳しい。人間臭い主人公ふたりにも注目。
空軍基地跡地燃料貯蔵槽の中から古い人骨が発見される。 検死の結果、11年前の連続少女殺害事件の被害…