かもめ通信さん
レビュアー:
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文句なしに★5つ!自分でもびっくり!“フェミニズム批評の古典”とされるこの作品にまさかこれほど共鳴しようとは!おそらくこの本は今後の私の読書生活に大きな影響を及ぼすことになるにちがいない。
語り手が<女性と小説(フィクション)>という内容の講演を依頼された
……という設定で始まるこの本は、
1928年にケンブリッジの女子カレッジで
著者が実際に行った2つの講演を元に執筆された作品だという。
講演でなにを語ろうかと考える語り手は、
<女性とフィクション>という意味が、
そう単純なものではないことに気づいて思い巡らす。
もしかするとその意味は、
<女性と虚構(フィクション)=女性とはどんなものか>かもしれないし、
あるいは聴衆の関心は
<女性と、女性はどんな文学(フィクション)を書いてきたか>にあるのかもしれない、
それとも
<女性と、女性についてどんな文学(フィクション)が書かれてきたか>かも。
いやまてしかし、
これら3つは分かちがたいものであるから、それらの相互関係について語って貰いたい
という趣旨かもしれない。
3つの相互関係を考えるというのが一番面白そうなテーマではあるが、
これを小一時間の講演で話すのは難しい…と語り手は悩みながらも模索を始める。
本棚からあの作品、この作品と次々と引っ張り出してあれこれと検討してみたり、
あの作家、この作家をめぐるあれこれに思いをはせる。
そうして書き上がったこの作品は、
見事にその3つの要素を関連づけた、物語であり、文学史論であり、文学批評であり、
“女性”という性について様々な角度から深く考えさせられるものにもなっている。
もしもシェイクスピアに妹がいたなら、
彼女はどんな作品をかいただろうか?
もしもシャーロット・ブロンテが憤っていなかったなら、
彼女はどんな作品をかいただろうか?
シェイクスピアの、ディケンズの、ジェイン・オースティンの、
シャーロット・ブロンテの、描いた女性、描かなかった女性、
あるいは描けなかった女性像に想いをはせる。
この本を読んで『ジェイン・エア』を読んだ時に感じた
違和感の原因が少しわかった気がした。
この本を読んで(作中には全く触れられていない作家たちではあるが)
私が太宰が好きで漱石が苦手な理由がよくわかった気がした。
いままでただただ感覚的にとらえていたあれこれが、
体系だって認識できたことによって
いわゆる“古典”といわれる文学作品への目の向け方が
大きく変わった気がした。
……という設定で始まるこの本は、
1928年にケンブリッジの女子カレッジで
著者が実際に行った2つの講演を元に執筆された作品だという。
講演でなにを語ろうかと考える語り手は、
<女性とフィクション>という意味が、
そう単純なものではないことに気づいて思い巡らす。
もしかするとその意味は、
<女性と虚構(フィクション)=女性とはどんなものか>かもしれないし、
あるいは聴衆の関心は
<女性と、女性はどんな文学(フィクション)を書いてきたか>にあるのかもしれない、
それとも
<女性と、女性についてどんな文学(フィクション)が書かれてきたか>かも。
いやまてしかし、
これら3つは分かちがたいものであるから、それらの相互関係について語って貰いたい
という趣旨かもしれない。
3つの相互関係を考えるというのが一番面白そうなテーマではあるが、
これを小一時間の講演で話すのは難しい…と語り手は悩みながらも模索を始める。
本棚からあの作品、この作品と次々と引っ張り出してあれこれと検討してみたり、
あの作家、この作家をめぐるあれこれに思いをはせる。
そうして書き上がったこの作品は、
見事にその3つの要素を関連づけた、物語であり、文学史論であり、文学批評であり、
“女性”という性について様々な角度から深く考えさせられるものにもなっている。
もしもシェイクスピアに妹がいたなら、
彼女はどんな作品をかいただろうか?
もしもシャーロット・ブロンテが憤っていなかったなら、
彼女はどんな作品をかいただろうか?
シェイクスピアの、ディケンズの、ジェイン・オースティンの、
シャーロット・ブロンテの、描いた女性、描かなかった女性、
あるいは描けなかった女性像に想いをはせる。
この本を読んで『ジェイン・エア』を読んだ時に感じた
違和感の原因が少しわかった気がした。
この本を読んで(作中には全く触れられていない作家たちではあるが)
私が太宰が好きで漱石が苦手な理由がよくわかった気がした。
いままでただただ感覚的にとらえていたあれこれが、
体系だって認識できたことによって
いわゆる“古典”といわれる文学作品への目の向け方が
大きく変わった気がした。
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本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。
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この書評へのコメント
- かもめ通信2016-06-14 18:50
平凡社祭のために積読山からひっぱりだした本が想像以上の宝物で大興奮?!w
ただいま掲示板にて
<初夏はやっぱり平凡社?!~2016本が好き!平凡社祭>を開催中です。
お手持ちのレビュー紹介大歓迎!
レビューがなくても、読んだ本、読みたい本、気になる本の話題も大歓迎!
その他平凡社にまつわる楽しい話題も歓迎します!
皆様ぜひお気軽に遊びにきてください!
http://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no245/index.html?latest=20クリックすると、GOOD!と言っているユーザーの一覧を表示します。 
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- 出版社:平凡社
- ページ数:269
- ISBN:9784582768312
- 発売日:2015年08月27日
- 価格:1296円
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