花散里

昭和初期も平成初期も 女達の悩みは同じ
「結婚したら、子供を生むのが当たり前。」 「結婚したら、妻は仕事を辞めるのが当たり前。」 「…

					本が好き! 1級
					書評数:2327 件
					得票数:49382 票
					
2005年より書評業。外国人向け情報誌の編集&翻訳、論文添削をしています。生きていく上で大切なことを教えてくれた本、懐かしい思い出と共にある本、これからも様々な本と出会えればと思います。

昭和初期も平成初期も 女達の悩みは同じ
「結婚したら、子供を生むのが当たり前。」 「結婚したら、妻は仕事を辞めるのが当たり前。」 「…




 
  

ど根性料理カメラマン・実の成長物語
大学3年の夏、たまたま残っていたカメラマン・アシスタントのバイトを 始めた実は、無愛想な料理写真…




 
  

田渕由美子さん 最後のコミックス!
田渕由美子さんといえば、付録付き雑誌りぼんで一時代を築いた漫画家である。読者層の変遷により、りぼんや…




 
  

精神疾患について考えたこと
米国では専門の精神科医がいるほど一般的だが、日本では、まだ精神科にかかるという事自体がタブー視され…



 
  

バートルビーの言っていることは そんなに変ではない!
語り手はウォール街の一角で法律事務所を営む年配の男。彼はターキーとニッパーズというあだ名の二人の筆…



 
  

モデルの街はどこ?って調べちゃいけません
怪異が自分めがけてやってくる。えっ、自分、何も悪いことしたことがないのに、なぜ?その理由は他の所。…




 
  

悲劇の崇徳院 妖かしと化し 妻白縫のリベンジが止まらない
さて、物語は崇徳院と後白河天皇(後に法皇となり絶大な権力を持ち大天狗と綽名される)の対立から始まる…




 
  

この寓話には読み過ごせない何かがある
(ジュリエッタ・グィチアルディ) 「神は一日でアダムをお造りになりましたよ」 (ベートーヴェン)…




 
  

そう 僕たちはまだ坂の途中
おいしいコーヒーといっても、ひとくちには言えない。 おいしさなんて人それぞれに、感じ方が違うからだ…
 
  


 
  

大河『べらぼう』時代の権力者 高岳の前任者について
よしながふみ漫画『大奥』や民放の『大奥』シリーズで、単なる“将軍の女”の集団ではなく、当時のキャリ…



 
  

遊郭と芝居町 江戸から明治への変遷
何度か装丁を変えて出版されており、本当は春陽文庫のイラストの表紙の方を登録したかったが、できなかっ…



 
  

世界は狭くなりにけり
一度はやってみたい世界一周。でもそんなに長く家を空けておくことはできない。できる人は金と暇のある人…



 
  

フィデルマ!クリフハンガー状態のあの人のところへ急げ!
「祝祭日の死体」Corpse on a Holy Day 聖デクランの祝祭日。彼を祀る礼拝堂に詣で…




 
  

心優しき宰相は 良き為政者にはあらず
筑前秋月藩で、郡奉行、町奉行、御用人など要職を務めてきた間(はざま)余楽斎が失脚し、流刑となる。しか…



 
  

ハンサム・セイラーはなぜ死ななければならなかったのか
18世紀末、若きフォアトップマン、ビリー・バッドは、商船ライツ・オブ・マン号から、英国軍艦ベリポテン…


 
  

ベトナム戦争と結びつけられた「写真の少女」
表紙絵に採用された写真は有名である。中心にいる少女は、一番目立つポジションにいるが故に、とりわけ衝…




 
  

「ポーランドの国そのものが、まさに墓石のない墓なのよ」
冒頭は、現代のポーランドだ。女性版オスカー・シンドラーと呼ばれる、ポーランド人女性イレナ・センドレ…




 
  

大河ドラマ「べらぼう」でイケボ馬琴登場! 悲劇の英雄源為朝の冒険譚
滝沢(曲亭)馬琴は、映画にもなった里見八犬伝の原作『南総里見八犬伝』で知られるが、最初のヒット作は…




 
  

夢を食べる獏のごとく
三島屋変調百物語シリーズの第二弾では、暗い過去を抱えている17歳の娘・おちかが「語りて、語り捨て。聞…



 
  

カリン・スローターが挑む密室もの
隔絶された山奥の高級ロッジを妻サラと旅行で訪れた捜査官ウィル。インターネットも携帯電話もつながらな…