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時系列ではなく、怨霊信仰と芸能という観点から考察する日本史。
日本の芸能・文学は怨霊鎮魂の為に作られ、発展していった・・・まずは怨霊信仰について知っていきましょう、というのがこの本の趣旨である。
具体的に取り上げられているのは「古今和歌集」「源氏物語」「平家物語」「太平記」、そして源平の時代、鎌倉時代へ突入する頃の出来事が元になって生まれた能の演目。
日本人は古来より「和」を大切にしてきた、それは和が乱れる事で争いが起き、敗者が恨みを抱いて死ぬと怨念が生じる、これが災厄をもたらしてしまうからである。
しかし完全に防ぐ事は出来ない、ならば怨念を抱いたまま亡くなった人間の魂を慰め、祀る事で良い神様として救って貰おう・・・というのが怨霊信仰である。
その手段として素晴らしい歌人でしたよと和歌集に歌を収録したり、物語の中でいい思いをさせたりしてきたのだった。
「平家物語」であれば慈円大僧正が庇護(したらしい)し、琵琶法師が語って広めている。
能は舞台に怨霊を降ろす事になるのでおそろしい、しかし「面」を使う事で演者と怨霊の人格を分離し、法師が怨霊の苦しみを聞き鎮魂するという「夢幻能」のスタイルによって目的を果たす。
(詳しくはお読み頂くのが一番早い)
物語として「源氏物語」「平家物語」や当時の政治との関連については学校の授業等で触れてはいるけれど、”怨霊信仰”という観点から見つめ直す機会は無かったので「そうだったのか!」という気づきが沢山あった。
読み返すとまた違う印象を持ちそう、物語をより深く理解する良いきっかけになった。
能は鬼が登場する話、無念や悲しみに溢れる話が多いように思っていたが、能が成立した背景を見ると成程、である。
歴史の見方は色々ある、そのうちの一つがここに提示されている。
尚、武士の成立(源氏・平家)から義経追討辺りの流れが非常に詳しく説明されているので、その流れで挙げられている能の演目と絡めて「能のここの下りで義経の無念が語られ、鎮魂されてますね」という解説・考察もあればもっと良かったのにな、と思った。
(読んで自分で考えなさい、という事かとは思うが)
具体的に取り上げられているのは「古今和歌集」「源氏物語」「平家物語」「太平記」、そして源平の時代、鎌倉時代へ突入する頃の出来事が元になって生まれた能の演目。
日本人は古来より「和」を大切にしてきた、それは和が乱れる事で争いが起き、敗者が恨みを抱いて死ぬと怨念が生じる、これが災厄をもたらしてしまうからである。
しかし完全に防ぐ事は出来ない、ならば怨念を抱いたまま亡くなった人間の魂を慰め、祀る事で良い神様として救って貰おう・・・というのが怨霊信仰である。
その手段として素晴らしい歌人でしたよと和歌集に歌を収録したり、物語の中でいい思いをさせたりしてきたのだった。
「平家物語」であれば慈円大僧正が庇護(したらしい)し、琵琶法師が語って広めている。
能は舞台に怨霊を降ろす事になるのでおそろしい、しかし「面」を使う事で演者と怨霊の人格を分離し、法師が怨霊の苦しみを聞き鎮魂するという「夢幻能」のスタイルによって目的を果たす。
(詳しくはお読み頂くのが一番早い)
物語として「源氏物語」「平家物語」や当時の政治との関連については学校の授業等で触れてはいるけれど、”怨霊信仰”という観点から見つめ直す機会は無かったので「そうだったのか!」という気づきが沢山あった。
読み返すとまた違う印象を持ちそう、物語をより深く理解する良いきっかけになった。
能は鬼が登場する話、無念や悲しみに溢れる話が多いように思っていたが、能が成立した背景を見ると成程、である。
歴史の見方は色々ある、そのうちの一つがここに提示されている。
尚、武士の成立(源氏・平家)から義経追討辺りの流れが非常に詳しく説明されているので、その流れで挙げられている能の演目と絡めて「能のここの下りで義経の無念が語られ、鎮魂されてますね」という解説・考察もあればもっと良かったのにな、と思った。
(読んで自分で考えなさい、という事かとは思うが)
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- 出版社:笠間書院
- ページ数:0
- ISBN:9784305710734
- 発売日:2026年03月27日
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