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設定が江戸時代というだけで中身はやっぱり誉田作品。全体にシリアスな雰囲気の中に、時々ちょっと笑わすところを入れてみたり、ていうあたりもね。

吉原暗黒譚
「吉原暗黒譚」なんていう、なんだかおどろおどろしい表紙の本を書店で見つけて、なんとあの誉田哲也さんによる時代小説、これは新機軸ですか、と思ったが実はずいぶんと古い作品のリマスター版らしい。で、江戸時代の同心が主役、という、つまりは警察小説ということで納得。
誉田作品にしては珍しいのが、主役が男性であるということ。ちょっとショボい感じの同心で、これがまた疲れたサラリーマンみたいでなんとも言えない良い味を出しているのだけど。でもやっぱり脇役でありながら思いっきりキャラが立っているのは、もと花魁で、でも実をいうとその前は忍者で、という彩音ですな。何じゃそら、だけどね。
花魁ばかりを狙うシリアルキラー集団・狐面とか、幼少時に父親に虐待されて育った女性がなんだか事件に関連してそうだ、とか、多重人格障害、とか、設定が江戸時代というだけで中身はやっぱり誉田作品。全体にシリアスな雰囲気の中に、時々ちょっと笑わすところを入れてみたり、ていうあたりもね。
とにかく主役の同心・今村圭吾のショボさ加減が絶妙。姫川玲子なんかよりリアリティがあって面白い。シリーズになれば次も読むな、きっと。
(ブクレコ2013-02-20投稿)
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  • 掲載日:2017/05/03
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