みつばの郵便屋さん あなたを祝う人



古い団地の郵便配達は階段を上ったり下りたり大変。でもそんな団地には、飲み物を用意して待っている人がいる。
みつば郵便局の配達員、平本秋宏と人々の交流を描く人気シリーズ第7弾。いつものように4作品が収録され…

本が好き! 1級
書評数:6243 件
得票数:91983 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



古い団地の郵便配達は階段を上ったり下りたり大変。でもそんな団地には、飲み物を用意して待っている人がいる。
みつば郵便局の配達員、平本秋宏と人々の交流を描く人気シリーズ第7弾。いつものように4作品が収録され…



郵便配達屋さんが走る。すると街が動きだす。街の人々は郵便配達屋さんを待っている
主人公の平本秋宏は郵便局の配達員。その秋宏と、町の人たちとの交流を描く、心温まる短編が4作品収録さ…



一人部屋にとじこもり、コツコツ小説を書く。個人の妄想がわいてでる。やめればいいものを、どうしても確かめたくなり、行動に走る。孤独中年作家の思い、行動癖が表現されている。
小野寺さん、流行作家ではないが、確実に年2冊本を出版している。ということは、書いた作品が、ボツにな…



孤独な一人作家。その様子を見事な表現で活写する。
この前、小野寺さんの「いえ」を読んで、久しぶりに力量溢れる作家が登場したと書評に書いたが、この小野…



20年以上も部屋に引きこもっている。20年、街も変わる、人も変わる、そして猫も変わる。
25人の作家が作り出す猫をテーマにした作品集。この作品集の素晴らしいのは、最初に作家に依頼したのか…



大ベストセラー作家清少納言に対する強烈な嫉妬、憎悪が名作「源氏物語」を誕生させた。
京都に於ける歴史上有名な女人達が生きた実際の地を歩く。古くは平安京ができる前から明治時代に至るまで…





物語の視点がすばらしい。地方育ちの人たちは東京にでて、地方の家の束縛から逃れられるが、東京に住む人たちは、幼いころから東京に住み、大学、就職も実家から通う。ずっと人生「いえ」にしばりつけられる。
この作品は素晴らしい。久しぶりに力量溢れる作家に出会った。 私のような地方住まいにはあま…



なじみの銀行で振り込みをしようとする。すると、本人確認をすると言って免許証の提示を求められる。自分について、銀行行員全員が知っているのに・・・。
今は正しくないかもしれないことについて取り上げ検証してみる、コメディアンの伊集院と、解剖学者の養老…



覚せい剤を濫用する。それが原因で殺害を行う。しかし犯人は犯行時心神喪失状態で無罪となる。覚せい剤使用は、犯罪の原因になっているのだから、無罪はおかしい。
マスカレードシリーズと呼んでいいのかわからないが、シリーズ4作目の作品。 3つの殺害事件がたて…



ヤクザは家族もその組織も根底を貫くは覚せい剤。
暴力団の家庭に生まれる。両親は、覚せい剤に溺れ、朝からその影響でセックスに溺れ常に興奮状態にあり、…



世界一の美女になりたい。それで、美人女優の美しい部分を取り入れ整形したら・・・・。
朝日新聞に連載された森さんのショート ショートを収録した下巻の作品集。 どの作品もページ数にして…



女性はこの世でも、あの世でも存在している。
1983年から3年間朝日新聞に連載された、ショート、ショート ストーリーから200編を選んで、上下…



性の本当の歓びを堪能できるのは40代から。
森瑤子さんは37歳で小説家デビュー、52歳で亡くなるまでの15年間に100冊を超える本を出版してい…



恋愛とその裏返し嫉妬は制御は不能。一旦陥れば、破滅まで続く
「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「コシ・ファン・トゥッテ」モーツァルトの㈣大オペラの…



群衆の中から、ひきつけあう男を見つけ、抱き合う。そして年月を経てまた新しい男が創造され、抱き合う、また年月を経て、新しい男を創り上げる。どんな男を創り上げれるかが作家の力。
短編集。 通りには人が溢れかえっている。知らない人ばかり。その中で、ある一人の男に目が釘付…



女性が主張、行動をし始めた時代を背景にして、森さんの文学は花開いた。しかし、それは今はほぼ忘れさられた。
私の両親の時代は、結婚は見合いが主流。家と家が結ばれることが基本で、その上にたって夫婦ができあがる…



1998年に書かれた未来予測小説。その未来は2015年。2015年には、人々の仕事のありかたが変わっていて、週の前半は会社Aで後半は会社Bと別の会社で働くようになっている。面白い。
少し森瑤子にあきてきた。少し年齢のいった男女の浮気や、恋愛、苦悩、嫉妬、裏切りを見事には描くのだが…



生活苦と日々格闘している庶民には、理解不能な物語の数々。
男と女が演じる、都会の夜の13の物語。 ひがみっぽく、地方住まいの私にはとても理解が及ばない物語…



1980年代、日本は世界を席巻していた。日本人がこぞって海外旅行にでかけた。そのときのマナーは世界の顰蹙をかった。
この作品が出版された数年前まで、日本は「ジャパン アズ NO1」ともてはやさていた。海外にでかける…



男も女も、年をとっても、恋は続く。同時に家族も続く。
恋の始まりと終わりを描いた掌編集。 こんな話の数々が収録されている。 いつものよう…