ダーク・ヴァネッサ 下




ヴァネッサの恐怖は自分が単純化されることだ。自分が特別賢く魅力的であり、だからこそストレインに選ばれたと思いたかった。
子供時代の経験は後の人生に深く根を張る。 子供は影響を受けやすく、善悪の判断が難しい。 特に恋愛…

本が好き! 1級
書評数:119 件
得票数:1242 票
自分の世界を広げてくれる本が好きです。




ヴァネッサの恐怖は自分が単純化されることだ。自分が特別賢く魅力的であり、だからこそストレインに選ばれたと思いたかった。
子供時代の経験は後の人生に深く根を張る。 子供は影響を受けやすく、善悪の判断が難しい。 特に恋愛…




42歳の男性教師と交際していた15歳の少女。彼女自身はそれを愛だと信じていた。どうやって主人公の想いが変化していくのかが気になる物語。
最初の前提がなければ、少女と中年の甘いラブストーリーとして読むことができたのだろうか。 読み進める…

人の行動を決めているのは無意識であり、意識はその決定を後に受け取り「自分が決めた」と記憶しているだけではないかという「受動意識仮説」を唱える著者が、「無意識」について4人の識者と対談する一冊。
悟りというものは、物事が起きるまでの道筋を 無意識的に理解できることかもしれないと思った。 …




有史以来、結婚しなかった人間はいっぱいいただろうけれど、葬式をされなかった人間は、 コミュニティに所属している限り、いなかったのではないか。
時代が進みにつれて葬式の形態が変わっていくのは当然だろう。 が、「葬式」という儀式を無くすのはあま…




これを読まなければ、無頼系候補をただの常識外れで政治をちゃかしているおかしな人、 と切り捨てていたままだっただろう。
知ることで寛容になれる。 無頼系候補のキャラクターの強さが面白い。 彼らに話を聞くとき、著者…



自分が自分でいれる環境が、自分の力ではどうしようもできないことで壊されていく。そのときどう行動するか。
出会い系で出会いを求める人たちは、皆どこかへ行く途中の人たち。 この指摘はなるほどと思った。 …



漫画、アニメのように、日本の多様性が表現されているのがお笑いである。
欧米のお笑いは道化師発祥であり、日本のお笑いは祝福芸ある。 あるあるは海外では伝わりにくい。 …


帯の紹介と実際のストーリーが違うような。 各候補による社会システムに対するさまざまな提言は楽しく読めた。
「当選確率ゼロ、でも言いたいことは山ほどある」 と帯には書いてあるけど、主人公の左内には、 言いたい…




死に向き合う軍人は、最も信仰を必要としている人々である。
語られている宗教は、キリスト教が中心である。 戦争も宗教も実に人間らしい営みだ。 宗教は人間…




特定の思想の根本を、問い直したりするのではなく網羅的にまとめた一冊。
カルト、自己啓発、反ワクチン、代替え医療、新興宗教、マルチ商法、マイナスイオン、水素水、 その根っ…




レヴィナスは、ともすれば我々の現実世界からは遠のいていく哲学的事象を、生々しい言葉を使うことで肉感を与えて引き戻してくれる。
身体的なものとは関係のない、思考の方向性としての「男」と「女」の捉え方はしっくりきた。 レヴ…



幻想的で美しい怪獣・モスラ
モスラは、なぜあんなにも色鮮やかだったのか。 それは、当時の最高技術を駆使して「全編カラー」で制作…





物凄く「現実」を突きつけてくるしんどい小説だった
30代以上なら確実に身につまされる思いがするんじゃないだろうか。 ちょうど今、自分自身も環境が変わ…





中世の人々にとって、生きる意味は明確であった。 すなわち神の意志であり、その教えに従っていれば思い悩むことも無かった。
自由で独立的な人間は孤独。絆は世界と個人を縛る鎖。 自由に対する感覚、自然や家族、仕事に対する…





「人間は進化していくことでいつか戦争を克服する」 学生の頃、社会の先生にそう言われたことがある。
それが実現するために重要な「愛するということ」について本作は語っている。 愛とは人間にもともと…



その土地に住んでいる人なら誰でも知っているけど、全国的には知られていない不思議な存在、それがローカルラジオスター。
なろうと思ってなるというわけじゃなく、お笑いや音楽をやっていた人が頼まれてやってみた結果、 長く続…



2003年〜2004年に書かれたエッセイ風小説をまとめたもの。
というかエッセイなのか小説なのかよくわからなかった。 物語の舞台は1981年。 ブルーベリー…




ブレイディみかこさんの著作には、いつも愛が溢れている。
どんなに悲惨な状況でも人に対する敬意があるから安心して読める。 実践的だからこそ心に沁みる。 …



一人じゃ重い荷物も、三人なら軽くなる
資本主義経済は、人々がモノを「所有」することを前提に回ってきた。 しかし、生活に必要なモノが一通り…



1871年に起こった、台湾の原住民による遭難した宮古島の人々を殺害した事件を基にした小説。
異なる文化との出会いは、現代のような前提が存在しないことを改めて考えさせられた。 人類が共通の価値…