ぷるーとさん
レビュアー:
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19世紀ロシアの、ちょっと奇妙な中・短編集。
「アルテーミー・セミョーノビィチ・ベルヴェンコースキー」
題名は、馬車の車軸が折れてしまい途方に暮れた語り手が修理を手伝ってもらえないだろうかと声をかけた屋敷の主の名前。この主、科学者なのだが、俗に言う「マッド・サイエンティスト」。次から次へといろんなことを思いついてはいろんなものを作る主は、いい話相手が見つかったとばかり、語り手を離そうとしたない。
語り手に同情しつつも笑わずにはいられないコメディ。
「家じゃない、おもちゃだ!」
近代化とともに居場所を失っていく祖霊ドモヴォイがいまだ残る隣り合う2軒の古い屋敷を舞台に、ドモヴォイ同士の滑稽ないさかいと若い男女のロマンスを描いた民話的な話。
「乗り合わせた男」
電車で乗り合わせた奇妙な男は、執拗に役職を聞いて。そして、語り手が自分が尋ねた役職ではないと知ると、ある不穏なことを言って離れていった・・・。
なんとも薄気味悪いの悪い怪談。
他に、奇妙な指輪の因縁を描いた「指輪」。トゥルゲーネフの「白鳥の歌」といわれる「クララ・ミーリチ 死後」など、7編。
どの話も冗長で、もったりしていて読みにくい感じがするのがロシア的といえるのだろうか。個人的には、「アルテーミー・セミョーノビィチ・ベルヴェンコースキー」と「乗り合わせた男」がおもしろかった。
題名は、馬車の車軸が折れてしまい途方に暮れた語り手が修理を手伝ってもらえないだろうかと声をかけた屋敷の主の名前。この主、科学者なのだが、俗に言う「マッド・サイエンティスト」。次から次へといろんなことを思いついてはいろんなものを作る主は、いい話相手が見つかったとばかり、語り手を離そうとしたない。
語り手に同情しつつも笑わずにはいられないコメディ。
「家じゃない、おもちゃだ!」
近代化とともに居場所を失っていく祖霊ドモヴォイがいまだ残る隣り合う2軒の古い屋敷を舞台に、ドモヴォイ同士の滑稽ないさかいと若い男女のロマンスを描いた民話的な話。
「乗り合わせた男」
電車で乗り合わせた奇妙な男は、執拗に役職を聞いて。そして、語り手が自分が尋ねた役職ではないと知ると、ある不穏なことを言って離れていった・・・。
なんとも薄気味悪いの悪い怪談。
他に、奇妙な指輪の因縁を描いた「指輪」。トゥルゲーネフの「白鳥の歌」といわれる「クララ・ミーリチ 死後」など、7編。
どの話も冗長で、もったりしていて読みにくい感じがするのがロシア的といえるのだろうか。個人的には、「アルテーミー・セミョーノビィチ・ベルヴェンコースキー」と「乗り合わせた男」がおもしろかった。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:光文社
- ページ数:0
- ISBN:9784334103958
- 発売日:2024年08月07日
- 価格:1210円
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