猫のよびごえ





町田氏と猫たちとの日常を綴ったエッセイ。猫への、いえ、生きとし生けるものへの愛情が溢れています。
町田氏の猫エッセイ本が何冊か出ているのは知っていました。でも、これまでは、手に取るのを避けてきました…

本が好き! 1級
書評数:137 件
得票数:2596 票
最近は、本選びに迷走中です。





町田氏と猫たちとの日常を綴ったエッセイ。猫への、いえ、生きとし生けるものへの愛情が溢れています。
町田氏の猫エッセイ本が何冊か出ているのは知っていました。でも、これまでは、手に取るのを避けてきました…




安定のほのぼの感。ぶたぶたさん、癒してくれてありがとう!
山と森と湖に囲まれた町の、その森の中に佇む小さな洋菓子店。名前は〈コション〉。意味は、フランス語で「…




娘である私は、一人の女性として母を見ることは、まだできそうにありません。
末期ガンを宣告された母、美月。 人生の終わりに向かって、函館で一人、日々の暮らしを静かに重ねる中で…




ぶっとびキャラの厩戸皇子と、ひたすら真面目な小野妹子。琉球、朝鮮半島、隋国内・・。物語の舞台を次々に移しながらの戦記物といった感じでしょうか。エンタメ性抜群です。
書店にて、平積みされていたこの本。そのタイトルが目に入り、 「聖徳太子に爆撃!?一体、どんなストー…




おぉ、そうくるか!見事に意表を突かれたよ。
巷では、ピエール・ルメートル氏やその作品が評判になってますね。その読後感の後味の悪さは、すこぶるのも…




なんともハッピーな気分になれそうな題名じゃないですか!?
本書は、駆け出し漫才コンビ、「アカコとヒトミ」が主人公。 お客様を前に舞台に立つ姿が芸人の表の顔な…




自転車競技の一つ、ロードレースの世界を舞台に、それぞれの目指すゴール(信念)に向かってひた走る男たちの姿を描いた物語。一気読みでした。
この本の裏表紙には、「青春小説とサスペンスが奇跡的に融合し・・」とあり、なかなか面白そうだなと期待し…





この物語は素直で穏やか。まるで、古びた小さな映画館で観る、懐かしさ漂う映画のようです。のんびりと太った時間を味わえます。
この作品は、教会やとびきり美味しいサンドイッチ屋さんがある町が舞台となっています。そこには路面電車が…



男の長編企業小説と言うウリ文句に、硬派なものを期待しましたが、読み終わった印象は別物でした。
元ヤリ手のエリート商社マンだった安積啓次郎が、経営が傾いてきた実家のガラス工場、「安積ガラス工業」の…




いい意味で、「いい加減な人間」になりたいと思いました。
タケルの恋人、千波との出会いは、通勤・通学途中の駅のホーム。声を掛けてきたのは彼女の方。 曰く…




日本の製造業に携わる方々、頑張れ!!
型屋とは、業界で使われる言葉で、金型の製造会社のことを指します。 この作品は、その型屋(実家の家業…




演劇の世界を描いた作品の臨場感あるストーリー展開は、恩田陸さんの表現力があってこそ。
主人公は二人。 一人は、芸能一家に育ち、子供の頃から実績を積んできた、華も実力も本物の演劇界のサラ…




おそらく人生初。俳句を楽しみました。
これまでの人生、俳句に親しんだことはないと言い切れます。もちろん、国語の授業で俳句に触れる機会はあり…




『腕白でもいい、たくましく育ってほしい』という、このセリフ。「あぁ、懐かしい」と思う、そこのアナタ!なかなかの昭和な人ですね⁉︎
舞台は1963年の九州の炭坑町。都会では東京オリンピックを控え景況感に沸き立つ一方で、地方では石炭か…





全校生徒が、朝の8時から夜通しかけて80㎞を歩く北高伝統行事「歩行祭」。その中で彼らが抱く様々な想いは「青春の煌き」という言葉がぴったりです。
ある日、息子に「・・これ」と言って手渡された学校のプリント。『高校生の間に読んで欲しい本』のリストと…




空から降る言葉は、まるで優しい雨に打たれたかのように心に染みていきます。
繰り返し、空から言葉が降ってくる。 例えば、 「 よ い い …




舞踏教師 オリガ・モリソヴナの欠片をひとつ一つ拾い集めていくように、その半生を辿る物語。ソ連の、暗い歴史の一端を見ました。
この作品の主人公は、弘世志摩。彼女は1960年代の子供時代の数年間を、チェコにあるプラハ・ソビエト学…





ステージの上、暗い背景のもとライトで白く照らしだされた食堂とそこに集う人々・・といったイメージが頭から消えない。
なんだろう、この作品。 全体から醸し出される雰囲気、空気感、世界観といったものが、あわあわとしたお…



がっつりホラーを期待して、加門七海さんの本を手に取りましたが、イメージと違ったかな。
東京の生活に憧れて、大学進学を機に地方から上京してきた沖村清美。 お金はかけられないけれど、センス…



蔦のからまる赤レンガの、二世帯仕様の一軒家を共同購入した二組の夫婦。その人間模様が描かれつつ、落とし所は私の予想外のところに!
この作品、二組の三十代夫婦の、一見理想的にも思える半共同生活が、少しづつ少しづつそのバランスを崩して…