ビターシュガー(虹色天気雨2)



中学校時代の友達関係が40歳になっても続く。それは、何でもモメ事を受け入れる人がその中にいるから。
市子、奈津、まりの親友3人シリーズ、「虹色天気雨」に続く第2弾。 「虹色天気雨」から3年、4…

本が好き! 1級
書評数:6246 件
得票数:92031 票
昔から活字中毒症。字さえあれば辞書でも見飽きないです。
年金暮らしになりましたので、毎日読書三昧です。一日2冊までを限度に読んでいます。
お金がないので、文庫、それも中古と情けない状態ですが、書評を掲載させて頂きます。よろしくお願いします。



中学校時代の友達関係が40歳になっても続く。それは、何でもモメ事を受け入れる人がその中にいるから。
市子、奈津、まりの親友3人シリーズ、「虹色天気雨」に続く第2弾。 「虹色天気雨」から3年、4…



本の表紙から想像して、頑固一徹だが人情家の大工棟梁が大活躍する物語と想像していたが、中身は違った。
秋山史親一家の家が全焼する。二階に寝ていた史親は逃げ遅れて焼死する。住むところを失った、母景子と息…




黒川の直木賞受賞作品。黒川の作品の特徴は、ひたすら物語が前へ、前へと進行する。複雑な描写は無い。この単純さが、物語に緊張と熱を帯びさせる。
建設コンサルタントをしている二宮。現実の仕事はやくざの妨害を別のやくざをつかってさばくこと。この仕…



めくるページの中から、登場人物の息使いが立ち上がってくくる
ブックオフで黒川作品を何冊か購入。しばらく黒川の関西エンターテイメントに浸る。 黒川は推理小説…




アラフォーの女性たちは、やさしく強くたくましい。
芥川賞受賞作家今村夏子さんの文庫作品を読み、型破りの発想に感動。それで、直木賞受賞作家大島真寿美さ…



老人、歳をとるほど体力が弱っていくのが常識なのだが、例外がある。
今村夏子2作目の本。短編3編が収録されている。本のタイトルにもなっている「あひる」も面白いが、印象…





あみ子は、完全ないじめられっこ。しかし、どんなにいじめられても、悩むことも嘆くこともない。
芥川賞を受賞した今村夏子のデビュー作。 面白い。型破りだ。あまたの作家では思いつかない発想。 …



順調すぎたサラリーマン人生が、最終局面で一瞬にして暗黒な人生に変わる
主人公の薄井は59歳。大手の銀行に勤めていたが、財務のわかる人が欲しいという取引先の要請で中小の衣…



会社と対立する労働組合に所属。それが、その後の再就職にずっとついてまわる。
まだ、私が若いころ、所属していた部に年配の人が副部長として異動してきた。仕事を何もしない人だった。…



人生の中で追った深い傷は、食べてしまえ。それが傷を癒しなくす方法。
心の深い傷を美味しい食事に変えてくれる不思議な料理人平峰花。その傷を食いつくすことにより癒され再生…



事件を追うのが普通である探偵が、事件の当事者。なんとも奇妙な物語
今井探偵と助手山本シリーズの2作目。私は別の彼らのシリーズを読んでいないから、今井探偵がどんな見事…





イエスキリストは、美しく清い人のところには現れない。罪人や、嘆き苦しんでいる人々に寄り添うようにして現れる。
遠藤周作が、何故小説を書くのか、人生の機微、奥深さを縦横無尽に語った、講演録。 遠藤の作品はマイ…



子どもの描く絵が事件予知となっているか、そのことを利用して事件が起こされているのか・・・。
児童画診断の創始者であり権威者でもある、岩手県の中学校の美術教員だった浅利篤という人がいる。 …



一旦死ぬ。しかし生き返れる場所がつばめ食堂のある場所。だけど、生き返ったって、また辛い暮らしがあるだけ。そんな状態を克服する物語。
臨死体験をする場所にある食堂つばめシリーズ5作目。今までは単純なストーリーばかりで、あっさりしてい…



死んだ人を生き返らせる。それが本当にいいことかどうかはわからない
矢崎の有名な「ぶたぶた」シリーズにつぐ、「食堂つばめシリーズ」。 人が死ぬと全員ではないが…



祭りの日いるはずのない神様がやってきた。神様はぶたのぬいぐるみだった。
大きさはバレーボールのボール程。ぶたのぬいぐるみのぶたぶた君が大活躍する人気シリーズ。 光…



会社での評価をあげようとして、とんでもないことをする管理職がいる。
若くて可愛い清掃ガールキリコが活躍するミステリーシリーズ連作集。 解説で辻村深月さんが書い…



何で放火の動機が、私に対するさや当てじゃないの?
ミステリー人気女性作家6人による結末が衝撃的なイヤミス短編集。殆どの作品がすでに文庫短編集として出…



東京に単身赴任している夫。昼食後、そそくさと東京に帰ってゆくようになる。さては浮気をしているなと妻は疑い、夫の行動を調べる
豚のぬいぐるみ、ぶたぶたさんが活躍する人気シリーズ連作集。 小夜子の夫伸也は、東京に単身赴…



いつも食事は機械的。だから何を食べたか記憶にない。それが素晴らしい食事に変わる
ぬいぐるみの豚である、ぶたぶたさんが、キッチン「山崎」という店をだし、コックとして活躍する連作集。…