毒見師イレーナ




殺人を犯して死刑になるはずだったイレーナは、「毒見師」となる事を引き受ければ生かしておくと持ちかけられる。周囲に味方は誰もいない。彼女は生き延びられるのか。エンタメ感満載の異世界ダークファンタジー。
殺人罪で1年近く地下牢に閉じ込められていた19歳のイレーナは、絞首台に送られる代わりに、最高司令官の…

本が好き! 1級
書評数:200 件
得票数:3170 票
その時に読みたい!と思った本を読むので読書傾向は多国籍料理状態です。体調不良で寝たり起きたりしながら引きこもって在宅仕事(内職か?)を始めて一年余り。小説もコミックも自己啓発本も、益々読むサプリか薬の様になって来ました。つまらないと読了できないので、全部読めた本の感想を書き留めています。




殺人を犯して死刑になるはずだったイレーナは、「毒見師」となる事を引き受ければ生かしておくと持ちかけられる。周囲に味方は誰もいない。彼女は生き延びられるのか。エンタメ感満載の異世界ダークファンタジー。
殺人罪で1年近く地下牢に閉じ込められていた19歳のイレーナは、絞首台に送られる代わりに、最高司令官の…




日頃意識していなかった事をズバリと言語化されておののく。「超然」って何?他人から見た超然と、本人の感じる超然と。思い切り問題を突きつけられた感じ。
結婚10年目、冷え切った夫婦仲。夫の浮気に気づいても、振り回されずに超然としている理津子。しかし…超…





島で唯一の書店の主フィクリーは、やもめ暮らしの変人。そんな彼があるきっかけで島の人たちと繋がっていく。本好きな友達に贈りたくなる、本の虫が書いた本の虫達の心暖まるものがたり。
もうすぐ40になろうとするフィクリーは、アリス島で唯一の書店「アイランド・ブックス」の書店主。偏屈者…




とっても怖いタイトルです。そして、何が次に出て来るの…と思って、やめられなくなる。ある家族の物語。
出産間近になって、夫がドバイへ配属されることになった遼子。会社の無慈悲な命令に怒り、ドバイ出向を断っ…





文庫になって、ようやく読んで、西加奈子って、天才!と舞い上がって読了した一冊。『円卓』が大好きなので、これはグロテスクでダメか?と思ったら、深い所で繋がっていた。
面白かった。所々笑いながら一気に読んでしまうほど。そして書かれている情景がどんどん目に浮かぶほど。ど…





私は私の言葉にだけ属している…。著者のこの言葉に衝撃を受けた。祖国とは、母語とは何か。文化と言葉とは。移民として生きる人々、その二世について、考えさせられた。
ロンドンで生まれ、幼少期に渡米したラヒリは、両親がカルカッタ出身のベンガル人である。家庭ではベン…




80なる祖父は我が家絶対君主。誰にも頭下げないし、口を開けば「ビルマ戦」の話ばかり。そんな祖父が倒れて寝言で謝罪を口にした!一体誰に?ユーモア家庭小説の中にキラリ光る戦争への問いかけ。
口を開けば戦場の思い出を語り、その価値観を家族に強いて、思い通りにならなければ鉄研制裁を下すと言う、…





訳あり物件に住む事で、事故物件をロンダリングして行く。除霊や、霊感のある無しがロンダリングの才能では無いのです。 大都会東京で、次々に住み替えて行く根無し草の生き方はどこに向かう?
不倫が夫にバレて離婚され、喜び勇んで恋人に報告したら連絡が取れなくなった…。居場所を失い、生きる意欲…




「流しの料理人」は聞いた事はあっても、「流しの母親」なんて!包丁の代わりに母ごごろに晒しを巻いて?今日も旅する。子持ちじゃないのに流しの母親。読んでみないとこんな話、想像も出来ない。
全く予想もしない話の展開に、またもや魅入られ、読み出したらやめられなかった。女版子連れ狼のような話か…





一人の女性の遺した家計簿。その家計簿に綴られた時代と、その時代を生きた彼女の思い。女と結婚。女と男。女と仕事。そして母と子。時代を超えて繋がって行く一人の女性の熱い思いに感動を禁じえなかった。
戦前、戦中、戦後の時代を生きた一人の女性の家計簿。短い日記やメモ書きも書き込まれたその家計簿の内容に…



バック・シャッツは変わらない。心に過去がある限り。歩行器で歩いたってタフガイなのだ。88歳の元刑事と78歳の現役大泥棒。自前の歯対インプラント、頑固ジジイと捻くれジジイの根性と知恵比べ対決!
前作『もう年はとらない』で、ナチ収容所時代の宿敵を孫と二人で追い詰めたが、大けがをしたバック。命はと…





このタイトルから既に自分は惑わされた。「シンデレラたち」とは一体誰かなのか、どう言う意味なのか、本書を読んで現代の「シンデレラ」がどんな姿をして社会の中にいるのか、是非想像して欲しい。
事件は静かに、誰も気付かないうちに起きた。6歳の少女が列車から忽然と消えてしまったのだ。母親が停車中…





齢十五にして奇病にかかり、禿頭になってしまった武士の若者の波乱の人生。毛がない事が恥ではない。己の生き方をピタリと決めた時、ハゲは輝く様な男振りになるのである。
近習頭の堀源右衛門の息子堀源太郎は、眉目秀麗、その気稟は藩士たちの間でも評判の少年であった。家中から…




「流しの下の骨を見ろ」そう言われて、あなたは何を思い浮かべますか?家族なら、同じことを思い浮かべる、そんな不思議な話です
初「江國香織」作品。この作家さんはずっと気になっていたのにどうしても手が出せなかった。 どこかで自…




「10年顧客」という言葉にひきよせられ、半信半疑で手に取った本書、突っ込みどころ満載を覚悟したが、思いがけず実用的。分かりやすさは太鼓判!
現在顧客の高齢化、ひしめき合う競合店に地域中が、病院、薬局、歯科医院、美容院、食品スーパー、衣料品店…



「貴族」何様?「探偵」何にもしないのに?召使いに全部任せて「安楽」に「椅子」に座って「探偵」を気取ってる、文字通りの「安楽椅子探偵」なんて嫌いだ!
『貴族探偵』 麻耶雄嵩 集英社文庫 『神様ゲーム』と『さよなら神様』の作者麻耶雄嵩の本格推理小…





人を殺しても、罰せられ無い法律。それが刑法第41条。14歳になるまでがタイムリミット。揺れ動く少女の心をリアルに書いた傑作ミステリー。
『触法少女』 ヒキタクニオ 徳間文庫 毎日暑くて読書が進まない。寝苦しい。そこで、カンフル…





パンツ一枚、裸のメタボなおじ様に、「つづきを探して欲しいんじゃ」と図書館で声をかけられた司書の桃さんは仰天する。本のつづきじゃ無ければ、何のつづき…?
桃さんは40歳を過ぎた一人暮らしのバツイチ女性。わけあって、小さい頃過ごした町に引っ越す事になり、町…





料理が出て来る話じゃないのに、読み終わって、「ああ、美味しかった」と言いたくなる、細部に堪能できる本。
『太宰治の辞書』が読みたいばっかりに、このシリーズを一からよみ初めた。作者のデビュー作だそうだが、女…




けむたいと思っていたら、自分が煙たがられるようになった時、貴女ならどうします?
14歳の時に親の力で詩集を出し、しかも教師と恋仲になり、キャメルをくゆらせ「私はその他大勢とは違う」…