「学力」の経済学





「教育に科学的根拠(=エビデンス)を」というテーマを鮮やかに提示する一冊。これぞ地に足の着いた教育論と言えるのではないか。
目次 はじめに 第1章 他人の”成功体験”はわが子にも活かせるのか? >>データは個人の体験に勝…

本が好き! 1級
書評数:257 件
得票数:1434 票
自然科学、言語、経済、音楽、SF、ミステリー、ラノベ。などなど。
一般向けの科学書が一番多いかと思います。
神経、認知、心理、進化、人工知能。
あまり書評が付いてない本を読み漁る傾向があるようです。
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「教育に科学的根拠(=エビデンス)を」というテーマを鮮やかに提示する一冊。これぞ地に足の着いた教育論と言えるのではないか。
目次 はじめに 第1章 他人の”成功体験”はわが子にも活かせるのか? >>データは個人の体験に勝…


自己啓発系の言う「心理学」って、心理学というより信仰みたいなもんですね。
自己啓発本の定番でもあるアドラーさん関連本。 うすーくでもいいからどんなものか覗こうと思い、と…




「環境と個体」、そして「知覚と行為」の関係性について全く新しい見方を与える「アフォーダンス理論」。難解と言われるその思想をコンパクトに紹介する一冊。
目次 プロローグ なぜアフォーダンスなのか? 1 ギブソンの歩み 2 ビジュアル・ワールド …



「普通の人が、多くの死に触れて思ったこと」とでも言うべき、自然体なエッセイ集。肌身で感じたことを直感的に綴っていながらも、死から離れた私たちには、その言葉から受け取る何かがあります。
一人の若手医師が、「死」をテーマに綴ったエッセイ集。 全くもって、それ以上でもそれ以下でもありま…



「脳とこころとの関係」を歴史的変遷を辿りながら解き明かし、「こころ」がどのような働きの産物であるかを明らかにしていく。
「脳とこころとの関係」を歴史的変遷を辿りながら解き明かし、「こころ」がどのような働きの産物であるか…



筆者がチョムスキーの理論に入れ込みすぎているように思えて、学説の紹介の中立性に疑問が。「言語学を学んでいない科学者は意味論を重視する反面で文法を軽視してしまう」という警鐘にはハッとさせられた。
目次 はじめに 第1章 脳――心――言語 第2章 獲得と学習 人間はチンパンジーとどこが違…




美術にサイエンスのアプローチでどれだけ迫れるか、という挑戦。ただ、タイトルから期待できるほどの目覚ましい成果はまだ出ていないんだな、という印象。
視覚的な美術作品を題材に、芸術にサイエンスのアプローチでどれだけ迫れるか、という挑戦。 ただ、…


発達障害とはどういうものなのか、それをどう考え、どう対応していくべきなのか。臨床心理士の視点で書かれた本。
発達障害とはどういうものなのか、それをどう考え、どう対応していくべきなのか。臨床心理士の視点で書か…




人間の認知に科学のメスを入れる学問、認知心理学。初学者がこの分野の概念や手法を概観するにあたって、手頃で手堅い一冊。
目次 第1章 認知心理学の誕生と変貌 第2章 知覚の基礎 第3章 高次の知覚 第4章 注意 …




一般教養科目のテキストとして標準的なレベル。読みやすい構成で初学者に心理学というフィールドを俯瞰させてくれる。
目次 序章 心理学のテーマは無限 心理学って何だ? 第I章 身近に感じる心理学 第1章 悩…




知的だけど偏屈な頑固爺さんが、知性のあり方についてざっくばらんに喋る。
18,19世紀の哲学者、ショーペンハウアーの手によるエッセイです。 哲学者の著作だというから哲…



外から見ると「研究一筋の気むずかしいおじいちゃん」くらいのイメージしかない「理系教授」。実際はこんな仕事をしながらこんなふうに生きてます、という語り。
工学部の教授が「教授ってこんなことをやってます」と、その生態を赤裸々に書き連ねた本。 理系の大…




日本の民衆は、そして政治は、どんな思想の流れの中に身を置いてきたのか。神・仏・儒を通して、日本人の「思想の源流」について考えなおすきっかけとなる一冊です。
日本の宗教の歴史的変遷について、よくまとまった一冊です。 「日本の宗教(特に仏教・神道・儒…




本当の心理学者によって行われる心理学実験は、一見地味で、だけど実証的で、その手法のロジックにはどこか魅せられるものがある。世に蔓延する「誤った心理学のイメージ」を払拭するには十分な一冊です。
古典的には心理学、こんにちでは認知科学と呼ばれる分野についての本です。 かなり薄いだけあって内…



脳の研究手法に特にスポットを当て、どんなことが研究されてきたかを語っています。既存の「科学史の本」というイメージに沿わない構成ではありますが、脳研究に興味があれば面白く読めるかと思います。
脳研究の過去から始まって、現在の様子、そして未来の展望までを語った本。 「○○氏が××を発…


最初にプロローグで「心の理論」について大風呂敷を広げた割に、話題はほとんど一人の人の理論の説明に終始している。もっと学問領域の一角を概観できる内容だったらよかった。
人間には、「この人はきっとこう考えているだろう」ということを考える能力が備わっています。これを「T…




気象学の初学者には年齢を問わず勧められる良書。イメージをビシッと頭の中に作ってくれます。
中古で気象関係の本をセット買いしたときに入ってた本で、正直ちょっとバカにしながら手に取ってすいませ…




「使う人のことを考えたデザイン」と一口に言ってもこれだけ色々なアプローチが確立されているというのは面白い。道具を見る時に「使うのに良いデザインかどうか」につい注目したくなる。
目次 第1章 毎日使う道具の精神病理学 第2章 日常場面における行為の心理学 第3章 頭の中の知識と…



一つ一つが手短にまとめられ、その分たくさんのエピソードが詰め込まれています。『論語』のダイジェストレビューといった感じ。
タイトルをパッと見た感じ、自己啓発本とかビジネス書の類と思われそうですが、むしろ教養書と言った方がよ…




生と死というテーマはやはり絡んでくるものの、筆者の命に対する前向きな考え方が、作品全体の雰囲気を重苦しくないものにしています。
いわゆる私小説というやつですね。 後書きらしきものが無かったので定かではないですが、著者は信州大学…