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かもめ通信
レビュアー:
ポルトガルに行きたい!長崎に行きたい!カステラが食べたい! #本で旅する世界旅行 ポルトガル編
語られるのはずっとむかし、
いくつもの大洋を越えてやってきたお菓子「カステラ」の物語。

ヴァスコ・ダ・ガマがポルトガルのリスボンの港を出発したのは
いまから約500年ほど前
それからたくさんの人たちが帆船にのって大海原に出て行った。

インド洋からマラッカ海峡を越え、
南シナ海、東シナ海を渡り、
あのヴァスコ・ダ・ガマの航海から50年後
海の民ポルトガル人たちは、ついに日本の九州にたどり着く。

こうしてやってきた人々は
「長んか岬」にすむ人々に
キリスト教や様々な文化を伝えたが
その中の一つが「パン・デ・ロー」
すなわち「パン・デ・カスティーリャ(カスティーリャのパン)」だったのだという。

もっともカステラの名前の由来にはいくつか説があるようで
この本では他に
メレンゲを泡立てる際に
「城(castelo)のように高くなれ!」というかけ声をかけることから、
カステロ=カステラと呼ばれるようになったという説についても
カステラの作り方を説明する過程で
しっかり紹介している。

さらにはオーブンがなかった日本で
どんな工夫をしてカステラを作ったかということまで
丁寧に説明しているところなどは
さすが「たくさんのふしぎ」シリーズ傑作選!
と大人の読み手をもうならせる読み応え。

鮮やかな赤を基調とした“異国情緒”溢れる絵もすばらしく
食欲はもちろん旅情までもそそられてしまうのだった。

※ 掲示板企画:ゆったり旅するポルトガル #本で旅する世界旅行 参加レビューです。
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かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2234 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

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参考になる:20票
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