僕の死に方 エンディングダイアリー500日





死生観について、在宅終末医療について、深い学びを頂けました。41年間の故人の人生は最後まで執筆活動を通じた社会貢献を行おうとされる凝縮されたものだった。どう死ぬかを通じて、生き方を学べる感動の一冊。
文章全体から奥様に対する深い愛情と関係した周囲の方々への感謝の心が感じられ、故人の人間性の深さに包ま…

本が好き! 2級
書評数:37 件
得票数:132 票
家族を愛し、会社に、社会に貢献することが使命だと感じております。感謝、感動を感じる感性を高めて行きたいと感じる今日、この頃です。
ちなみに画像に設定しているのは、鞍馬山のお守りで「おちょうめん」と言われるものです。





死生観について、在宅終末医療について、深い学びを頂けました。41年間の故人の人生は最後まで執筆活動を通じた社会貢献を行おうとされる凝縮されたものだった。どう死ぬかを通じて、生き方を学べる感動の一冊。
文章全体から奥様に対する深い愛情と関係した周囲の方々への感謝の心が感じられ、故人の人間性の深さに包ま…



本書はユング派の臨床心理学者であり京大名誉教授であった著者が70冊の本への書評を通じて神話・童話・夢などと臨床心理学との関係を学ぶことが出来る書となっている。
現代人は自分が観察した外界の現象を唯一で正しいものと思い込んでいる。そして自然科学の進歩は我々に大い…





道徳とは「善く」生きようとする人間が「他者」との関係性を結ぶために歴史的な試練を経て抽出された叡智である。わが娘も中学生。本書から清らかで誠実な心を持ち、正しい行動を実践することの重要性を伝えたい。
本書の表紙は縄文杉である。屋久島の原始森の中、昭和41年に世に知られるまで縄文の昔から誰に知られずと…




京都御所の西に鎮座する白峯神宮、現在では蹴鞠宗家での飛鳥井家があったことから多くのサッカー選手が奉納することで知られるが、ここに慰め奉られているのは、八百年以上怨霊として恐れられた崇徳天皇なのである。
平安時代末期、平清盛と同じ時代を生きた崇徳天皇は、保元の乱に敗れて讃岐国に流される。 朝廷…




皇統は万世一系を保つため、世襲親王家と側室制度によって、神武天皇以来二千年以上男系による継承を続けてきた。日本が世界に誇るべきは、伝統に裏打ちされた文化。小さくとも尊敬される国家を目指すべき。
平成17年、小泉内閣において「皇室典範に関する有識者会議」が開かれた。皇位継承は男系継承に替わって第…




氏の講演は今まで数回聞いたことがありましたが、噂話の影響もあり余り好感を持っていませんでした。本書を読み、氏がバッシングを受ける理由がわかりました。そして大変失礼ながら氏のことを改めて見直しました。
本書のうち、全体の約90%は横浜市長時代の実績を記しており、氏の行ってきた改革がどのようなものであっ…





文中、宗教は詩人と愚人とに佳くし実際家と知者に要なしなどと唱うる人は歴史も哲学も経済も何も知らない人である。と言い、「愚かなる知者」のみばかりだと国は滅びると説く。現代に置き換えても示唆深い。
後世への最大遺物で、筆者はこの美しい地球に生まれたからには、後世に何か残していかねばならないと説く。…





明治23年10月30日教育勅語が渙発された。その後日露戦争に日本が勝利すると日本に対する関心は世界中に爆発的に広がった。そして世界は、日本発展の原動力は教育勅語を下にした道徳教育の力と捉えたのである。
昨年3月11日に東日本を襲った未曾有の地震と津波は2万人以上の尊い人命を奪うこととなった。そしてその…




マザーテレサの「愛の反対は憎しみではない、無関心だ。」という言葉はあまりに有名。本書はマザーが残した数々の語録を祈り・苦しみといった15の項目に分け編集されている。基督教徒でなくても深い示唆を頂ける。
1910~97 マザーは生涯をキリストに捧げ、宗派を問わず貧しい人の為に尽くし87歳で亡くなった。 …




