都市で進化する生物たち: ❝ダーウィン❞が街にやってくる
他の生物が暮らしやすい環境を構築する生物を「生態系工学技術生物」と称するが、人間こそ最大の生態系工学技術生物だと分かってくる。 例が多く読むのに時間がかかるが、時間をかけて読むだけの読みごたえがあった。
都市の環境に合わせて生態や容姿が変わったり、元々住んでいた種とは異なる種に分化しつつある生物たちの例…
他の生物が暮らしやすい環境を構築する生物を「生態系工学技術生物」と称するが、人間こそ最大の生態系工学技術生物だと分かってくる。 例が多く読むのに時間がかかるが、時間をかけて読むだけの読みごたえがあった。
都市の環境に合わせて生態や容姿が変わったり、元々住んでいた種とは異なる種に分化しつつある生物たちの例…
天然ゴムでしかできない用途がまだまだ多いこと、トウモロコシが収穫効率が高く葉・茎なども使え家畜の飼料として優れていること、カカオが飲み物からチョコレートになるまでなど、刺激的な話が多くて面白い。
アメリカ大陸から伝来してその後の世界に大きな影響を与えた植物を解説している作品。 先日読んだ 『世…
在来種と外来種という区分けがいい加減で、少なくて見た目が良かったり人間に役に立つものが在来種、数が多くて目障りだったり人間が気に入らない生態のものが外来種に分類されるというのは、なるほどと感じた。
英国の生物学者による、外来生物に関して持たれているイメージについて、実際はどうなっていて、どのように…
作物が最初普及しなかった話も多く、例えばジャガイモが最初普及しなかった理由がヨーロッパでは「聖書に書かれていないから」、日本だと味が淡白で和食に合わせにくいからと、地域により異なっているのも面白い。
植物学者による、人類の歴史に大きな影響を与えてきた植物を解説している作品。 扱われているのはコ…
絶滅が危惧される種は別の地域で殖えることを試みること、方向性としては在来の生物が絶滅しない程度に外来生物の繁殖を放任することなどを語っていて、なるほどと思えるポイントも多い。
悪者扱いされることが多い外来生物が生態系を豊かにすることが多く、人の活動によって生物の移動が盛んにな…
在来種のみの環境に戻すという取り組みは掛けた費用や労力の割に効果が小さい上、その結果できた環境は「手つかずの自然」ではなく結局のところ「人の手を加えた自然」の一種でしかないという趣旨の話は印象に残る。
外来種の問題はこれまで多く語られてきたが、その外来種が在来種とうまく共生したり、外来種を駆除したら在…
多種多様な海洋生物の鮮明なカラー写真を惜しげもなく掲載していて、かなりの労作であることが分かる。必ずしもイメージ通りではない外見や生態をしている生物が多くて面白かった。
伊豆大島に在住して長年海洋生物の観察や撮影を続けてきた著者が、寄生や共生をしている海洋生物を豊富なカ…
生命の発生について漠然と思っていることと異なる話が多く出てきて、かなり驚かされる。この説に弱点はいくつもあるのだろうが、刺激的で魅力のある説ということは間違いない。
生命が地球で誕生したのではなく、宇宙から飛来したというパンスペルミアという説を解説している作品。 …
読み応えがありすぎるので、初めから熟読するのは疲れるかもしれない。 まずは書かれている見出しを一通り眺めて進んでいくだけでもそれなりに時間をかけることができるし、大まかな流れがつかみやすいと思う。
宇宙の成立から、銀河→太陽系→地球→生物の発生・・・といったあたりから、人類の発生→農耕の発生→社会…
あまり読んだことのない分野の雑誌だが、初めて知ることも多くて興味深かった。 大学の教授や専門の学者だけでなく、社会学や水産に関する学部の大学院生や大学生のような学生による論文も掲載されているのもいい。
タイトル通り、地理に関するトピックを扱った雑誌の第735巻。 本巻では特集が[魚を得る・売る・食べ…
強烈な辛さや育てやすさによって急速に普及したトウガラシもアメリカ大陸以外に伝わってからまだ数百年であり、さらにトウガラシを利用した食文化が進んでいく可能性があるとも書かれていて、期待したくなる。
世界各地で幅広く利用されているトウガラシが、どのように伝わって利用されるようになったのかを解説してい…
古代からの考え方から始まってニュートン力学に相対性理論、ビッグバン宇宙論や超ひも理論など、宇宙についての学説、それらを裏付けた発見や機器など、多くの事柄が分かりやすい言葉で幅広く解説されている。
古代の人々による宇宙観あたりから始まり、天動説と地動説をめぐるさまざまな事件、ニュートン力学、ア…
生物学が生活や産業、技術などにどのように役立っているかなどを紹介している作品。あまり意識していない身近な分野でも生物学の研究成果が生かされていることが多いと知ることができ、興味深く読んだ。
2人の生物学者による、生物学の中でも一般受けしそうなトピックや、生物学が生活や産業、技術などにどのよ…
初めのうちは理論をイメージしづらいために挫折しかかったが、分からないところはそのままに乗り切って読み進んでいくと急に面白くなってきた。
以前読んだ『爆笑問題のニッポンの教養 宇宙人はどこにいるのか? 惑星科学』にて太田と田中の激辛まんじ…
宇宙エレベーターという協会による、ビジョンや研究の状況、識者たちへ印象を問うインタビューなどが収録された作品。宇宙エレベーターを推進している団体が出しているだけあって力が入っている作品だと思う。
宇宙エレベーターという協会による、宇宙エレベーターのビジョンや研究の状況、識者たちへの宇宙エレベータ…
ゲーテと親交が深かったり、アメリカ大統領のジェファーソンや後に南米独立の英雄となるボリバルと出会ったり、ナポレオンとかなり不仲だったなど、有名な人物が何人も彼の周りに登場するのもすごい。
南北アメリカ大陸やロシア、中央アジアなどで探検を行い、その結果を多くの文献として残したことなどから「…
漫画家の松本零士が『銀河鉄道999』のような宇宙を舞台とした作品を多く描くようになったきっかけとなった作品で、復刊するだけの良書だと納得できる。
1950年に初版が出た天文学の入門書で、2006年に復刊された作品。 帯にも紹介文が掲載されているよ…
これまで惑星や宇宙開発についての本は何冊か読んできた一方、恒星や宇宙の構造についての本は難しそうなのであまり手を出さなかったが、本書を読んで関心が高まってきた。
超新星爆発など恒星の一生や、宇宙観測の歴史、そして銀河や宇宙の構成がどのように観測や研究されてきたか…
ツノゼミという世界各地に分布している奇妙な形状をした昆虫について、その種類や生態をカラー写真とともに紹介している作品。これまであまり知らなかった虫の奇妙な形状や生態を楽しむことができる。
ツノゼミという世界各地に分布している奇妙な形状をした昆虫について、その種類や生態をカラー写真とともに…
これまであまり気に留めなかった事柄なので楽しんで読むことができた。移動中に電車やバスを待つなど、手持ち無沙汰な時間を楽しむ方法を知ることができたのは大きい。
世界気象機関(WMO)の10分類、そして飛行機雲、さらには虹などの気象現象を、カラーグラビアとともに…