杉浦正人氏の『書店に行くとだいたいイイコトが起こる』(草思社)を読みました。
著者略歴には、生年がなくて、「2005年に大手書店に入社」とあるだけ。ネットを見ると神保町の三省堂にお勤めのようです。ヘイト本がどうのこうのといったつまらない話題は出てこないので、安心して読めます?
原則、見開き二頁でコンパクトにワンテーマを論じながらのエッセイ本です。「2カ月に1冊以上本を読んでいたら自信を持って読書が趣味と言っていいと思います!」というのは、いくらなんでも「針小棒大」のような気もしますが? 年間6冊ちょっと本を読んで、「読書が趣味」とまで言っていいもの?
「二カ月に一カ所」、やよい軒、吉野家、大戸屋、サイデリア、デニーズ、ガスト、安べゑなどを飲み歩いて、「私はグルメ」「趣味はチェーン店めぐり」とまでは言わないでしょうから?
とはいえ、敷居を低くして、本好きの人が増えて「読書の話が、天気の話くらい気軽に交わされる世の中」を実現したいという思いがあるから、そういう言葉(「2カ月に1冊以上本を読んでいたら自信を持って読書が趣味と言っていいと思います!」)も出てくるのでしょう。
三省堂が3・19に新装オープンして三度ほど覗きましたが、一階など含めて、以前より狭くなった感じですね。また、最近の新刊書店は、本の宣伝のためでしょうが、あちこちから、本の宣伝文句が人工音声で奏でられます。BGMも流れています(歌詞はないですが)。
雑音、騒音苦手人間の私にとっては、ちょっと足を運ぶことが少なくなりました。もちろん、ブックオフのような酷さではありませんが、それでもBGM含めてゼロで「静寂」「無音」がベストと思っている人間からすると、新刊書店はほぼ「魔境」ですね。
図書館はまだそういう人工的な雑音などが発生しにくいですから足を運びます (でも、図書館の中には、カウンター式の喫茶コーナーを設けて[それはまだいいのですが]、さらに館内にBGMを流す狂人まがいの図書館もあります。信じられない野蛮というしかありません。反文明的ですね)。自宅で、アマゾンの画面(本関連)を見る時は、もちろん、そういうものはほぼありえません。
「書店に行くといろいろとイイコトが起こる」可能性は大だと思いますが、「書店に行くといろいろとワルイコトも起こる」のが現状ですね。そのあたり、改善されると尚いいのにと思いました。貧すればナントカになっていませんかね?
では、ごきげんよう。
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