・本書は、「心技体」すべてを重んじる
独自の「歌道りょんりょん流」の
ボイストレーニングを、
数多くのプロのアーティスト
(歌手、声優、俳優、タレント)に
行なっており、
NHK紅白歌合戦に出場したアーティストは、
80人以上にのぼる
ボイストレーナーの著者が、
誰にでもある魅力を
どうやって見つけて引き出し、
欠点だと思っていたものを
魅力に変えていくかを伝えた1冊。
・著者がたくさんの
アーティストを教えてわかったのは、
売れる人は誰もが「素直」で
「謙虚」で「ストイック」だということ。
・「素直」というのは、
言われたことを素直にやることであり、
「謙虚」というのは、
現状に満足していない、
浮かれていない、
ひかえめな姿勢のことを指す。
・著者のレッスンには、
日本中の誰もが知っている
大御所アーティストも通っているが、
そういう人ほど謙虚である。
・これまでの成功体験や
歌のテクニックにおごることなく、
「まだまだ自分には足りないところがある」
「もっと成長したい」
という気持ちでレッスンを受けている。
・だからこそ、著者のアドバイスや意見を
「そんな方法もあるのか」と
素直に取り入れて試してくれて、
さらにその生徒さんは進化していくのだ。
・本書の「ストイック」とは、
「欲望に負けない」ということ。
・芸能界はとても厳しい世界なので、
簡単に欲望に負けてしまう人は、
上にのぼっていけない。
・「今日は休んで友だちと遊ぼう」とか
「疲れているから練習をサボってしまおう」と
欲望に負けて練習を怠ったら、
一流にはなれないのだ。
・これらは、芸能人だけでなく、
一般の人でもその道で
一流になりたいと思ったら、
素直・謙虚・ストイックで
あるべきだと著者は考える。
・目上の人のアドバイスを素直に聞き、
いつも謙虚な姿勢で、
ストイックに日々鍛錬を怠らないこと。
・そうした態度でいれば、
人はどんどん良くなっていく。
それはどんな世界でも
言えるのではないかと
著者は思っている。
※一流のアーティストに
必要なことについても述べられているが、
詳細は本書をお読みください。
・著者はあるとき「欠点は美点」
という言葉を
ツイッター(現:X)に書き込んだところ、
自分の声がダミ声であることを
ずっとコンプレックスであった
某DJがすごく共感されたそう。
・このように、自分では
欠点だと思っていても、
他人の目から見ると、
それは美点でもある場合も多い。
だからすべて取ってしまってはダメなのだ。
・「私は普通すぎて何もない」というのが
コンプレックスの人がいたら、
それが美点だと伝えたい。
・その普通のなかには、
「小さな得意なこと」が
絶対に入っているはず。
・普通のなかにある得意なことで、
人の役に立つものがひとつあるだけで、
その人の人生は豊かになるのだ。
・悩んでいると
「自分の生きている意味」を
探そうとしがちだが、
そんなに難しく考えなくていい。
・自分が誰かの役に立ったとき、
誰かを喜ばせたとき、
人は「生きてよかった」と
幸せな気持ちになれるのだ。
※自信のある自分でいるために、
どのようなことを意識すれば
よいかについても述べられているが、
詳細は本書をお読みください。
・本書は、「売れる人・選ばれる人は
何が違うのか」
「選ばれる人、魅力的な人になる方法」
「私がボイストレーナーになるまで」
「誰かの魅力に伸ばしたいと思ったら」
「いくつになっても健やかな人でいるために」
という章で構成されており、
今まで指導してきた生徒さんたちの例や、
著者の過去の体験も含めて、
どのようにより良い自分に
なっていったのかを
伝えた内容となっている。
著者の佐藤涼子氏は、
Mr.Childrenの桜井和寿氏や
ちゃんみな氏のボイストレーニングを
行なっており、
筆者(高橋)も、最近、その事実を知り、
佐藤氏に興味が抱き、本書を手に取った。
技術を磨くだけでなく、
自分自身を愛でることの重要性や、
周囲の人たちとの関係性を
大事にすることの大切さを
本書を読んで改めて感じた。
佐藤氏は、シンガーソングライターを
夢見ていたが、
なれなかった過去がある。
そんな経験があったからこそ、
美の差し引きの重要さがわかり、
生徒さんに身をもって
アドバイスをすることができるものもある。
私自身も音楽の道に進みたいと
思いながらも、
その道を諦め、今、
同世代(米津玄師・miwa・SCANDAL・
KANA-BOON・OKAMOTO'Sなど)が
活躍している姿を見ていると、
心が痛むことがあります。
そういった経験も、
いつの日か周囲に貢献できることを
信じたいと
この本を読んで思いました。
「魅力的な人になりたい!」と
思っている方は
お手にとってご確認ください。
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