アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

「これ面白いよ。絶対面白いよ！」と
前々かららぐちゃんに薦められていたこのシリーズ、
興味はあったものの、利用する図書館にはおいていないし、
商店街の中の小さな書店にも置いていない。

シリーズ物だということだけれど、
まずは試しに１冊ネットでお取り寄せしてみるべきか？
……と迷っているうちに月日が過ぎて
シリーズは５冊で完結したとか。

完結したならしたで、安心して読めるというもの？！
と意を決してまずは１作Kindleに落とし、
年明け間もない少々慌ただしい時期から読み始めたら……
さあ大変？！

いやだわ。これ、本当に面白い！！


舞台は１９世紀のイギリスで、
人間は吸血鬼や人狼やゴーストと共存しているという設定。

主人公のアレクシアは気が強く賢いが
イタリア人の亡父譲りの容姿にはコンプレックスを持っている“オールドミス”
（といっても２０代半ば！）という以外にもうひとつ、
極ひと握りの者しか知らないが世にも珍しい特殊な体質を兼ね備えているという。
なんと彼女には“魂”がないというのだ！
そんな彼女が触れると吸血鬼も人狼も、
触れている間中、死すべき運命のただの人に戻ってしまうという。

事件の顛末はもちろん“陰謀”に巻き込まれてもひるまない彼女と
身分は高いが難のある年上（それも数百歳も！）の男性とのロマンス、
街の雰囲気やファッションや食べ物の描写なども興味深く、
肩の力を抜いて楽しめる。

但し、読みながら思わず浮かんでしまうニヤニヤ笑いには要注意？！

私はというと、新年早々続編を次々購入＆読破中！！
暇さえあればKindle片手に読みふけっているせいで
「最近やけに静かじゃないか？」と
新年早々周囲に心配（？）されているとかいないとか……。