そして、バトンは渡された





祝本屋大賞ノミネート! 千載一遇のチャンス到来か。
溌溂としたテンポの良い文章で最高の感動を与えてくれる瀬尾作品の中でも、集大成的な作品であると感じる。…

本が好き! 1級
書評数:38 件
得票数:510 票
様々なジャンルの本の感想を出来るだけわかりやすく書こうと思っています。物語性に富んだ作品を中心に読み進める予定でいます。





祝本屋大賞ノミネート! 千載一遇のチャンス到来か。
溌溂としたテンポの良い文章で最高の感動を与えてくれる瀬尾作品の中でも、集大成的な作品であると感じる。…





幸があまりに立派に成長するので、一体どんな男が彼女に合うのだろうかと思って読まずにはいられなかった。
シリーズ第三弾。今回は18歳から21歳ぐらいまで描かれます。今回は前作のラスト(夫の死去)の大波乱を…





看護師として勤務しながら小説を執筆されている作者の自らの想いを書き切った集大成的作品だと言える。
書下ろし作品。今まで10作近く作者の作品は読ませていただいていますが、生き方だけでなく人生のゴールで…





ポッポちゃんとこんなに早く再会できるとは嬉しい悲鳴の上がる読書となりました。
待望の「ツバキ共和国」の続編。いきなり鳩子が結婚していたのは度肝を抜かされましたが、もっと驚かされた…




お酒好きにはたまらない小説。
何冊か作者の作品を読ませていただいてますが、その都度次はどんなだろうかとその多彩でユニークな作風に胸…




南部芸能シリーズが完結し、次のステージへと進んでいる作者の勢いが感じられる連作短編集。
初出「小説宝石」。タイトル通りシネコンが舞台となっていますが、作者が作家を志す前にシネコンでフリータ…





今回とりあげられる作家はゴッホ、作者の美術愛を強く感じる作品。
アート小説と言えば作者の十八番であり、アート小説と言えば原田マハ、原田マハと言えばアート小説という言…





冒頭にある鎌倉ミニマップを参照しながらどっぷりと物語に嵌って下さい。
作者の新たな代表作と言えそうな究極の再生物語。舞台は鎌倉の文具店で副業として代々代書屋を営んでいる。…





本作が時代小説全体に残した功績は甚大であり、数年前の“みをつくしシリーズ”にも繋がっていると思います。一番の特長はどちらも市井物でありチャンバラ(武術)シーンがないことが上げられると思われます。
早いもので作者の宇江佐さんが亡くなられて早や二年が過ぎ去りました。デビュー作であり直木賞候補作であっ…



出版業界とりわけ文芸の不況を露呈した作品ともいえますが、桜木作品をコンプリートしている読者とすればなんといってもプロとしてひとかどの作家になるまでの作者の過去の苦悩が主人公に乗り移った感がします。
札幌近郊の江別市を舞台としたビストロで細々と働きながら作家を目指す40女の柊令央を描いた物語。 本…




京都特有の町家旅館で生まれ育った女の子の成長物語ですが、古い伝統を重んじつつも新しいものに徐々に変更していかなければならない葛藤が描かれています。
作者は小説すばる新人賞を受賞されており、本作が受賞後の二作目の作品となる。 京都の町家旅館の娘とし…





新潮社の「女による女のためのR-18文学賞」受賞作家は過去にも人気作家を輩出しているけれど、本作を読んでとてつもない強力な新人が表れたと感じた。
繊細さと力強さは余程の筆力がなければ相伴わないものであるというのが私の持論であるけれど、自分の作品の…




作者の作品は二冊目となりますが、いずれも“人生捨てたもんじゃない”と思わせてくれるところが最大の魅力だと感じます。
初出「小説宝石」。タイトルから醸し出される雰囲気は、まるで重松清さんが書きはるようなほのぼのした話と…




自分の帰る故郷を持っている人が読みはったら結構考えさせられます。
小野寺さん三冊目ですが、作風は小路幸也と森沢明夫を足して2で割った感じという形容にしときます(笑) …





読み終えたあと、凄くいい本を手に取ったという気持ちに浸れる一冊です。
野間児童文芸賞受賞作。いじめを苦にして引きこもりの友達との対応に苦労する新高校一年生の桃子が主人公。…





看護師の資格を持った作者らしく、命の大切さを読者に訴えかけていますが、本作では平和になりすぎた国である日本という国に対して警鐘を鳴らしているように感じます。
彼女の作品の特徴である命の大切さが本作でも貫かれています。単行本化された2015年は戦後70年という…





教科書では教えてくれないことが詰まった作品。
本屋大賞3位作品。惜しくも本屋大賞は受賞出来なかったけれど、後年読み継がれてゆくべき作品であると感じ…




私たちは大切なものを見失っていないかという自問が出来る作品。
もともとは10年ほど前に連載されていたものを加筆・修正された文庫オリジナルであるが、その背景としてW…





まるで処方箋のような作品集。
初出「オール讀物」、6編からなる短編集。惜しくも大賞受賞はならなかったけれど本屋大賞第2位という…





あきないシリーズ第2弾。今回は14歳から17歳までの幸の成長が描かれていますが正に怒涛の展開という言葉が当てはまりそうです。
幸は運命を受け入れて、当主である不出来な徳兵衛と結婚しますが頼りにしていた番頭の治兵衛が半身不随とな…