太陽のパスタ、豆のスープ



  

ナツイチラインアップ。婚約破棄された20代後半のヒロイン・あすわの再生物語ですが、男性が読んでも楽しめるので女性が読まれたら身につまされつつ大いなる共感を持って本を閉じることが出来るでしょう。
よく男性を形容する言葉として“誠実な”人と言いますが、宮下さんの文章から類推するに“性別を超えて”誠…

					本が好き! 1級
					書評数:38 件
					得票数:510 票
					
様々なジャンルの本の感想を出来るだけわかりやすく書こうと思っています。物語性に富んだ作品を中心に読み進める予定でいます。



  

ナツイチラインアップ。婚約破棄された20代後半のヒロイン・あすわの再生物語ですが、男性が読んでも楽しめるので女性が読まれたら身につまされつつ大いなる共感を持って本を閉じることが出来るでしょう。
よく男性を形容する言葉として“誠実な”人と言いますが、宮下さんの文章から類推するに“性別を超えて”誠…




  

ファンが待ち望んだ卒業シーズンに送るプレゼント作品ですが、今回ナツイチにラインアップ。ハートウォーミングな作品は読む季節を問いませんよね。
まずタイトル名が内容とあいまって秀逸です。他の作家が真似を出来ないほどの読みやすい文章を用いて最…



  

南部芸能シリーズもいよいよ最後となりました。感慨深い読書となりましたが清々しさも漂っています。
毎年初夏の時期になるとこのシリーズが読めるということで、小路さんのバンドワゴンシリーズのよう…




  

作者の映画愛が詰まった作品。
原題"The Book Of Illusions"、柴田元幸訳。オースターの魅力が満載された傑作だと…




  

ファンの期待を裏切らないクオリティの高い作品を輩出している作者の新シリーズ開幕。
今回はあきないの世界を体験します。 何といっても主人公の幸の好感度抜群のキャラが良い。物語の冒頭で…




  

100年後も200年後も読み継がれるべき世界的名作。
松永美穂訳。 本作は1995年に刊行されて以来、数多くの国でベストセラーとなっている。 日本…




  

映画会社に勤務の経験がある作者が精魂を込めて書かれた作品で映像を目に浮かべながら読むことが出来ます。
舞台は寂れた地方競馬で、新人女性ジョッキーの瑞穂が潰れそうな厩舎に配属され、風変わりな面々と出会い最…




  

島清恋愛文学賞受賞作品。主人公弘之が悠子に惚れる過程と彼女の魅力を十分に味わえる作品である。
初出「読楽」加筆訂正あり。実力先行という言葉は人気先行という言葉ほど使われないのかもしれないけれど、…




  

作者は新刊が出るたびに手に取りたい作家の一人の代表作とも言える作品であり、初めて読まれる方にはこの作品を紹介しているので是非手に取って欲しい。
新聞記者の経験や看護師の資格を持っている作者は誠実に人間観察をし端正な文章に転換し、必ず読者に考えさ…




  

柴田氏の名訳が冴え渡るオースターの代表作。
原題“MOON PALACE"、柴田元幸訳。柴田氏の名訳が冴え渡るオースターの代表作。他の作品のよう…


  

好きな作家を個人的に5人挙げよと言われたら必ずその中に入るであろうという桜木さんであるが、本作は桜木作品の中でもミステリー仕立てとなっていて、読者の胸の内に響く度合いが少ない作品となっているようだ。
舞台は作者十八番の北海道・釧路。いきなり身元不明の老人男性の死体があがります。捜査するのは『凍原』の…



  

南部芸能シリーズ第四弾。本シリーズの特長は、まず読みやすい文章、他の作家では扱っていない分野であること、語り手が章ごとに代わるので視点が目新しくかつどの語り手にも共感できる点があげられる。
タイトル名どおり、いよいよオーディションが開かれます。個人的にはナカノシマの三人組には肩入れしてしま…



  

『南部芸能事務所』シリーズ第3弾。今回の表紙はナカノシマという三人組で、作中で最も読者と距離感が近く感じられ、現実のお笑いの世界でも同じような人たちがたくさんいるのだろうなと容易に想像できます。
初出インポケット。『南部芸能事務所』シリーズ第3弾。続けて読むことによって登場人物の人となりや関…



  

南部芸能事務所シリーズ第2弾。1作目以上に面白かった。読者との距離感の近さと人間臭さの描写が作者の秀でたところだと何作か手にとって感じていたが、本作を手にとってよりその思いが強くなりました。
初出インポケット。その人間臭さの描写の顕著な例として脇役たちの充実したサイドストーリーが繰り広げられ…



  

芸能事務所といっても芸能人じゃなく芸人が所属しています。作者の魅力が満喫できるシリーズものの第一作です。とにかく読みやすいので是非手に取って下さい。
初出インポケット。著者の作品は3冊目となりますが初のシリーズものに挑戦。ジャンル的に読むのを敬遠して…




  

作者の新たな代表作、早くも来年舞台化決定!
初出「小説新潮」。作者の作品は三冊目でありどうしても「四十九日のレシピ」の良い意味での地味なイメージ…


  

今夏ドラマ化の本作、平凡な専業主婦がモデルへと転身します。唯川ワールド堪能あれ。
連ドラ化ということで約10年ぶりに作者の作品を手に取ったのであるが、思ったよりドロドロ感がなく爽やか…




  

村上春樹が生涯最も影響を受けた3作品の内の1作品でフィリップ・マーロウが生かしてます。
本作は1953年に上梓されチャンドラーの長編七作品の内で最も有名な作品として知られている。 日本名…