モーヴァン



一人の女性の、なんとも奇妙な日々。
冒頭いきなり死体が現れて驚かされるが、それを発見した語り手(モーヴァン)がたいして驚くわけでもなく、…

本が好き! 1級
書評数:2944 件
得票数:61101 票
ホラー以外は、何でも読みます。みなさんの書評を読むのも楽しみです。
よろしくお願いします。



一人の女性の、なんとも奇妙な日々。
冒頭いきなり死体が現れて驚かされるが、それを発見した語り手(モーヴァン)がたいして驚くわけでもなく、…



賭け事なら何でも好き、のタクシー運転手が巻き込まれたとんでもないトラブル。
ニューヨークのタクシー運転手のチェット・コンウェイは、競馬、ナンバーズ、カード、賭け事なら名にでも手…



男女が、穏やかな話をしているのだけれど・・・。
『アランフェスの麗しき日々』は、登場人物が男女二人だけ、ほとんど動くことなく会話しているだけの短い戯…



一人の青年の、なんとも不思議なさよなら行脚。
主人公は、星野一彦。33歳。何をやっているのかは、今ひとつよく分からない。そんなにハンサムだというわ…



俗世間から隔絶したウルグアイの片田舎に住む一家を訪ねてきた訪問者。彼が来たことが起こした波乱が描かれている。
『最終目的地』の登場人物は、複雑な人間関係で結ばれている。亡くなった作家の妻キャロライン、キャロライ…



古びた写真館に住む奇妙な一家の、奇妙な物語。
『小暮写真館』は、ちょっと奇抜な話だ。 古びた写真館にそのまま住もうという風変わりな両親を持つ主…



周囲の高評価に戸惑う警官と、自己チューな女性と。
世田谷区内のマンションで、女性が殺害された。キャバクラ嬢だった彼女は、世田谷署にストーカー被害届を出…




以前読んだ『狼の宴』前の物語。ユダヤ人の古書店主が、いかにしてナチのSS将校となったか。
1942年3月19日、ニュルンベルク城のナチスのSSノスケ中佐の住居区で、ドイツ民衆に絶大な人気を誇…



若きチェーホフが書いた、なんとも斬新なミステリ。
雑誌の編集長のところに、元予審判事を名乗る男が自作の小説を持ち込んでくる。それでなくともたくさんの原…



アーヴィングらしい、マイノリティを主人公とした物語。
上下巻の書評です。 『ひとりの体で』の主人公ビリーは、バイセクシャルの小説家。ノーマルからはゲ…




なんとも奇妙な雰囲気の短編集。
薄い本である。新書版で115ページ。50ページ弱の「ふゆのほん」が一番長く、他に十数ページの話が5編…



ケンブリッジの学者、悪魔と契約して過去へ!
ディクスン・カーは一種独特なミステリを書く作家だが、幾つか歴史ミステリを書いており、『ビロードの悪魔…




スターリンの死から、ソヴィエトの崩壊まで。この国の人々のさまざまな生きざまを描いた物語。
スターリンが危篤らしいという噂が人々の口にのぼりはじめた頃から物語は始まる。 モスクワの学校に…



ヴィクトリア女王の息子、皇太子が探偵に!?
19世紀末。名騎手として知られている騎手フレッド・アーチャーが自殺した。 『殿下と騎手』は、この史…



ルパンを捕まえるために、あのホームズが招請された!
古道具屋で買った机が盗まれた。しかも、その机に仕舞われていた富くじが10万フランの当たりくじだった。…



強烈に個性的な登場人物たちは、いかにもドストエフスキー。でも、これは、喜劇です。
語り手のセルゲイ・アレクサンドロヴィチは、ペテルブルグに住む青年。育ての親であるおじの召使いからおじ…



過去と今、2度にわたるItとの対決が描かれてる3・4巻。
3・4巻の書評です。 デリーの町に27年ぶりに戻ってきたビルたち。夜になり図書館に集まって話し…




デリーの町に度々現れる不気味なピエロと少年たちの対決を描いた物語が始まる。
文庫本だと4巻の作品ですが、長い上にいりくんでいて、1巻ごとに書評を書くのもややこしいので、1・2巻…



ヴァルター・ポップとの共著で出されたベルンハルト・シュリンクの最初の作品は、ミステリだった。
ゲアーハルト(ゲアト)・ゼルプは、68歳の私立探偵。 ギムナジウムの同級生で同じ大学に進んだコルテ…



ファッション業界に君臨する悪魔とは?
上下巻合わせての書評です。 ブラウン大学を出たアンドレア・サックスは、「ニューヨーカー」の編集…