たべるのがおそい vol.1




「たべるのがおそい」のは私のことです。子どもの頃からいつもビリでした。光を当ててもらって何だかうれしい。
本がなければ生きて行けません。 なぜこんなに物語を求めてしまうのか、一体何を探しているのか、自分で…
本が好き! 1級
書評数:49 件
得票数:532 票
頑張った人が報われる小説が好きです。
がははと笑えるおばかな物語も。




「たべるのがおそい」のは私のことです。子どもの頃からいつもビリでした。光を当ててもらって何だかうれしい。
本がなければ生きて行けません。 なぜこんなに物語を求めてしまうのか、一体何を探しているのか、自分で…




日常の隙間の、あるかもしれない小さなおはなし。
ちいさなおはなしは7つあります。 1.ラスト・デイ 2.ロボット・アーム 3.夏の眠り …




ランニングシューズを開発する話がどう盛り上がるんだろうか、一抹の不安を抱きつつ読み始めた本作でしたが・・・。
いつの間にか周囲の音が消えていた。文字を追っている感覚すら希薄になり、ただ物語の中にいた。 足袋…


人を殺めた過去を知っても友達でいることはできるか? 犯行に及んだいきさつとその後の生き方による。・・・鈴木はアウトだ。
夜な夜な響く尋常ならざるうめき声にはドン引きするし、出会って一カ月も経たないうちに『親友』なんて言…



約1年ぶりの気合いの入った読書に、久しぶりの書評に、随分とやっかいな作品を選んでしまったかもしれないな。
ヤク中の母親に育てることを放棄されヤクザな父親から虐待を受け、戸籍を与えられず学校にも通わないまま…




極悪非道という言葉さえ生ぬるく思えるような悪魔の申し子がここにいる。
成長の過程に同情すべき事情があったにしても、学童期にここまで悪人としての骨格を完成させることはまれ…



長風呂に拍車がかかりそうです。
著者の小山氏はライブクリエイトという会社の代表取締役である。何の会社かというと、セミナー講師を育成す…



しょーもない男のどってことないエピソードを都会的におしゃれに描いた本作。 あの手この手で感情をゆすぶってくる小説が好まれる昨今、ここまでゆさぶられない作品は珍しい。
だって、多崎つくるは気持ちの悪い男じゃないか。仲良し5人組の中で自分の名にだけ色がないというだけで…




作者は、女子が持ってるズルさや醜さを本当によくご存知です。
嫉妬、虚栄、エゴ・・・弱い心は誰にでもある。その心と向き合い、苦しんでいる分には罪はないけれど、弱…



大好きだったあなた。心変わりを許してください。
育児に明け暮れ、髪を振り乱していたあの頃、読書の楽しみを教えてくれたのはあなたでしたね。 幼子の手…




例外など無い。人は誰でも一度は死ぬ。そのたった一度が途方もなく重いのだ。
一つの死は、残された者に多くの宿題を残す。 1つ、正しく悲しむこと。 1つ、善き頃合いで涙を拭き、…




説教くさくなくきれい事でもない、大作家・浅田次郎先生の男前な魂がのぞける相談室。 それにしても、なんとまた大層なタイトルでありましょうか。
初めて読んだ浅田しぇんせいの著作は『きんぴかシリーズ』でした。 当時の衝撃とヨロコビは、しっかと胸に…




副題が全てを語っています。まさに『知的で痴的で恥的な国語辞典の世界』。大いに楽しみましょう!
えっと・・・書ける単語がないのですが、どうしたもんでしょう・・・・・・。 つまり、「アレ」は、国語…



一気読みした。夢中にもなった。・・・けれど心が動かなかった。
いつもお世話になっている図書館では、1年近く待たないと読むことができない東野作品。最近では、古い作品…




小鳥好きのおじさんの、一見タイクツな日常は、いつも優しい光でつつまれていました。
おじさんの小鳥好きはお兄さんの影響でした。 家族でさえ理解できない『ポーポー語』を話すお兄さんは、…





燃えた。燃え尽きたよ・・・。真っ黒こげやがな・・・。エリンに比べたら私なんかハナクソやんか。
誰も逃げてくれないので、私が逃げたくなりました。 実は魔法が使えたとか、すごい薬が発明されたとか、…





誰か紙とえんぴつ持ってきて!メモをとらな迷子になってしまうさかいに・・・。
エリンが王獣を自在に操り、次々に闘蛇を屠っていった降臨の野での出来事。 その衝撃的な光景は、多くの…





腰は痛いわ、目はしょぼしょぼやわ、膀胱はぱんぱんやわで満身創痍です。いやぁ、ほんまに、プロの仕事っちゅうもんを見せてもらいましたわ!
真王ハルミヤの誕生祝いの宴席で献上された際、矢を受けて傷を負った幼獣は、カザルム王獣保護場で治療を受…





何やこれ、めっちゃおもろい。家事なんかしてられへんわ。おかあちゃん、続きを読まなあかんさかいに!!!
私は、この闘蛇編をたまたまブックオフでたまたま105円で購入し、その後長い間忘れていた大ばか者です。…




誠の男気にしびれた。正二の健気さに胸を打たれた。無力なはずの香が勇気をくれた。
この子らを誰かが助けてくれたわけじゃない。奇跡を起こしてくれたわけじゃない。大人が裏切り、逃げてしま…