物理学と神
「すべての人間は 生まれつき、知ることを欲する」・・・ホントに。。
トマス・アクィナスによって聖書の宇宙観にされた’アリストテレス自然学’から 最近の何度かの’宇宙論の…
本が好き! 1級
書評数:31 件
得票数:610 票
楽しく書評を読んでいるうちに 偏っていた読書の幅が ぐっと広がりました(^o^)/
「すべての人間は 生まれつき、知ることを欲する」・・・ホントに。。
トマス・アクィナスによって聖書の宇宙観にされた’アリストテレス自然学’から 最近の何度かの’宇宙論の…
司馬遼太郎による徳川慶喜物語。一橋家相続の辺りから将軍職を退くまでの20年くらいを中心に 数々のエピソードと共に慶喜像が披露される。
多芸多才の人慶喜、思い込んだら己の思いをあくまで信じる慶喜、孤高という意味において本当の貴族であった…
’僕’は不思議な脅しを受け ちょっと変わった彼女と一緒に 羊を探す旅に出る。その羊とは、旧友から送られてきた写真に写った’羊’
話が面白い。ちょっとしたミステリーで 先が気になる。 でも 飛ばし読みはできないのだ。 登場して…
村上春樹37歳から40歳まで 「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」を書く間滞在した イタリア、ギリシアを中心にした 欧州生活の備忘録的文章スケッチ。・・・持ち歩きにはご注意を
本人も「原則的にはただのスケッチの集積」と言っているように 彼の他の旅行記のようには 見たことから発…
読んでいるうちに 私は’70sの空気を吸い、20代の学生になってしまった
21歳の学生の’僕’が 前は海、後ろは山、隣には巨大な港街がある、小さな町に帰省し それまでの’青春…
1991年から二年半のプリンストン滞在中に書かれたエッセイ。’村上春樹’が人気作家になるまでの来し方や当時の考え方などが語られる
旅行記と違って 余白の部分のない、饒舌な雰囲気のエッセイ。16篇。 主題や文章や構成は 練れている…
村上春樹1990年代前半の旅行記、7編が収録されている。それぞれテイストは違うが 作家として磨かれていくプロセスを感じる。特に’メキシコ大旅行’は’80s村上春樹旅行記の進化形で 大いに楽しく読んだ
何篇かの 雑誌受注の旅行記は ちょっとがっかり。 ’ノモンハン鉄の墓場’は 力が入りすぎていて 戸…
初村上春樹 to me。ギリシア’神様のリアル・ワールド’アトス半島紀行と ’チャイと兵隊と羊の国'トルコ21日間一周紀行。旅とは’出会い’だなあということを改めて考えさせられた一冊。
アトス半島という地名を聞くのは初めてだったが ギリシア正教の聖地であり、ギリシア政府から完全自治が認…
ハイブランド、援交、ホストクラブ。リストラ、夫婦の倦怠、若さをもてあます美少女。話題性のある作者がフランス語で書き自分で翻訳。キワモノ?惑わされてはいけない!深い観察眼洞察が きらりと鋭く光っている
三人の人間の行動、視点から物語は綴られ、最終章で著者が登場してまとめるという形式になっている。 …
中原中也の生まれから死までが 丁寧に誠実に書かれている。その中で 彼の中に潜むキリスト教の影響を含む’長州’の血について 著者は考察する
山口の素封家に生まれた中也は 期待され優秀な子として成長するが旧制中学を落第し、故郷を離れ 京都立命…
ビクトリア朝ロンドンの良家を舞台にした殺人事件をめぐって 法廷シーンの緊迫感と 真相の意外性が読者を強く惹きつける一冊。楽しめます!
献本をいただきました。ありがとうございました。久しぶりの推理小説、どっぷりのめり込んで楽しみました!…
宇宙の面白さ、不思議さに吃驚しながら 人間の持つ力に素直に感激し またちっぽけな自分の日々の悩みが薄らいでいくのを感じる一冊
宇宙について 人間が解明してきた歴史をたどりながら 著者はわかりやすく楽しく説明してくれる。 …
人は光の中にいると小さな光は見つけにくい。闇に堕ちて初めて小さな光に気づく。全聾、偏頭痛、耳鳴り、頭鳴症、腱症炎からの左薬指機能不全、パニック障害を伴う神経症などを抱えながら 音を紡ぐ作曲家の書語り
著者は広島に生まれ、母親から厳しいピアノの訓練を受ける。しかし音大に進学するという道を選ばず しかし…
12カ国で翻訳され 面白いと評判の三部作「キリストのクローン」完結編である「覚醒」。久しぶりに読む ホラー?スリラー?サイコ?S.F.? とにかくドキドキする小説。一気に読破しました
献本をいただきました。ありがとうございました。 少し迷った後、前二作は読まずに、いただいた「覚醒」…
歴史は綾錦。一本一本の糸は 色や素材は違えど、それまでのこと。それが織られていくことによって 美しい芸術品にまで高められる。一人一人の個性が絡まり 後の世の人に絵図となって見える
新井白石の「西洋紀聞」の情報元になったイタリア人宣教師を中心に、塩野七生、若桑みどり、原百代、を思い…
ビゴーの描いた近代日本の原風景90数点と 研究成果6割、感想2割、想像2割といった割合の 楽しい解説。明治の庶民の気持ち、近代日本の萌芽から世界デビューの時代の空気、ビゴーの人生などが伝わってくる
社会科の教科書などで馴染みのある風刺漫画家ビゴーは 実は 終生 正統画家を目指していた。当時のパリの…
汝後世の読者よ、我らが無知を許したまえ。そして理解の光を求めつづけよ
この本は 言語学者が「言語が’文化’と’思考’にどう関わっているか」を書いた本である。原題が「鏡の国…
車輪の下から這い出したヘッセは 85歳まで詩人として生きた。
「車輪の下」の書評を読んで 急にこの本が読みたくなりました。 ドイツの出版社の編集者が ヘッセ…
1965年から6年間、ルワンダの経済、もとい興国に貢献した日銀マンの記録。今、面白い。
ルワンダという国は 映画「ホテル・ルワンダ」と 悲劇のあとの いくつかのドキュメンタリーが私のイメー…
9人の天才数学者の 生身の人間性に寄り添って書かれた列伝。数学者としてでもなく 憂国者としてでもなく 藤原正彦の素の感性が書かせた一冊。
幅広く資料を求め 更にその地の空気を吸い、関係者に温かな話を聞きながら 今は亡き天才たちを感じ 豊か…