カウントダウン・メルトダウン 上




  

本書は福島第一原発事故の「世界を震撼させた20日間」をノンフィクションとして描きだしたものの上巻になります。読みながら「あの日」に立ち戻ってしまったようで、戦慄してしまいました。重量級の一冊です。
本書を読んでいると、「あの日」。そう、「3・11」以後から20日間に起こった出来事の数々がありありと…
					本が好き! 1級
					書評数:2673 件
					得票数:40313 票
					
有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。




  

本書は福島第一原発事故の「世界を震撼させた20日間」をノンフィクションとして描きだしたものの上巻になります。読みながら「あの日」に立ち戻ってしまったようで、戦慄してしまいました。重量級の一冊です。
本書を読んでいると、「あの日」。そう、「3・11」以後から20日間に起こった出来事の数々がありありと…




  

太田和彦さんの居酒屋本です。この人の書く居酒屋とそこで働いている人たちや客、そしておいしいお酒と肴の数々には「僕もいつかこういう旅がしてみたい」と思わせます。こういうところにいつか行ってみたいですね。
性懲りも泣く居酒屋に関する本ばっかり読んでいる僕がいます。あとがきによるとこの作者による「居酒屋」に…



  

作家の佐藤優氏が1960年の自身の出生時から1975年の埼玉県立浦和高校までを書いた自伝ノンフィクションです。15年間に現れては佐藤少年に訓示を与える、両親・伯父・副塾長・牧師の存在が印象的でした。
元外交官で作家の佐藤優先生の自伝的ノンフィクションであります。本書で扱われているのは佐藤先生がこの世…




  

1日1ドル以下で暮らす人間と寝食を共にして書いた作者のルポです。書かれてある事一つ一つが衝撃的で読んでいて唖然とさせられますが、日頃私たちが目にすることは決してないだろうという世界が展開されています。
この本を最初に手にとって見たのは少し前になるんですけどね。今回この記事を書くために再読してみたのです…



  

本書は「さとり世代」の若者たちの実像を、30時間超の徹底討論でその実態に迫る物です。彼らの話を虚心坦懐に読んでいると凄まじいばかりの「溝」を感じてしまい、もう自分は「若者」ではないことを痛感しました。
正直に申し上げますと、僕は本書を以前、途中まで読んではいたものの、放り出してしまい、そのままになって…




  

東京五輪と舞台ウラ、金正恩の本音、プーチンの「倍返し」、安倍首相の「誤解」、CIAの内側…。手嶋龍一、佐藤優の『情報のプロ』が見ると世界はこんなにも違って見えてくる! 対談本の第3弾であります。
本書は手嶋龍一、佐藤優の両氏が2006年の『インテリジェンス―武器なき戦争』(幻冬舎新書)、2012…



  

「人間ウソ発見器」の異名をとる元FBI捜査官が人々が見落としている感情や考えを表すしぐさの意味とそのメカニズムを解き明かす! とありますが一般生活でこういうことを見抜かれると思われるのは空恐ろしい。
この本は、『ノンバーバル・コミニュケーション』 といいまして、要するに人の現在行っているしぐさなどか…



  

日本のフィクサーといわれた男。笹川良一の伝記です。川端康成をして『この男の事は私には書けない』 と言わしめただけあって、一概に『悪』とはいいがたい人間像が浮かびあがってきます。
日本のフィクサーと呼ばれた男、笹川良一。ノーベル文学賞を受賞した作家の川端康成をして 『この男のこ…




  

芥川賞作家、柳美里女史が自身の『虐待』経験をきっかけとして、自分の過去と対峙するノンフィクションです。彼女がここまで自分を痛めつけるようにして書き続ける姿に言葉が出ません。
本書はこの前読んでいました。で、たった今までこの記事を書くためにもう一度この本を読み直して、キーボー…




  

