帰還兵はなぜ自殺するのか





「この日いたるところで、戦争の痕が続いている。戦争の痕は、戦争と同じように永遠に続く」(p.376)
イラク戦争からの米軍撤退、そしてオバマ大統領による戦争終結宣言から、約4年が経過した。この戦争におけ…

本が好き! 1級
書評数:29 件
得票数:446 票
心穏やかに暮らしたいギリギリ昭和生まれ。文芸翻訳の世界の隅っこで働いていました。現在は実務翻訳者を目指して修行中。





「この日いたるところで、戦争の痕が続いている。戦争の痕は、戦争と同じように永遠に続く」(p.376)
イラク戦争からの米軍撤退、そしてオバマ大統領による戦争終結宣言から、約4年が経過した。この戦争におけ…



認知、脳、そして社会。言語研究の世界の広大さを感じる一冊。
言語研究の面白さを、広く一般の読者に向けて解説するシリーズの第2弾。 第1巻の書評 にも書いたとおり…



![Tokyo graffti(トウキョウグラフィティ) 2015年 07 月号 [雑誌]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Q8%2BF4QlpL._SL160_.jpg)
私たちの生きるこの社会の色鮮やかさに気づくために。
今年で敗戦からちょうど70年。集団的自衛権やら安保法制やら、何やら穏やかでない話を耳にすることも多く…



ごく当たり前のことを続けていくことの大切さ。
「メンタルヘルス」「ストレスマネジメント」といった言葉を耳にするようになって久しく経ちますが、 統計…




人間とは、かくも醜い生き物であるか。
同時受賞の『火花』はすでに何件もの書評が投稿されているのに、いくら単行本が発売されて間もないとはいえ…



ようこそ、知っているようで実はよく知らない、ことばの世界へ。
大学の先輩で、現在も言語学の研究をされている方に、「言語学を知らない人にもオススメできる入門書はあり…



「かなしい」は「悲しい」、そして「愛しい」。
その昔、「かなし」という語は、現代では区別されている二つの意味を表すことができた。 ひとつは現…




君と出会って芽生えた恋だけどこの気持ちは僕だけのものにしよう
「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」をセオリーに活躍なさっている歌人、 鈴掛真さん のフ…




単語の本質を深く知る。中・上級へのはじめの一歩。
英語に限らず、外国語の学習で避けては通れないのが語彙の増強。何せ母語話者の語彙サイズは20000語と…



英語の文章を丁寧に、完璧に解釈したい方へ。
大学院入試のときに、英語の勉強用として使いました。本書のおかげか、二次の面接のときに「一次の英語は本…



映画のメリーさんとは別人、というより、映画のメリーさんは別人です。
原書で読んでから、解釈に不安があるところを翻訳版で再読しました。 メアリー・ポピンズというと、…




「どうして日本人は全員英語を学習するようになったのか?」を解き明かす、日本英語教育史ミステリー。
先日書評を投稿した 『「日本人と英語」の社会学』の著者が、自身の博士論文を基に、一般向けに著した一…




あの天然策士が笑った……!
いやもう本当にびっくりしました。時々焦った顔を見せることはあっても、基本はひたすら仏頂面だった黒瀬が…


![一九八四年[新訳版]](https://m.media-amazon.com/images/I/41ZAgdWin2L._SL160_.jpg)
さすがディストピア小説の傑作。容赦ない。
正直なところ、この書評をどう書いたらよいものか、よく分からない。ひとつだけ言えるとすれば、本書を読み…




「これからは英語くらいできないと」? 「英語ができれば収入も増える」? 「日本人は世界一の英語下手」? その思い込み、ちょっと待った!
前回の『英語ショック』の書評 では思いがけずたくさんの方からご好評をいただきました。コメントもたく…

こんな無責任な本を出した著者と出版社の良識を疑う。
献本に応募したのですが、当選しなかったので、読むべきかどうか迷っていました。 そもそもどうして…




読んだ後、電車の中で表紙絵の二人を探してしまいました。
最近のBLは奇を衒いすぎと言いますか、物語や登場人物の設定からして、常識的に考えて「あり得ない!」と…



映画版よりも淡々と、そしてじんわりと。
先日公開された映画版を見てから、原作本である本書を読みました。 映画と比べたときの本書の印象は「淡…





声優・坂本真綾の才能の源を垣間見る一冊。何度でも読み返したくなる、5週間の旅のエッセイ。
30代前半(2014年10月時点)という若さでありながら、子役時代から数えれば既に芸歴25年を超える…





右も左も目を覚ませ。戦後の日本、そして日本人が見続けてきた「永続敗戦」という夢の正体とは。
法人税を引き下げ、大企業を優遇する一方、消費税引き上げにより国民にその分の負担を転嫁する。度重なる政…