かもめ通信さん
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なんにつけても「心置きなく」って難しい。 #カドフェス
祐太郎さん主催の掲示板企画 勝手にコラボ企画「カドフェス2020」を制覇するぜ!もいよいよコンプリート間近!
ここまでくるともう、「残り物には福があるはず」と思って、エイヤッ!とチャレンジするしかないではないか!と、妙に張り切る参加者が出てくるのはお約束だ。(←って、私のことだ。)
とはいえ、これが、なかなかハードルが高そうな作品揃いで、Kindleのサンプル版を片っ端から読んでみて、これならなんとかいけそうだと思ってポチったのがこの作品。
主人公の日賀テルはフランチャイズの「なんでも屋」をはじめたものの経営に行き詰まっていたところ、とある依頼をきっかけに、人が死ぬ前にやり残したことを手伝う「やり残し請け合い屋」に事業転換した青年だ。
地道にポスティングをしてまわった成果がじわじわと現れ、事務所も構えたところへ、自称WEBコンサルタントの木崎すずが現れる。
これからの商売にはWEB広告が欠かせないというのにこのホームページはひどすぎる、もっとこうした方がいいとあれこれ提案をうけたテルは、なるほどと感心はしたものの、高額なメンテナンス費用は払えない。
と思っていたら、すずから、事務所住み込みで雇ってくれれば、費用はチャラにするという申し出が。
一度で良いからあの風景がみたい
もう一度あの味を味わいたい
あの人に会って伝えたいことがある
といった具合に、「やり残し請け合い屋」への依頼には、『見たい、食べたい、会いたい』といったパターンが多いのだが、中には首をかしげるようなものもあって、それが物語のキモになる。
昔々の恋人の庭に、今何の花が咲いているか調べてほしい老婦人。
片方の余命がいくばくもないとわかったがためにうまく別れたいという夫婦。
失った記憶を取り戻したいという女性。
テルとすずのコンビは依頼を遂行できるのか。
ときおりポストに投げ込まれる謎の依頼人の正体は……。
ハートフルな展開を期待させる「やり残し請け合い屋」という切り口は悪くないが、あれやこれやの設定が雑で、(いやそれ、ありえないし!)とついつい突っ込みを入れたくなってしまうこともしばしば。
もうちょっと丁寧に練り上げた方が幅広い読者層を獲得できるのでは……という気がしないでもない。
そういう点も含めて、それなりに面白く読みはしたのだけれど……ね。
ここまでくるともう、「残り物には福があるはず」と思って、エイヤッ!とチャレンジするしかないではないか!と、妙に張り切る参加者が出てくるのはお約束だ。(←って、私のことだ。)
とはいえ、これが、なかなかハードルが高そうな作品揃いで、Kindleのサンプル版を片っ端から読んでみて、これならなんとかいけそうだと思ってポチったのがこの作品。
主人公の日賀テルはフランチャイズの「なんでも屋」をはじめたものの経営に行き詰まっていたところ、とある依頼をきっかけに、人が死ぬ前にやり残したことを手伝う「やり残し請け合い屋」に事業転換した青年だ。
地道にポスティングをしてまわった成果がじわじわと現れ、事務所も構えたところへ、自称WEBコンサルタントの木崎すずが現れる。
これからの商売にはWEB広告が欠かせないというのにこのホームページはひどすぎる、もっとこうした方がいいとあれこれ提案をうけたテルは、なるほどと感心はしたものの、高額なメンテナンス費用は払えない。
と思っていたら、すずから、事務所住み込みで雇ってくれれば、費用はチャラにするという申し出が。
いやいや、いやいや、それ変でしょう。
いくらなんでも雇用契約のノーハウに反しすぎっ!
と思いつつも、こういうところはさらっと流さないと、このテの話は楽しめないぞ!と読者は自分で自分をなだめつつ読み進める。
一度で良いからあの風景がみたい
もう一度あの味を味わいたい
あの人に会って伝えたいことがある
といった具合に、「やり残し請け合い屋」への依頼には、『見たい、食べたい、会いたい』といったパターンが多いのだが、中には首をかしげるようなものもあって、それが物語のキモになる。
昔々の恋人の庭に、今何の花が咲いているか調べてほしい老婦人。
片方の余命がいくばくもないとわかったがためにうまく別れたいという夫婦。
失った記憶を取り戻したいという女性。
テルとすずのコンビは依頼を遂行できるのか。
ときおりポストに投げ込まれる謎の依頼人の正体は……。
ハートフルな展開を期待させる「やり残し請け合い屋」という切り口は悪くないが、あれやこれやの設定が雑で、(いやそれ、ありえないし!)とついつい突っ込みを入れたくなってしまうこともしばしば。
もうちょっと丁寧に練り上げた方が幅広い読者層を獲得できるのでは……という気がしないでもない。
そういう点も含めて、それなりに面白く読みはしたのだけれど……ね。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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- 出版社:KADOKAWA
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- ISBN:B089CRSKDB
- 発売日:2020年06月12日
- 価格:683円
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