書評でつながる読書コミュニティ
  1. ページ目
詳細検索
タイトル
著者
出版社
ISBN
  • ログイン
無料会員登録

かもめ通信
レビュアー:
ミステリ・ハンドブックの意外な結末?!
「ホンノワ」テーマ: 勝手にコラボ企画2:「ハヤカワ文庫の100冊 2015秋」に参加するべくに手にした1冊。

このテの本は積読本を増やすだけなのでは……という懸念もなきにしもあらずだったが、ホンヤクモノスキーを自認する私としては、人気の海外ミステリをどれぐらい読んでいるのかを知っておくのも悪くなかろう……と自分で自分に言い訳をしながらページをめくる。

読み始める前は、昨今は新訳ブームでもあることだし、正直、名前だけはだれでも知っているといったような古典的な作品が並んでいるのでは…と思っていたのだが、クラシックものはさほど多くはなかった。
また早川書房が編集した本であるからには当然、ハヤカワ率が高いものと思っていたが、他社作品の紹介もそれなりの数が紹介されている。

100冊のミステリを10のカテゴリに分けて掲載しているのだが、その分類が「キャラ立ちミステリ」「クラシック・ミステリ」「ヒーロー or アンチ・ヒーロー・ミステリ」「〈楽しい殺人〉のミステリ」「相棒物ミステリ」「北欧ミステリ」「英米圏以外のミステリ」「エンタメ・スリラー」「イヤミス好きに薦めるミステリ」「新世代ミステリ」となかなか斬新?!

コージーもついにミステリの一角を担うものとして認められるようになったのか!と感慨深い一方で、イヤミス嫌いの私としては苦手そうな作品がはっきりわかるという点でも参考になった。

昨今、確かに「北欧ミステリ」はどんどん紹介されてきてはいるけれど、独立のカテゴリに分類するほどか?それに比べて「フレンチ」や「ドイツ」ものの扱いが小さすぎやしないか?「ロシア東欧のミステリ」はどうした?「アジア系」にもスポットを!等々あれこれと思わないわけではなかったが、これはこれでなかなか興味深かった。

とはいえ、100冊のうち既読作品は1/4程度にすぎず、もっと悩ましいことに積読山に眠っているはずの本が2桁に届く勢い?!

皆川博子氏をはじめ7人の作家によるミステリ談義も興味深くはあったが、まずは積読本を読め!どんどん読むんだ!と自分で自分を叱咤する結果になるとは、読み始める前には思いも寄らなかったのだった。
お気に入り度:本の評価ポイント本の評価ポイント本の評価ポイント
掲載日:
外部ブログURLが設定されていません
投票する
投票するには、ログインしてください。
かもめ通信
かもめ通信 さん本が好き!免許皆伝(書評数:2233 件)

本も食べ物も後味の悪くないものが好きです。気に入ると何度でも同じ本を読みますが、読まず嫌いも多いかも。2020.10.1からサイト献本書評以外は原則★なし(超絶お気に入り本のみ5つ★を表示)で投稿しています。

読んで楽しい:14票
参考になる:12票
共感した:4票
あなたの感想は?
投票するには、ログインしてください。

この書評へのコメント

  1. かもめ通信2015-11-02 06:14

    Wings to fly さん 主催の「ホンノワ」テーマ:勝手にコラボ企画2:「ハヤカワ文庫の100冊 2015秋」
    いよいよ到達目標日の11/15まで2週間を切りました。
    未紹介作品は残り12作品とのこと、皆様ぜひ、ご参加&ご協力ください!
    http://www.honzuki.jp/bookclub/theme/no229/index.html#com2th-10418

  2. 薄荷2015-11-02 08:03

    >まずは積読本を読め!どんどん読むんだ!・・・うわーん!耳が痛い(хх。)

  3. ぴょんはま2015-11-02 11:15

    >100冊のうち既読作品は1/4程度にすぎず、もっと悩ましいことに積読山に眠っているはずの本が2桁に届く勢い?!

    あっ、かもめ通信さんもおんなじだ!って、喜んでどうする私・・・

  4. かもめ通信2015-11-02 12:15

    薄荷さん!でもほら,新たに増えた本を家族の冷たい視線から隠すにはある程度の山が必要だものね?!w
    神田古本まつりの“成果”は既に既存の山になじんでいるとみた!ww

  5. かもめ通信2015-11-02 12:16

    ぴょんはまさん!おお同志よ♡共に積読山に埋もれん……ってダメじゃん!私たちww

  6. No Image

    コメントするには、ログインしてください。

書評一覧を取得中。。。
  • あなた
  • この書籍の平均
  • この書評

※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。

『海外ミステリ・ハンドブック』のカテゴリ

フォローする

話題の書評
最新の献本
ページトップへ