有坂汀さん
レビュアー:
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ドキュメンタリー監督で作家の森達也氏が青少年向けに書いた「お肉」が僕らのご飯になるまでを描いた詳細レポートを文庫化したものです。この文章を書くために読み返しておりましたがやはり素晴らしい一冊です。
現在は映像・活字双方から積極的に発信している森達也氏が青少年向けに書いた牛や豚などの家畜が屠蓄され、「お肉」となって我々のご飯になるまでを描いた詳細レポートを文庫化したものです。思えば、僕が初めて本書を読んだのがニコラウス・ゲイハルター 監督のドキュメンタリー映画『いのちの食べかた 』を観ていた時と重なるので、活字と映像の両方からこの問題の「本質」に触れた気がいたします。
これは当たり前のことですが、われわれが日ごろ口にしている牛や豚の肉は、どこからどのようにしてやってくるのか…。本書はその部分をになっている人々や日本における食肉の歴史にも言及しつつ、平易な言葉でわかりやすく解説されております。
僕も大学時代に初めてやったアルバイトがスーパーでの精肉加工だったので(残念ながら3ヶ月でクビになってしまいましたが…。)ここで書かれていることの一部分を経験したことがあり、現在でも鼻の中に残っている作業場の匂いを思い出すのでした。本書はこれからも読み継がれていくに違いありません。
これは当たり前のことですが、われわれが日ごろ口にしている牛や豚の肉は、どこからどのようにしてやってくるのか…。本書はその部分をになっている人々や日本における食肉の歴史にも言及しつつ、平易な言葉でわかりやすく解説されております。
僕も大学時代に初めてやったアルバイトがスーパーでの精肉加工だったので(残念ながら3ヶ月でクビになってしまいましたが…。)ここで書かれていることの一部分を経験したことがあり、現在でも鼻の中に残っている作業場の匂いを思い出すのでした。本書はこれからも読み継がれていくに違いありません。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:KADOKAWA/角川書店
- ページ数:179
- ISBN:9784041013328
- 発売日:2014年06月20日
- 価格:475円
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