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efさん
ef
レビュアー:
ようやく話がつながった! 第一次世界大戦を背景にした冒険活劇SFなのだ!
 三部作の第二部である『ベヒモス』から読み始めてしまうという痛恨のミスをしたこのシリーズ。そのせいで今ひとつ状況が把握できず、また、登場する飛行獣のイメージもつかめずにいたのです。
 こりゃダメだということで、第一部の本書に戻り読んでみましたよ。
 ちなみに、私は『ベヒモス』をハヤカワSF文庫で読んだのですが、図書館には何故か第一部、第三部はポケミス版のような縦長二段組みの本でしか揃っていなかったため、そちらで読むことにしました。

 物語には二人の主人公が登場します。
 一人は、オーストリア=ハンガリー帝国の公子であるアレック。彼は両親を暗殺され、皇位継承権があるかもしれないと疑われたこともあり、ドイツから命を狙われる羽目に。
 5人の部下達と共に、ウォーカーという歩行型兵器に乗り、居城を逃げ出し、かねてより父親が準備していたスイス山中にある古城の隠れ家に逃げ込もうとしていました。
 まずその逃避行が描かれるパートがあります。

 もう一人の主人公は英空軍の士官候補生に潜り込んだデリン。実はデリンは女性なのです。それを隠して空軍に潜り込んだのでした。
 彼女が士官候補生の試験を受験した際、トラブルに見舞われ、そのまま士官候補生として採用され、英空軍の精鋭艦であるリヴァイアサンに乗り込むことになります。
 英はダーウィニストと呼ばれており、生物の遺伝子操作により生体獣を造り、これを武器等として使っているのです(これに対して、ドイツやオーストリアは機械派であり、ダーウィニストらからはクランカーと呼ばれています)。

 リヴァイアサンはある密命を帯びた女性科学者バーロウ博士を途中で乗船させ、一路ある目的地に向かうのですが、英も独と交戦中であり、独から激しい攻撃を受け、リヴァイアサンはスイス山中に不時着してしまうのです。
 そして、その場所はアレックらが潜伏している古城の近くだったのです。

 ここで二人の主人公の線が交わり、両者は協力し合って独に立ち向かっていくという展開になります。
 分かったぞ~、リヴァイアサンって鯨だぁ~。

 まあ、リーダビリティの高い作品で、息もつかせず次々とピンチが発生するので、ぐいぐい読まされてしまいます。
 スチーム・パンクSFの要素もあり、また、冒険活劇的テイストも満載で大変読み応えのある作品になっています。心配していた豪華な挿絵もこの版でもちゃんと掲載されていますよ(絵のタッチとしてはあまり好きではないのですが、それでも豪華であります)。

 よし! これで準備は整った。満を持して第三部に進むぞ~。


読了時間メーター
□□□     普通(1~2日あれば読める)/410ページ(上下二段):2026/04/12


1 リヴァイアサン(本書)
2 ベヒモス
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ef
ef さん本が好き!1級(書評数:5120 件)

幻想文学、SF、ミステリ、アート系などの怪しいモノ大好きです。ご紹介レビューが基本ですが、私のレビューで読んでみようかなと思って頂けたらうれしいです。世界中にはまだ読んでいない沢山の良い本がある!

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