DBさん
レビュアー:
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カナンの最後の日の話
ようやく主人公のグインが中原へ、本編へと戻ってきましたが、ここでシルヴィアとマリウスを救出しキタイから中原を目指してノスフェラスを越えたグインの旅路を振り返っています。
過酷な砂漠で特殊な進化を遂げたノスフェラスの生物たちは、命あるものがそこに足を踏み入れれば貪欲な食欲を満たすために襲いかかってくる。
そして魑魅魍魎が住まうとされる砂漠を越えるのは危険な旅路だとはいえ、ノスフェラスの王と呼ばれるようになったグインにとっては人目を引くことがないだけにむしろ安心できる旅だったようです。
しかも道連れとなるのは砂漠狼の王であるウーラと、黄昏の女王である妖魔のザザだ。
シルヴィアとマリウスという守ってやらねばならない存在がいても、たいていの危険は彼らをよけていくだろう。
そして普段は文句を言い喚き散らすだけのシルヴィアも、セムやラゴンに囲まれて不安になるとグインの側から離れないのは可愛げがあるのかもしれない。
砂漠の旅のなかで、遥か昔の出来事を夢として見せてきた亡霊がいた。
なんとなく『ポンペイ夜話』を連想するような話だったが、一夜の夢というには長くて重い。
グインが見せられたのは古代帝国カナンの滅びの日だった。
自分の過去を無理矢理グインに見せようとした少女は、かつてカナンの都で女中奉公をしていた娘だ。
剣闘士見習の恋人と逢引するのが楽しみな娘だが、彼女の小さな幸せは下級貴族か何かだと思って奉公した女主人が実は高級娼婦であり、女中とだまして娘たちを商品に仕立て上げていたことで脆くも崩れ去った。
しかも彼女の恋人は別の高級娼婦の手練手管に落ち込んでいく。
退廃の都カナン、そこには乞食も帝王も、若者も老人も、幾万もの人が住み人生を歩む所だった。
ある夜に空に不思議な物体が現れるまでは。
剣と魔法のファンタジーにいきなりSFが乱入するような大事件ですが、宇宙船同士が戦ってその一隻が爆発したことでカナンは消滅する。
そしてその中心地にはもう一隻の星船が突き刺さったまま、カナンがノスフェラスへと変わっていく間ずっと鎮座していたのだ。
グインワールドの根幹をなすような秘密が明らかにされた外伝でした。
そしてグインが再びノスフェラスへと王として帰還する日を待ちわびながら次は本編へ戻りたいと思います。
過酷な砂漠で特殊な進化を遂げたノスフェラスの生物たちは、命あるものがそこに足を踏み入れれば貪欲な食欲を満たすために襲いかかってくる。
そして魑魅魍魎が住まうとされる砂漠を越えるのは危険な旅路だとはいえ、ノスフェラスの王と呼ばれるようになったグインにとっては人目を引くことがないだけにむしろ安心できる旅だったようです。
しかも道連れとなるのは砂漠狼の王であるウーラと、黄昏の女王である妖魔のザザだ。
シルヴィアとマリウスという守ってやらねばならない存在がいても、たいていの危険は彼らをよけていくだろう。
そして普段は文句を言い喚き散らすだけのシルヴィアも、セムやラゴンに囲まれて不安になるとグインの側から離れないのは可愛げがあるのかもしれない。
砂漠の旅のなかで、遥か昔の出来事を夢として見せてきた亡霊がいた。
なんとなく『ポンペイ夜話』を連想するような話だったが、一夜の夢というには長くて重い。
グインが見せられたのは古代帝国カナンの滅びの日だった。
自分の過去を無理矢理グインに見せようとした少女は、かつてカナンの都で女中奉公をしていた娘だ。
剣闘士見習の恋人と逢引するのが楽しみな娘だが、彼女の小さな幸せは下級貴族か何かだと思って奉公した女主人が実は高級娼婦であり、女中とだまして娘たちを商品に仕立て上げていたことで脆くも崩れ去った。
しかも彼女の恋人は別の高級娼婦の手練手管に落ち込んでいく。
退廃の都カナン、そこには乞食も帝王も、若者も老人も、幾万もの人が住み人生を歩む所だった。
ある夜に空に不思議な物体が現れるまでは。
剣と魔法のファンタジーにいきなりSFが乱入するような大事件ですが、宇宙船同士が戦ってその一隻が爆発したことでカナンは消滅する。
そしてその中心地にはもう一隻の星船が突き刺さったまま、カナンがノスフェラスへと変わっていく間ずっと鎮座していたのだ。
グインワールドの根幹をなすような秘密が明らかにされた外伝でした。
そしてグインが再びノスフェラスへと王として帰還する日を待ちわびながら次は本編へ戻りたいと思います。
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好きなジャンルは歴史、幻想、SF、科学です。あまり読まないのは恋愛物と流行り物。興味がないのはハウツー本と経済書。読んだ本を自分の好みというフィルターにかけて紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします。
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- 出版社:早川書房
- ページ数:303
- ISBN:9784150306243
- 発売日:1999年09月01日
- 価格:546円
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