ソ連の結末は日本の結末か-。ソ連崩壊を内側から見たラスプーチン・佐藤優に、突破者・宮崎学が聞く、という全8回の講義録を一冊にまとめたものです。圧倒的な 情報量と文句なしの面白さが凝縮されています。
『突破者』でおなじみの宮崎学さんが主催する研究会が『外務省のラスプーチン』こと佐藤優さんをゲストに呼…



  

芥川賞作家・平野啓一郎氏の短編集です。ネット展開するザムザ、引き篭もり世代の真情あふれる「最後の変身」から、ボルヘスの〈バベルの図書館〉を更新した「バベルのコンピューター」まで、実験的な作風です。
本書は芥川賞作家・平野啓一郎氏の短編集です。平野氏がデビュー作であり、芥川賞受賞作でもある『日蝕』を…



  

ホルモン屋でホルモン焼きに舌鼓を打つ女性を「ホルモンヌ」と称して全国区に広めた本です。とある新聞を読んでいて、この特集が組まれていたときは正直、度肝を抜かれました。
この「ホルモンヌ」とは著者の造語で「ホルモン好きの女性」の事を指します。この本に書いていることは、著…




  

亀山郁夫教授の新訳によって甦った『カラマーゾフの兄弟』第4巻です。フョードル殺害犯として逮捕されたドミートリーのまわりで蠢く人々。法廷劇であるはずなのでロシア民族の根源的な話になっていくのは圧巻です。
亀山郁夫教授による新訳によって現代の日本に甦った「世界文学の最高峰」との呼び声高い『カラマーゾフの兄…




  

アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、名前を聞くだけでも頭が痛くなるような哲学者の話がサンデル教授の手にかかるとアーラ不思議。ものすごく今日的な内容になってしまいます。
先日やっと読み終えました。内容もさることながら扱っているテーマも当難しいものです。しかし、いろいろな…




  

マッキンゼー、Googleなど10職以上を渡り歩いた男が語る「ITビジネスの原理」を解説したものが本書であります。尾原氏のビジネスマン人生は、そのままITの普及史と合致していて、読み応えがありました。
本書の著者である尾原和啓氏の存在を初めて知ったのは、評論家・宇野常寛氏がパーソナリティーを勤めるラジ…


  

本書は「エクスペリエンス・マーケティング」を提唱する筆者が女性の思考パターンの分析から、女性客を虜にするマーケティングの知恵を紹介する物です。「理解」出来る部分と「共感」が出来ない部分が相反しました。
『「モノ」を売るな、「体験」を売れ』 などで知られる「エクスペリエンス・マーケティング」を標榜し、…



  

連続ドラマ化された夜の世界を存分に描いたエンターテイメント小説の下巻です。立花篤と藤堂の戦いは立花が独立したことで表面化し、それに対して藤堂もあらゆる手段を用いて立花を潰そうとする姿が描かれます。
作家、新堂冬樹氏が「お水の世界」を存分に描いたノワール・エンターテイメント小説の下巻です。 キ…



  

裏社会を描破する鬼才、新堂冬樹氏が本書で描くのは風俗産業。その上巻です。嫌悪する水商売に身を投じた立花篤はキャバクラ“ミントキャンディ”の黒服として勤めながら、徐々に頭角を現していきます。
本書の舞台はキャバクラです。僕もキャバクラには2,3回くらいしかいっていませんが、業界の裏の『真実』…



  

夜の覇権を競って火花を散らした立花と藤堂の物語がこの本で完結します。こういう終わり方でこれはこれでよかったかなと思わせる読後感でした。いつもは見ない世界の裏側を見るという 意味ではいいのではと思います。
「黒い太陽」 「女王蘭」に続く立花と藤堂の戦いがこの本を持って完結編となります。栄華を極める立花と「…


  

復讐を誓った女、カリスマと呼ばれる女、「風俗王」の異名をとる男、その座を奪おうとする男。ドラマ化もされた『黒い太陽』の続編である本作は一人のヒロインの軸に夜の覇権を巡る壮絶なバトルが繰り広げられます。
本書はドラマ化もされた夜の世界の覇権を巡る男女を描いた『黒い太陽』の続編です。おそらく、「ノワール」…