シャボン玉ピストル大騒動 (創元推理文庫)




九歳の発明大好き少年とベトナム帰還兵がくりひろげるハートウォーミングな旅と友情の物語。
ポール・ギャリコは1920年代から30年代にかけてニューヨークのスポーツライターとして一世を風靡し、…

本が好き! 1級
書評数:118 件
得票数:221 票
本を読む専業主夫。




九歳の発明大好き少年とベトナム帰還兵がくりひろげるハートウォーミングな旅と友情の物語。
ポール・ギャリコは1920年代から30年代にかけてニューヨークのスポーツライターとして一世を風靡し、…




明るく楽しい鳥から見た恐竜教室。
最近恐竜のイラストに羽毛が生えているのを驚異の心持ちで眺めていたのだが、どうやら恐竜は鳥の先祖でおお…




看板に偽りなしの新境地!
帯文に「現代英国ミステリの女王の新境地にして最高傑作」とあったので、ミネット・ウォルターズにはいささ…



一人称の科学で解析する臨死体験の神秘
臨死体験という現象がある。よく死の瀬戸際まで行った人が、夢のなかで三途の川を見たとか、知り合いの誰々…





大人の悲哀が漂うビターな味わいのダーク・ファンタジイ短篇集。
『時間封鎖』などで現代SFを代表するカナダ人作家の本邦はじめての短篇集。 タイトルにあるとおり、ファ…





アルバニアからエルサレムへ。復讐と掟と神秘が呼び合うミステリー。
ウィリアム・フリードキン監督映画『エクソシスト』の原作者で、『暗闇でドッキリ』や『地上最大の作戦』の…



綺麗な図版が多くて見ているだけでも楽しい一冊。
財団法人日本宇宙フォーラム後援の天文宇宙検定の公式テキスト。 検定は 一級 天文宇宙博士 理工系大学…




不可能犯罪の巨匠が描く驚愕の心理トリックがあざやかなロマンチック・ミステリー。
1942年にアメリカで刊行された作者ディクスン・カーの二十三作目の長編小説。カーにはパリの予審判事バ…



パリの予審判事バンコランのメフィストフェレス的風貌が鮮やかな本格探偵小説第四作。
1906年アメリカのペンシルベニアで生まれたカーは、大学を中退しパリに遊学、30年に帰国してパリを舞…



昏睡状態の妻をかかえた悩み多き辣腕新聞記者による複雑に絡んだ事件の謎を追うシリーズ第二弾。前回の「水」に対して今回は「火」の物語。
大新聞の記者として忙しく働く生活から女優の妻とともに少し離れ、子供を設けて郊外で暮らすことに決めた即…





朴訥とした筆致で展開されるカザフ建国の黎明。
「アイハヌム」はシベリア・中央アジア文化史研究の第一人者である加藤九祚氏の「一人雑誌」として、東海大…




シャーロック・ホームズ譚で有名な十九世紀末から二十世紀初頭に活躍したイギリス人作家の、科学ロマンス八篇を収録した中短篇集。読みやすく面白い粒ぞろいの一冊。
シャーロック・ホームズ譚で有名な英国人作家アーサー・コナン・ドイルは、アメリカのポオと並んで推理小説…





スコットランドに生まれ現在はカナダ在住の作家の第一長篇。読むたびに印象が変わり行間からエピソードの間から迷宮がたちのぼるグロテスクでシュールで、どこか軽い笑いを誘う迷宮的奇想小説の傑作。
カナダは現代文学の中で一種独特の響きを持つ土地である。古くは『赤毛のアン』で知られるモンゴメリーが有…





中国系女性とアメリカ南部白人中年男の探偵コンビによる人気シリーズ第九弾。今回は20世紀の悲劇を背景にした伝説の宝石探し!
中国系アメリカ人で意気のいい27歳の女性探偵リディア・チンと、南部出身で暗い過去を背負った中年男ビル…




「本格ミステリ」の神様による名探偵登場と、その傍にある地道な捜査を主体とする警察小説としてのダブルツインカムが素晴らしい第一長篇。
北米探偵小説を代表する作家エラリー・クイーンの記念すべき第一長篇。 本格ミステリの「神」とあがめられ…


ファンタジーのようにはじまり、シリアスな現代文学的に展開し、ミステリーのように終る、あてはまるジャンルのない、不思議な現代のゴースト・ストーリー。
とても残念な感触を残す作品である。 はじまりはとてもさりげない。カフェでふと自分の爪に目が止まる。の…




20世紀初頭のリゾートホテルを舞台にしたコージー・ミステリ第四弾。ミステリーとしての味は薄いが、登場人物、特に未亡人のセシリーとメイドのガーティのロマンスのビターな成り行きから目が離せない!
1900年代初頭の英国郊外リゾートホテル「ペニーフット・ホテル」を舞台に、未亡人セシリーが経営苦しい…

もとサンフランシスコ殺人課の退職刑事とかわいいテディベア作家のおしどり探偵もの第一長篇。勧善懲悪とのろけ話のコージーなハードボイルド・ミステリー。
サンフランシスコ殺人課の刑事だった「わたし」ことブラッドリー・ライオン(47歳)は、勤務中に銃撃され…




あざやかな小さなフィクション
これはなかなか面白かった。著者はデリダの教え子で哲学博士号を取得、大学講師を経てINA(国立視聴覚研…





骨まで愛して
これは傑作だった。カダレは以前いくつか読んで、アルカイックな壮麗さはあるがまあ朴訥とした真面目な作家…