岬にての物語




収録作が現実性あふれた作品とロマンチズムに基づく作品と両極端で、三島文学の豊かさがよく見えてくる。

本が好き! 1級
書評数:64 件
得票数:486 票
語彙が少なく、稚拙な書評ですが、どうぞよろしくお願いします。
思うところありまして再開することにしました。




収録作が現実性あふれた作品とロマンチズムに基づく作品と両極端で、三島文学の豊かさがよく見えてくる。





横死者としての太宰治に潜在する実朝
※『右大臣実朝』オンリーの書評です。 この小説における主とする登場人物は三人で、幕府御家人であ…



大団円にはなったけれど……。
大団円にはなった。けれど、オチには少し辟易したなぁ。 もう少し、深いレベルで人の尊厳とか生きる意味…





こういう速度で恋をすすめたい
冒頭の一文が美しい。 「先生」でもなく、「せんせい」でもなく、「カタカナでセンセイ」だ。 …




抒情的に紡がれる学芸員たちの日常SF




老兵は生きて、なるべく税金を貪るのみ
ちょっと興味があって調べてみたら、おもしろい結果になった。 日本の内閣で最年少で組閣したのは第一次…





地味な物語。けれど、それは人間の最大公約数の結晶であるから。
話の本筋とはまったく関係ないけど、「回転タオル」という言葉が妙に懐かしくて、切なかった。もしかしたら…



恋する乙女は美し、恋する男は醜し
作者の田中秀光はオリンピック選手ながら、太宰治を支持し、師弟関係を結び、太宰の心中後には墓前で自殺を…





僕らが反抗期だったころ
話の筋は実にシンプルだ。凹村(もちろん宇宙戦争で有名なオーソン・ウェルズが由来)という山奥の村は田舎…




何にも用事がないのなら、とりあえず読んだほうがいい名著。




結局のところ、フライドチキンになりたい鶏などいない。
先日、こんなことがあった。 某フライドチキンのチェーン店、あのアメリカの州の名前が付いた店に行…




思った通りの人でした。あなたは近所のオジサンみたいな人だといいなと思ってたから。





しみじみとおもしろい
広告としての浮世絵、絵師の系譜、玩具絵、名画。浮世絵を様々なジャンルから見る本書には作者の浮世絵に対…





昔の人は洒落が分かった。
大変読みやすく面白かった。江戸の女性に関する当時の小咄や川柳をまとめたものだが、とても生き生きと女性…



全体的に見れば満足。
短編集。『首切り男』という名詞が入っているが、実際、首切り男が出てくるのは数篇のみ。 しかし、スタ…




そうか人生とはやはり旅なのか
基本的に旅というのはエゴイズムに根ざしたものだと僕は思う。多くの観光地がその表面のみでしか旅人を楽し…


本書は太宰治入門以外の何物でもない。
決して、本書を読んで太宰治という作家について知ったかぶりはしないでほしい。 僕は太宰の作品をすべて…





思春期とはなんのためにあるのだろうか。
なかなか胸に迫るものがあった。 主人公である「僕」は夫婦を刺殺した山井という未決囚を担当してい…





太宰の最高傑作は『人間失格』じゃない、『津軽』。
太宰治の小説で一番好きな本です。 この本と私が出会ったのは、中三の秋から冬にかけてのころ。 受験…

バイクを駆って旅に出た青年の物語
チェ・ゲバラ。 ああ、知ってる。どっかの国でなんかした革命家でしょ。ティーシャツで見たことある。 …