長沢蘆雪 「かわいい」を描く筆
「マンガのように大胆で、禅問答のように問いかけてくる」長沢芦雪に向き合い、己自身にも向き合う
マイブームを超えて、自分の定着した趣味に日本美術がなりつつある。特に江戸時代の作家でありながら現代に…
本が好き! 1級
書評数:604 件
得票数:9224 票
月に二十冊読むこと、週に一つは長文書評を投稿することが目標。
「マンガのように大胆で、禅問答のように問いかけてくる」長沢芦雪に向き合い、己自身にも向き合う
マイブームを超えて、自分の定着した趣味に日本美術がなりつつある。特に江戸時代の作家でありながら現代に…
近代日本美術の頂上に達しながらも、何度も降りてまた登った、そして永遠となった青春の輝き
今年の自分の読書歴を振り返ってみると、日本美術に興味が湧いて、関連書籍を読んで知見が深まったことが何…
江戸の遊歩者として名を馳せた酒井抱一の真価は、現代人には伺いしれない
前々回 『もっと知りたい俵屋宗達―生涯と作品』 前回 『もっと知りたい尾形光琳―生涯と作品』 と「琳…
雅やかな流派の名前になった尾形光琳の、生い立ちの世知辛さと作品の革新性
前回 『もっと知りたい俵屋宗達―生涯と作品』 の書評を投稿したことから、俵屋宗達と同じく琳派の代表と…
京文化と桃山時代が生んだ俵屋宗達、その魅力と謎を垣間見る
自分にとって俵屋宗達と言えば、漫画『へうげもの』に登場する、どこか頼りないが才気あふれる青年のイメー…
パターン化された江戸狩野派にも個性があり、時代と社会に関わり続けた遍歴をたどると、また違うものが見えてくる
じわじわ続いている自分のマイブームである日本美術について、あれこれ調べるうちに名前をよく見るのが狩野…
型にはまらない「奇想」と呼ばれる作家の価値を、型にはめて見てはいけない
自分の中で続く日本美術ブーム、特に「奇想」とされる作家に惹かれてあれこれ調べてみたり本を読んでみたり…
奇なる蕭白をじっくり眺めて、しみじみ堪能して、その背景を見つめて自分自身の奇なるものを見る
近ごろ続く自分の中の日本美術ブーム、その中でも長沢芦雪や伊藤若冲のような奇想と呼ばれる作家に惹かれて…
江戸時代のオタクで旦那芸が、上方文化と現代にも通じて驚きを与える
自分の中で日本美術ブームは続いており、以前に投稿した 長沢芦雪 や 曾我蕭白 に関する本を読んだとな…
かわいい動物たちに癒やされて、心の働きにまで目を向けて時代を超える
自分の中で日本美術ブームは続いている。かと言って堅苦しい専門書は読みにくい、ということで如何にも面白…
日本美術から逸脱するような狂気の画家は知れば知るほど恐ろしい
自分の中の日本美術ブームに乗っかって、これまで気にはなりつつも向き合えなかった曾我蕭白という存在に向…
ちょっとは知っていたつもりの応挙もまだまだ奥深い、型破りな世界が見えてきた。
円山応挙に関しては、以前にも 入門書を いくつか 読んだこともあって少しは分かっていたつもりだった…
ただの石、されど石から、底知れない時代と想像力を超える不可思議な美を感じる
水石とは、ごく簡単にいえば、飾り、鑑賞するための石。一塊の石の形や色、紋様などに、自然の景色や風物…
人間のどうしようもなさ、人智の及ばないどうしようもなさ、なおもそれでも人類の叡智と希望を伝える。
この本はタイトルにあるように理由は様々あれど消滅した「もう見られない世界の偉大な建造物」の解説本であ…
全く知らなかった「大衆演劇」の世界を裏から垣間見る。
「大衆演劇」と聞いてピンとくる人は少ないだろう、自分も何も知らなかったが、なんと著者も何も知らなかっ…
不安と恐怖を描いて生きながらえた不可解
不安、絶望、死の恐怖という「持病」をかかえながらも、根本的な部分で生に執着し、より力強く生を肯定し…
牧歌的な先入観とは裏腹に、宗教的にも政治的にも複雑だが、なぜか惹かれるものがある。
ミレーといえば「落ち穂拾い」が思い浮かぶ自分だが、それ以上のことは何も知らなかった。岩波書店のマーク…
卑俗にして高貴、その絵画のように多義的な画家の中の画家
近代絵画の始祖とも言うべきクロード・モネが、「画家の中の画家」と評したことでも知られるエドゥアール・…
岡本太郎は表現する思想家かもしれない。
以前に岡本太郎の評伝を読んで書評を書いて以来、どうにも岡本太郎のことが気になる。ということで、これも…
家族と周辺の人々から知る岡本太郎。
『太陽の塔』をはじめとして、人々に鮮烈なイメージを焼き付けて、いまなお色褪せない岡本太郎。その生涯を…