ぷるーとさん
レビュアー:
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管理社会となった「日本」の闇を描いた社会派サスペンス。
生目田健司は、駅のホームで彼女とのメールのやりとりに気を取られているところを何者かに突き飛ばされ線路に落ちた。轢かれる寸前に永沢亜紀に助けられたが、亜紀は健司の名を聞くと「助けなかったらよかった!」と言う言葉を残して去っていった。
同じ夜、施設に入所している父親が発作を起こしたとの連絡を受け亜紀が父親に会いに行くと、父親はある人物の名前を口にした。
日本は完全な管理社会となっていて、望ましくない人物は徹底的に監視されている。かつて亜紀の父親は反対組織に属していたが、権力者に嵌められ、貶められ、脳溢血で重度な麻痺状態になっている。健司の父親生田目重治は元検事で、亜紀の父親を嵌めた権力側の人物だった。
亜紀の父親が口にしたのは、権力側が強引な手を使って殺害した湯浅という男の名で、父親は、テレビの地方ロケ番組に湯浅が映り込んでいるのを見たというのだ。
湯浅からいろいろ聞き出したい者たちと、湯浅に生きていられたら困る権力側が湯浅を探す一方で、亜紀から父親の所業を聞いた健司は亜紀と一緒に事件の真相を探り始めるがその途端二人の周辺がにわかにきな臭くなってくる。
最初は亜紀の言動がいささか大袈裟なようにもおもえていたのだが、どんどん増していくきな臭さ不穏さに、読む手が止まらなくなっていった。
同じ夜、施設に入所している父親が発作を起こしたとの連絡を受け亜紀が父親に会いに行くと、父親はある人物の名前を口にした。
日本は完全な管理社会となっていて、望ましくない人物は徹底的に監視されている。かつて亜紀の父親は反対組織に属していたが、権力者に嵌められ、貶められ、脳溢血で重度な麻痺状態になっている。健司の父親生田目重治は元検事で、亜紀の父親を嵌めた権力側の人物だった。
亜紀の父親が口にしたのは、権力側が強引な手を使って殺害した湯浅という男の名で、父親は、テレビの地方ロケ番組に湯浅が映り込んでいるのを見たというのだ。
湯浅からいろいろ聞き出したい者たちと、湯浅に生きていられたら困る権力側が湯浅を探す一方で、亜紀から父親の所業を聞いた健司は亜紀と一緒に事件の真相を探り始めるがその途端二人の周辺がにわかにきな臭くなってくる。
最初は亜紀の言動がいささか大袈裟なようにもおもえていたのだが、どんどん増していくきな臭さ不穏さに、読む手が止まらなくなっていった。
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ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。
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- 出版社:集英社
- ページ数:504
- ISBN:9784087716139
- 発売日:2015年08月05日
- 価格:2052円
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