後醍醐天皇は天皇親政で善政を敷いた醍醐天皇を見習うべく自ら後醍醐と名乗った。私心無く帝に忠義を尽くし、建言が受け入れられずとも誰を恨むことなく戦地に赴き、命を散らした楠木正成。国史最上級の英雄である。
我々、日本人は楠木正成について考えるとき、帝に絶対的忠誠を尽くし、自らの命を犠牲にする事も厭わない武…




禍福は糾える縄の如し。幸福をプラス、災いマイナスと考えれば、プラスとマイナスは縄のように交錯して現れる。マイナス先行がよく、プラス先行ではうまく行かないという考え方をベースにした英文学者の人生論。
80歳代後半にして、毎日を大切に生きておられる英文学者の人生訓である。 浜までは海女も蓑着る時…





20世紀は世界戦争と人種差別の世紀であった。当時、世界を支配していた白人社会のなかには有色人種やユダヤ人を劣等種族と捉え残虐行為をためらわない考え方が存在し、その執行が冷酷・残忍に行われた詳細である。
収容所のなかで行われた行為は、ユダヤ民族を根絶やしにする為、残虐の限りが尽くされた。実際に収容所のな…




教師と生徒を関係性を題材にした6つの物語。物語のなかのせんせいはそれぞれが少し変わった特徴のある先生達。そして生徒達もそれぞれの先生と微妙な距離感で、必ずしも模範的ではない事例から生き方を学んでいく。
優れた詩や物語には、その文学作品に触れることで人間性を甦らせる治癒力があると言われる。本書は人の心の…




原発を「必要悪」と考えるか「絶対悪」と考えるか。本書は原発による利益があったとしても、原発があることにより生ずる不利益は余りに大きく、いかなる利益があっても正当化されないとの立場でその理由を説明する。
先ず、この度の東北大震災で亡くなられた犠牲者にお悔やみを申し上げる。そして震災を通じてあまりにも多く…





29年位ぶりに再読。本書が記されたのは大正3年、1914年ですから、およそ百年間、日本人に愛された名著です。「こころ」という題名、そして3章からなる完結しない物語。すべてが精巧につくられています。
本書が書かれたのは、明治天皇が崩御され、明治という日本にとって大きな変革を成し遂げた一時代が終わり、…




あとがきを読むと、重松清さんは全12編、どれも夕暮れ時に読むのが似合いそうな物語だか。1編の物語をしみじみと味わいながら読んでも10分もあれば読めてしまいます。心が温かくなる短編集です。
個人的に特に印象深かったのは、町に一軒しかない文房具屋のおばあさんと3人の小学生とのやりとりを描く「…




日本の学校教育は日本史を肯定的に教えない。歴史を自虐的に捉えるのみならず、自分自身のことも自虐的に捉え、歴史や先祖そして自分自身に対して無関心になっていく。正しい歴史を知り自信を取り戻さねばならない。
古代から続く王朝を守り、現存する最古の国家、日本。縄文土器が世界最古級の土器であり、世界最古の磨製石…




国家観の無い経済繁栄の時代が過ぎ、出口の見えないデフレ状況から脱却できない我が国が、先ず行わねばならないことは、戦前、戦後の歴史を総括し、改めて国家の将来展望を明確にすることである。
戦後日本で知的な日本人の精神面を支配してきた社会主義、理想主義的な進歩主義のイデオロギーが衰退、皮肉…





ペリー来航以来日本的なものは封建的な古臭いものとして無価値のレッテルを貼られ、さらに対戦終結後は軍国主義の源として完全に否定されてきた。しかしその日本的なものを近年、世界の人々が高らかに称賛している。
BBC放送が、世界33ヶ国、約四万人を対象に世論調査を行った結果、世界に良い影響を与えている国として…





人間は大きな使命をもって宇宙に生かされている。一生懸命働き、感謝の心を忘れず、素直な反省心で己を律し、日々の暮らしの中で心を磨き、人格を高め続ける。当たり前の事を一生懸命行っていくことに意義がある。
松下幸之助、大場満郎(冒険家)、谷口雅春、村上和雄、福沢諭吉、本田宗一郎、広中平祐、西郷隆盛、呂新吾…